「大衆食堂ミルク」で朝酒をいただいた後は、首里城へ移動してから夕方まで自由行動。
自分は再建途中の首里城内部を見学した後、泡盛「瑞泉」の工場見学と試飲、そして国際通りをウロウロして、少しホテルで休んでから夕食に出発。
目的地は旅行前にishさんが予約していた、琉球宮廷料理の「赤田風」さん。かつて19世紀まで沖縄を統治していた琉球王朝が、ゲストをもてなすために供していた宮廷料理を現代に伝える貴重なお店。
場所は首里の住宅街ど真ん中、店の表にある看板が無ければ、普通の住宅と全く変わりません。中に入ると玄関があり、奥には座敷席があって作りはほとんど一般住宅です。
私たちは大きな一枚板のテーブルに座り、まずはビールで乾杯。10品のコースが書かれたメニューを見ながら料理が来るのを待ちます。
ポーポー
甘辛い油味噌を小麦粉を焼いたモチモチした皮で巻いた料理。真紅の器に良く映えます。
中味のお吸い物
おそらく豚の大腸を徹底的に掃除して下茹し、細く切って鰹と椎茸の出汁と合わせ、ヒバーチ(島胡椒)を効かせたもの。朝にいただいた中身汁とは全く異なる、言われなければ湯葉にしか思えない豚もつ。洗練を極めた凄みにひたすら圧倒されました。
もちろんここで瑞泉の古酒を追加。
芋くずアンダギー
紅芋と甘藷から取った葛を練って作った、ほんのり甘い揚げ団子。カリッとした外側と、もっちりと伸びる中身のコントラストが楽しいです。
ミヌダルの盛り合わせ(田芋の唐揚、苦瓜梅酢漬)
ミヌダルとは、豚ロース肉に黒ゴマのペーストをまぶして香ばしく焼いたもの。ほんのり苦酸っぱい梅風味のゴーヤ、ホクホクとした田芋の唐揚げは瑞泉の古酒にピッタリ。
昆布イリチー
極細に切った昆布と豚肉、ニンジンを鰹出汁で炒め煮したもの。豚の脂のコクと、昆布の旨味が相乗効果となって実に美味!
ドゥルワカシー
蒸した田芋とずいき、豚バラ肉、椎茸、かまぼこを豚の出汁で煮込み、ペースト状になるまで徹底的に練り上げた、大変手の混んだ料理。これも言われなければ絶対に材料なんか分かりません。
耳皮さしみ
細切りにした極薄のミミガーを、ピーナツのペーストときゅうりで和えたもの。これも材料を聞かないと、クラゲの胡麻和えにしか見えません。
ラフテーとジューシー(ウサチ小付)
豚の皮付き三枚肉を泡盛でじっくり煮込んだラフテー。トロトロに煮すぎず、端正な形で供されるのが宮廷式なんでしょうか。昆布、ゴボウ、にんじん、かまぼこ、椎茸が入ったジューシーは、上品ながら奥深い味わいで箸が止まりません。ウサチとはきゅうりの甘酢漬けのようです。
デザート
最後のデザートは奄美大島名産のタンカンでした。
今回、琉球宮廷料理は初めていただいたわけですが、どれも非常に完成度の高い料理で、これからどんどん発展していきそうなジャンルだと思うのですが、実はishさんが前回訪れた11年前と、全くメニューの種類と内容が変わってないんですよね・・・

おそらく、琉球王朝が絶えてしまった以上、自分たちで勝手に宮廷料理を変化させるわけには行かず、博物館のようにかつての姿を残す事だけが使命になってしまっているのかもしれません。極めて満足したのも確かですが、一抹の寂しさも感じる経験となりましたな。どうもご馳走様!













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