1947年創業、京都背脂チャッチャ系ラーメンの始祖である「ますたに」さん。
以前から再訪したいなと思っていたのですが、やっと寒さが緩んだ日にたまたま京都へ行く用事があり、チャリで北白川今出川まで走りましたが、途中で雨に降られて難儀しました・・・
最初に訪問したのが大学のころですから、もうウン十年経っていますけど、疎水沿いにある奥に細長い店の佇まいは全く変わってませんね。
中に入ると観光客風の家族連れやガテン系の人たちでほぼ満員の人気ぶり。メニューは基本的にラーメンとライスのみとシンプルそのもの。今回は普通にラーメン、麺硬めでオーダー。
スープには豚の背脂がびっしりと覆われており、オイリーで豚臭い香りはしますがサラッと舌の上で溶けてしまい、豚の上質さを実感します。
そこにやや臭みを残した鶏ガラスープ、塩気が強めの醤油ダレ、ピリッとした辛子味噌と相まって、京都ラーメンというイメージから乖離した、かなりガツンとワイルドでパンチのある味わい。
来来亭や魁力屋といったチェーンはこちらのラーメンをモデルとしてますが、見た目は似ていても元祖に比べたらマスプロ向けに脱臭化された代物だなと痛感します。
麺は、京都ラーメン標準の中細ストレート。チャーシューは薄切りの出し殻系肩ロースが数枚。昔ながらのメンマ、そしてたっぷりの九条ネギ。
久々に訪れたので味が変わってないか不安でしたが、杞憂に終わってホッとしました。70年間守り続けた本物の味わい、これからも変わらずこの場所に存在していただきたいものです。
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