大阪・関西のB級グルメガイド

1956年創業の老舗洋食店「グリル・ストーク」@伊賀上野

1956年創業の老舗洋食店「グリル・ストーク」@伊賀上野

食べ物・ブログ仲間であるishさんと私が最も共通している部分は、ともに洋食好きで、それも昔ながらのビターなドミグラスソースに目が無い事です(笑)。

なので、日頃からそういう店を探し出しては互いに情報交換をしているわけですが、今や何日もかけてドミグラスソースを手作りするような本来の仕事は、残念ながら一部の高級店を除けば、都市部の洋食店からはほとんど絶滅しつつある状況です。

ishさんは福井のレストラン・トミーという理想郷を見出してしまい、年に何度も福井まで足を運ぶほど心酔され切っておられますが、私には福井などそうそう何度も行けるものではなく、もうちょっと近場に良い店は無いかなと探していて、引っかかったのが伊賀上野にある「グリルストーク」さん。

伊賀上野は伊勢志摩保養所旅行の途中にあるため、いつか立ち寄ろうと思いつつなかなか都合が合わず、春の旅行でも結局途中でコロッケなどを買い食いしただけで帰ってきてしまいました・・・

ところがGWの序盤に、たまたま自動車で1日出かけられる機会が巡って来て、これもたまたま体調を崩した直後でそんなに酒を飲みたいという気分でも無かったので、これはチャンスだと思って日帰りで遠征して来ました。

場所は伊賀上野の古い町並みが残る市街地の真ん中にあり、まさに街の人々に愛され続けた老舗という店構えです。

中に入ると、白い壁と黒い柱梁、そして高い天井にシャンデリアという洋館ならではの落ち着いた雰囲気で、淡いピンク色のテーブルリネンも分厚く、店内は高級感に溢れています。

そしてランチメニューはこちら(クリックで拡大)。

来店前に目当てにしていたのはハヤシライスとオムライスだったのですが、どうやらオムライスはメニュー落ちしてしまったようで、あとはコース料理ばかりでどうしようか迷ったのですが、たまたま限定10食で復刻版ワンプレートランチというメニューがあったので、私はそれにしてみました。

ワンプレートの中身は、トンカツとビーフシチュー、温野菜とサラダ、そしてライスかパンが選べてノンアルコールの私は当然ライスでオーダー。

お目当てのドミグラスソースは、見た目はトミーと並ぶぐらいの漆黒ぶり。ソースをちょっと舐めてみると、ワインとブイヨンの旨味をしっかり感じさせるところはトミーと共通していますね。

しかしこちらはブラウンルーの苦味がよりはっきりしていて、使い切りじゃなくて継ぎ足しで作られているせいか、口当たりはもったりしていて香りや酸味などのキレ要素は少なく、いかにもオールドスタイルなソースという雰囲気があります。

料理の方を食べてみると、トンカツはさほど肉質に特筆すべきものは無いですが、美しくカラッと揚がった衣とのバランスが良く、老舗洋食店らしい丁寧な仕事ぶりを感じさせます。ビーフシチューは伊賀牛を使用しているそうで、量的には少なめですがトロットロで和牛の旨味が広がります。

そして、こちらがソースポットに入って出て来たハヤシライス。

ライスにソースをかけてもあまりの黒さでさっぱり料理の輪郭が分かりませんが、実はビーフシチューの肉がそのまま入っていて、まさにシチューのドミグラスソースにそのままトマトケチャップで甘みと酸味を足した感じになっています。

普通の店では、ハヤシライス用のソースはドミグラスソースを水っぽく薄めた味わいになる事が多いのですが、ここのは濃度的にほとんど変わってない様子で、手間がかかった仕事をたっぷりと、ストレートに味わえる逸品。これで1皿1000円は激安と言っていいでしょう!

トミーほど洋食好きは絶対に行っておけ、という次元ではありませんが、ここまで丁寧な仕事がされたドミグラスソースの味わいは貴重ですし、それを惜しみなく使ったハヤシライスは一食の価値があるのではないかと思いますね。どうもご馳走様!

 

グリル・ストーク洋食 / 上野市駅西大手駅広小路駅

昼総合点★★★★ 4.0

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