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スタンドアサヒ 【南田辺 /
居酒屋】
味:B+ CP:A
住所:大阪府大阪市東住吉区山坂2-10-10
【MAP】
電話:
06-6622-1168
営業時間:17:00-22:30
定休日:日祝
JR阪和線南田辺駅を出てすぐのところにある、大阪を代表する居酒屋の名店。開店から8時ぐらいまではほぼ予約客で毎日満員、それ以降になるとフリでも入れるようだが、ある程度の品切れは覚悟しないといけない。
まず席に座ると、お通しではないが小鉢(350円)が進められる。これはいわゆる炊合せで、鱧の子、いたや貝、ナス、たらこなど毎回4種類ぐらいが盛られており、甘めの出汁の香り高さはもちろん、溶けるぐらいに柔らかいのにエッジをピンと立たせたかぼちゃ煮付けの技に感嘆する。名物の「さばからまぶし」はサバのきずしをおからでまぶした品で、想像よりも上品な味わいで顔がほころぶ。
旨味が濃厚なマグロ、きちんと熟成された鯛など刺し身も大変吟味されており、ゆず皮がかけられた小芋煮の香り、絶妙な火の通しのアサリの酒蒸し、淡白な中にも深みを感じる鶏団子、みょうがと紅たでのピリッとした辛味がアクセントの鯛酢の物、シャッキリとしたワケギと新鮮なイカを使ったぬたなど、どれも確かな技を感じる品ばかり。動物系は練り物だけという何のへんてつもないおでんも上品かつ深い。それでいて、煮物は200円台から、刺し身盛り合わせが700円、松茸がたっぷり入った上品な味の土瓶蒸しが600円、松茸だけが入った香り高い松茸ご飯が400円という立ち飲み程度の価格なのだから二度驚かされる。
繊細さだけでなく豪快系の品にも目を見張るものがあり、皮がパリパリになるほど強く焼かれた脂が香ばしいウナギ白焼き、焦げた玉ねぎの甘さと辛めのタレのコントラストが抜群の焼き鳥、ふっくらと焼かれた臭みの無い鶏肝、洋食屋顔負けのブリブリのエビフライ、醤油味の衣にふんわり包まれた鶏のから揚げ等、ビール派にも満足できる品が揃っている。
(15/11/27 更新)