普段、物産展のようなイベントでもないと、4桁近い値段のラーメンを平日のランチで食べる事はまず無いのですが、この店だけは例外でした。
今までラーメン屋の出店なんか全く無かった、昔ながらのコテコテなサラリーマン御用達のB級グルメスポットである船場センタービルの飲食街に、いきなり場違いのように意識高い系ラーメン店が出来たと思ったら、翌年には「ミシュランガイド京都・大阪＋岡山2021」で、大阪に6店しかないラーメンジャンルのビブグルマンに輝いたと聞けば、さすがに気にならないはずはありません。
場所は、船場センタービル2号館の地下2F、「ジョイ船場50」という飲食街の西端にあります。店は半オープンエアーで、見た目はビブグルマンどころか単なる立ち食いうどん屋にしか見えません（笑）。
メニューは塩そばや鶏白湯、まぜそばなどもありますが、まずは醤油味の中華そばと白ごはんをオーダー。足してちょうど1000円の4桁ですな。
さて醤油らーめん、まずスープを飲んでみると、名古屋コーチンや近江黒鳥を使った鶏ガラに加え、貝の旨味が加わって重層的かつバランスが取れた味わいで、想像した以上に高いクォリティ。
麺は多加水の中細ストレート麺で、見た目よりもはるかにコシがあって存在感が抜群。肉厚のチャーシューはレアの肩ロースとバラ肉で、良くあるハムっぽい味じゃ無く、スープの邪魔になってないのが嬉しいところ。
チャーシューの上に乗っているのは、柚子胡椒に見えましたがキノコのペーストだそうで。これはあんまり効果が分かりませんでしたね・・・アオサは質の良いものが使われていて口に残らずスッと香りとともに消えて行きます。そしてご飯もとても美味しい。
お値段はなかなかですが、さすがビブグルマンが伊達ではないハイレベルなラーメン。何で船場センタービルに出店したのか謎ですが（笑）、店がここにあるうちに別のメニューも食べてみたいと思います。どうもご馳走様！
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