「ガスビル食堂」@淀屋橋 清水の舞台から飛び降りて伝統のビーフカレー

大阪市
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ちょっとしたインドカレーだと自分で作ってしまうし、いわゆる”スパイスカレー”は自分の趣味ではないので、外食で食べるカレーは欧風カレーをいただくことが多くなってしまいます。

その欧風カレーの中でも、別格的存在がガスビル食堂のカレー。淀屋橋の御堂筋に、昭和8年に建立されたガスビル。その年には8階でガスビル食堂がフランス料理の営業を始めています。そのランチメニューとしてずっと変わらず提供されているのがビーフカレー。

値段が値段だけにずっと二の足を踏んでおりましたが、やはり食べ物を美味しく食べられている健康なうちに行っておかないとと意を決して、電話で予約を取って初訪問。

ガスビルにあるエレベーターのうち1機がガスビル食堂専用で、1階から8階まで直通運転をしています。

入口も重厚で豪華な雰囲気に包まれています。

中に入ると、広々とした待合室があって、そこで席の準備が出来るまでしばらく待たされます。

大きな窓に囲まれた食堂は、明るくて景色が抜群です。

席には、1回ごとに交換される白いリネンのテーブルクロスにナプキンと、ナイフとフォークはずっしりとした銀器で、まさに一流フランス料理店の設え。

重く装丁されたメニューを渡されますが、オーダーはもちろん伝統の「ビーフカレー」(2600円)。

先に出される付け合せは、福神漬とらっきょう、セロリのピクルス。特に福神漬が極薄にスライスされているのに瞠目します。

ウェイターの方がやって来て、皿の上に好きな分量のご飯を盛ってくれます。自分は普通盛りでお願いしました。

そしてカレーポットに入ったカレーが登場。自分でカレーをご飯にかけていただきます。

カレーソースは、香味野菜と牛肉の旨味が詰まったブイヨンをベースに、カレー粉とブラウンルーを加えたと思しき、極めて正統派の欧風カレーで、玉ねぎなどの野菜は一切入っておらず、ひたすら滑らかな舌触りでさすがの高級感。

そして何より驚くのが、ゴロゴロ入った角切りの牛肉が煮込んだものじゃなくて、実はミディアム・レアに焼いた牛ヒレ肉で、大きな塊なのにものすごく柔らかくて肉汁たっぷり。この牛ヒレ肉ステーキだけで2000円分の価値があるんじゃないかと思いますね。

たしかに値段は高いですが、店の雰囲気とサービス、料理のクォリティを考えたら十分納得できるお値段。欧風カレーが好きな方は、一度は訪問する価値があると思いましたね。どうもご馳走様!

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