関西初出店のラーメン店を誘致することに命をかけているとしか思えない(?)京阪百貨店。
今回は「初夏のうまいもの大会」に、2024年の秋に行われた「大つけ麺博『つけ麺日本一決定戦』」で優勝した、「ヨコクラ ストアハウス」がイートインで出店。
早速、京阪百貨店守口店の7Fにある催会場でいただいてきました。
メニューは塩と醤油の昆布水つけ麺に、それぞれヨコスト盛りという有料オプションを追加したメニューのみ。自分のオーダーは、ノーマルの昆布水つけ麺醤油(1320円)にしました。
昆布水つけ麺は、先日まで塚口にあったロックンビリーS1という店が考案したもので、自分も以前に別の店で昆布水つけ麺を食べてみたのですが、正直いってあまり口に合いませんでした。
昆布水をまとった麺をつけダレに落とすと、あっという間につけダレが冷めてしまいますし、最後はスープ割りの代わりに昆布水をつけダレに入れろという指示があったのでやってみましたが、ただでさえ冷めたつけダレにゲル状の冷たい昆布水が不均一に混ざり、これは昭和の昔に謎のブームになった紅茶キノコかなと思った過去があったんですよね。
それ以来、昆布水つけ麺がメニューにあっても自ら頼むことは無かったのですが、今回はラーメンなどの別のメニューが無かったので腹をくくってオーダーした次第。
さて登場しました、昆布水つけ麺醤油。麺の器には、半月切りにしたライムと、穂紫蘇が添えられているのがユニークですな。
美しく整えられて昆布水に漬けられた麺はエッジがビシッと立っており、細身ながらガツッと歯を跳ね返す強靭な弾力が感じられます。
壁には食べ方の指南が貼られていて、各テーブルには藻塩の入れ物が置いてある徹底ぶり。藻塩を直接麺にかけて食べると、昆布水の旨味と麺の甘みが良く分かります。
つけダレは水鶏系の醤油味で、鶏の分厚いボディと醤油のキレが際立っています。薄切りにされた肩ロースのレアチャーシューが抜群に美味しく、つけダレにもコクをプラス。メンマは極太のものが2本入っており、あとは5mm角ぐらいに切られた白ネギ。
確かに昆布水に漬かった麺を入れるとつけダレは冷めますが、それで味のバランスが大きく崩れないようになっているのは流石です。昆布水自体も旨味はしっかりあるのに、サラッとしていて過剰な粘性がありません。
イートインとしては異例な事にスープ割りが可能で、頼めば柚子粉ももらえるという事で、わざわざ本店の営業をストップして催事にやって来た、お店の本気が感じられた一杯でした。どうもご馳走様!
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