緊急事態宣言が発出して以来、普段は人でごった返している心斎橋や難波の店舗は軒並み休業、すっかりゴーストタウンのような様相になっております。
政府による営業自粛要望もあるんでしょうが、あまりに来客が少なくて店を開くことによる人件費や固定費が上回ってしまう、やむにやまれぬ事情があると思われます。
それに比べると、固定費が安くて家族経営が多い、郊外の住宅地にある店のほうが営業を続けていて、街の人通りもあまり変わらないという、ある意味ドーナツ化現象が発生しているのも興味深いところです。
こちらもそんな店の一つ。地下鉄守口駅からほど近い場所ですが、国道1号線から一筋入ったところとは思えない、静かな住宅地で営業を続けておられます。
つけ麺やあえそば、期間限定の煮干しそばなどもありますが、やはりまずはスタンダードメニューである醤油味の「しき麺」を大盛りで。
スープは、鶏ガラに煮干しのあっさり魚介で、表面に浮かんだ鶏湯もしつこくなく、ほのかに昆布や椎茸の風味が感じられ、和風に品よくまとまった味わい。
麺は平打気味の縮れ麺で、ツルツルとのどごしが良いです。チャーシューは肩ロースとバラ肉の薄切り。シャクシャクとした穂先メンマ、白ネギ、刻み昆布、水菜という内容。
美味しいけれど、大盛りなのにボリュームはそれほどでも無く、店の外に出たら「はて、どんな味だったっけ？」と忘れてしまいそうな、個人的にはちょっとインパクトに欠けた印象でした。どうもご馳走様！
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