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2005年03月16日

ラーメンの名店、大天徳が閉店

最近、大阪では珍しく魚だしの利いた濃厚なラーメンを出していた、大国町の大天徳が閉店した事を聞きました。

同じように、濃厚タイプでうまかった梅田の火燐も閉店してしまいましたし、難波のラーメン博物館も六角家と船見坂を残してほとんどが撤退と、こころざしある大阪のニューウェーブラーメン店は残念ながら衰退の一途です。

金龍や神座のようなウスアジ系ラーメン屋が栄える一方、天下一品のような超濃厚ラーメンもそれなりに客が入っているなど、決してラーメン嫌いばかりではない大阪で、どうしてうまいラーメンを出す店が苦戦するのでしょうか。

個人的には、2つの大きな理由があると思っています。

1つは、まずラーメンのコストの問題。

スープは毎日作らねばならず、それなりにうまいスープにしようと思えば材料費がかかり、客が多くても少なくても一定の量を作らなければ質が安定しない点で、ラーメン屋は客の回転が確保できなければ採算がかなり厳しくなる商売です。

しかも、大阪には5、600円も出せばそれなりに満足出来る食事を出す店がたくさんあり、東京とは食事に対するコスト意識が全く違います。私は東京に行けば必ずラーメン屋を回るようなラーメン好きですが、正直普段の食事としてラーメンに700円以上を出す気にはなれません。

そしてもう1つは、大阪人の保守性です。

大阪はよく「食い倒れ」と称されている都ではありますが(もともとは運河が多いところから杭倒れになったんだという説もあるらしいですが・・・)、早くから洋食が栄えた神戸や学生が多い京都に比べると、かなり食に対しては保守的な姿勢が強い町だと言えます。

お好み焼きやたこ焼きも、もっと色んなバリエーションがメジャーになってもおかしくない料理ですが、地元客の第一チョイスはやっぱり豚玉のままですし、大衆居酒屋とかだと店のこだわりが強い関東に比べて、大阪の店は「客の要望に答えてたらこんなにメニューが増えてしもたんですわ」的にメニューが豊富なところが多いのですが、これも逆に考えれば「自分の好きなもんしか食べへん」大阪人の保守性の表れだと思うんですよね。

ラーメン店でも、卓上に調味料やキムチ、にんにくを置いている店が多いのですが、これもサービスというよりは、客のニーズに合わせていたらそうせざるを得なかったのではないかと推測します。

上記の天下一品も、セントラルキッチン方式にして安定したスープの供給を調整可能にし、定食メニューや卓上の調味料を増やして辛抱強く味の普及を広げてきたからこそ今の地位を築けたわけであって、それを一介のラーメン屋が成し遂げるには、それこそ神座のようにマスコミと立地を生かして観光スポットとなるぐらいの手段が必要なのかもしれません。

一介のラーメン好きとしては、やる気のある店主には本当に頑張って欲しいんですけどねえ・・・

ここから続き

投稿者 kobayashi : 2005年03月16日 

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