これまで人生の大半を激安グルメの探求に費やしてきた私ですが、もういい加減りっぱなジジイになってしまい、残りの人生で健康に食事ができる回数って実はそんなに多くないと今更ながらに気づき、最近では多少マシな食事を心がけようとしております(笑)。
とはいえ、いきなり一流割烹や料亭のコースを頼むのは敷居が高すぎるので、ちょっと高めな居酒屋のような大衆割烹を攻めてみようかなと思っています。
そんな中、たまたま天満をうろついていた時に存在に気づいたのがこちら。ネットの評判を見てもリーズナブルで良さそうな感じだったので、割烹好きのえて吉さんを誘って初訪問と相成りました。
店内はカウンターとテーブル席、座敷席があって結構な大箱、いかにも昭和の居酒屋的な雰囲気ではありますが、メニューを見ると物凄い達筆で料理名が書かれており、やはり割烹としての矜持が感じられます。
まずは酒肴の盛り合わせである八寸をいただきます。長芋を寒天で固めた養老豆腐、おかひじき白あえ、鮎の飴炊き、枝豆、鯖寿司、海老のゼリー寄せという六品で、彩りと盛り付けが美しいです。これでお値段800円とは、値段も完全に昭和です。
お造りの盛り合わせには旬のハモを入れてもらいました。あとはウニ、海老、鯛、イカ、ブリ、カンパチといったところ。
天ぷらは鱚のしそ揚げ。梅肉としそを鱚で巻いて揚げたさっぱりとした一品。
野菜の炊合せは、あくまで上品でしっとりとした味わい。
丸太状に焼き上げられただし巻きは、あっさり薄味でボリュームたっぷり。
最後はぐじ(甘鯛)の塩焼きを頼んで、日本酒をたっぷりいただいてお勘定。
料理は飛び抜けた何かがあるわけではないですが、どれも丁寧にこしらえられていてハズレがなく、値段も割烹としては格安。店員さんも非常に腰が低くて気持ちよかったですし、いや、これは良いお店に出会いました。
こんな店を普段使いできるようになりたいので、今度は1人でふらっと立ち寄ってみようかなと思います。どうもご馳走様!









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