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大阪市西部 > 酒仙房 金生
酒仙房 金生 【千鳥橋 /
居酒屋】
味:B+ CP:A+
住所:大阪府大阪市此花区梅香3-26-11
【MAP】
電話:
06-6461-0164
営業時間:17:00-21:00
定休日:月曜・第3火曜
阪神千鳥橋駅から400mほど離れたところにあり、なおかつ平日は午後9時まで、日曜は午後8時までしかやっていないという、大変に間口が狭い居酒屋だが、予約のお客と常連で毎日ぎっしり席が埋まる人気店。
その理由は圧倒的なコストパフォーマンスで、活けの刺身類が400円台から、魚介類の天ぷらが300円台からという大衆居酒屋並のお値段でありながら、分厚い切り身が並んだヨコワの刺身はトロのように脂が載っており、軽く締められた脂ノリノリの「きずし」は1cm厚の巨大な切り身が6本並び、しかもたっぷり盛られた本物のワサビが添えられている贅沢さ。
しかも、殻に身がぎっしり詰まった生牡蠣が1個130円、あっさりとした味付けのプチプチイクラがどんぶりを埋め尽くすイクラ丼が880円m甘みたっぷりで苦味一切なしの美しいウニがひと舟分まるまる乗ったウニ丼が2000円以下とは、明らかに採算がおかしいレベル。ご飯もウニやイクラが邪魔に思えるほど美味しい。
調理ものも当然バッチリで、1本分まるまる揚げられた穴子の天ぷらは肉厚でフワフワ、皿にドッサリのゲソ天はレアな火通しで驚くほど柔らかい。牛肉のタタキは見事な霜降りの和牛がおごられ、自家製の銀ダラ西京焼きは甘さを抑えた味付けと濃厚な脂が日本酒とバッチリ合って止まらない。地味な焼きおにぎりだって、中フワフワ外カリカリのビッグサイズ2個でたったの300円である。
冬瓜のしらすあんかけやハモとキュウリの酢の物、がんもどきの煮物、白和え、大ぶりで素朴な焼き野菜などはどれも200〜300円台という小鉢値段なのに、意匠に凝った美しい中皿や深鉢に盛られたファミリーサイズで出て来て、そこに紅葉型の生麩や絹さやといったあしらいまで丁寧に添えられているのだから開いた口が塞がらない。なおかつ酒の方も極めて良心的で、ビール大瓶が500円、燗酒や焼酎ワンショットが300円、旬のうすにごりなどの地酒が300円台から楽しめ、酒器もまた凝った意匠で出されるるなど、欠点が全く存在しない奇跡のようなお店である。
(13/04/19 更新)