「洋食マルマン」新梅田食道街 キタの老舗が突然の閉店

大阪市北区
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もう4年目となったコロナ禍が始まって以来、老舗が潰れたりする事にもすっかり慣れてしまった昨今ですが、このニュースには久々にショックを受けました。

最近はコロナに加えて物価上昇のダブルパンチが個人店を襲っており、グルコバに使う油や小麦粉を見ても1.5倍の値段に急上昇、そこに光熱費やテナント料の値上げなどが重なり、経営に対する深刻な脅威になっている状況です。

しかし昔ながらの零細個人店になればなるほど、客層は年配客が中心の常連に限られ、物価に比例して年金などが増えるわけではないため、店も料理の値段に転嫁する事ができず、利益が無くなってギブアップする結末に至る事は想像に難くありません。

特に客単価1000円以下の大衆洋食店の場合、調理や仕込みの手間がかかる割に儲けが少なく、インスタ映えもしないので若者など新しい客層を呼び込めず、神戸はまだ元気に生き残っていますが、大阪では完全に絶滅危惧種となっていて、繁華街に限ればほぼ全滅状態です。

それでも、キタのマルマン、ミナミのニューライトだけは未来永劫残ってくれるものと根拠のない信頼があったのですが、それがあっさり崩れ去ってしまい、非常にショックが大きいです。

ニューライトのほうは、セイロンライスという看板メニューのおかげで雑誌にも度々取り上げられ、若い人やミュージシャンも良く見かけるのに対し、マルマンといえば地味な「ライトランチ」だけが名を知られ、ビーフエスカロップはブレイクしきれず、昭和のサラリーマンから客層が広がっていかなかった事が運命を分けたのかもしれません。

というわけで、閉店までラスト1週になって名残を惜しみにやって来ました。ランチタイムでもそんなに長い行列が出来ていないのがマルマンらしいですな。

この日のライトランチは、ポークチャップとカニクリームコロッケ。値段は620円に値上がりしましたが、それでも料理2品、コーンスープまで付いてこの値段は安すぎます。

それにしても、22日以降のメニュー表が悲しいですな・・・

カニクリームコロッケは冷凍品かなと思いますが、ポークチャップは肉の大きさ、厚みがしっかりあって食べごたえあり。ケチャップベースのソースでご飯が進みます。

今週末はグルコバの準備で忙しいですが、何とかあと1回は食べに来たいと思います。どうもご馳走様!

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