「かどや」@九条 昭和のシーラカンスのような焼肉店

大阪市
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ここ数年、天満や京橋エリアはめっきり個人店が少なくなり、やたらとデカくて白いのれんに1文字ずつ店名を記した”のれん系”、表に隙間なくメニューを大書した”カンバン系”といった資本系が闊歩する状況になっています。

でもまだまだ大正や九条、西九条、千鳥橋といった湾岸エリアは資本系の侵食が少なく、最近はそちらに惹かれてウロウロする事が多くなっております。

今回は、先日に九条の吉林菜館に訪問した際、途中の商店街で見かけて気になっていた、焼肉の「かどや」へ行ってみる事にしました。

昼の営業はされておらず、17時からの開店時間を狙って入店したのですが、既にお客さんで8割ぐらい埋まっていて、なんとかカウンターの片隅に座る事が出来ました。

メニューはロースだけが飛び抜けて高いですが、後は800円台と600円と激安、塩タンなんか今どきあり得ない860円という値段でビックリ!

ドリンクもビール大瓶が550円と、焼肉屋としては破格のお値段。

これも200円と格安のきゅうりキムチは、キムチというより南蛮漬け風で、これはこれで悪くないですな。

生センマイはもみダレに酢をプラスしたようなものに浸かっていて、600円とは思えないぐらいどっさりと盛られています。

塩タンは、いかにも輸入の冷凍品で食感も硬いですが、量はたっぷりあって値段に見合った内容。

薄切りにされたハラミ(830円)もかなりのボリューム。味噌が入ってちょっと不思議な味のつけダレでいただきます。

焼き網は、いったい何年使い続けているんだというぐらいにひしゃげており、ところどころが焼け焦げて網が切れています・・・(^_^;)

卓上にはコチュジャンとおろしニンニクもありますが、いかにも継ぎ足しで相当年季が入った佇まい(笑)。

店内もかなり雑然としており、メニューは油でベトベト、潔癖症の方はちょっと入店は難しいでしょうなあ。いろんな意味で昭和がそのまま残っている、シーラカンスのような焼肉屋でした。どうもご馳走様!

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