「横輪おりおり」@伊勢 山中の秘境で絶品ウナギ

和食
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先日、伊勢志摩保養所旅行の情報を集めていた時、偶然この店について書かれたエントリーを発見しました。

どうやら、神宮からはるか南の伊勢の山奥に、庭の片隅にある掘っ立て小屋の中で、横輪川に注ぐ小さな川の清流で泥抜きをしたうなぎを、客の注文を受けてから女将が割いて串を打ち、ご主人が焼くという「三たて」を売りにする店があるとの事。

保養所旅行の時に行こうかと思ったのですが、既に三重中の鰻好きがこぞってやって来ているようで、店は10席しか無い上に予約不可、土日だと数時間待ちもザラとの話で断念。日を改めて、鰻には目がないishさん、運転手役のえて吉さんを誘って満を持しての日帰り旅行を決行しました。

出発は自宅の前から午前7時。神戸住みのishさんは4時半起きだったそうで申し訳ないですが、これも美味い鰻のため(笑)。

ルートは新名神を通って特に大きな渋滞も無くサクッと2時間弱で現地に到着。巷の情報では9時ぐらいから人が集まり始めるという話でしたが、無事我々が一番乗り。

こちらは調理場があるほうの小屋で、駐車場から道に面した窓口のほうに移動して注文します。

メニューは鰻半身のうな丼「蛍」から、1尾半入ったうな重の「横輪」、特大1尾入りの「おりおり」とあり、他のお客さんは「おりおり」を頼んでいる人がほとんどでしたが、私とishさんは白焼きも食べたかったので、「蛍」と白焼きを頼んでishさんとシェアする事にしました。そしてドライバーのえて吉さんには申し訳ないですが、当然ビールも。

注文が終わったら、フードコートでおなじみの呼び出しベルを渡されます。待ち時間の間に近隣をぶらぶら。こちらが店の横を流れる小川で、ほとりに鰻の泥を吐かせる小屋と思しき建物があります。

10時過ぎぐらいからポツポツと人が集まり始め、10時20分にベルが鳴って一番乗りで入店。木材と透明波板で作られた小屋は、太陽を遮るものが無くて夏場は死ぬほど暑そう・・・

店内には手作りの椅子が10席ほど。シチュエーション的には、完全に香川のさぬきうどん秘境店ですな。

テーブルの上には店の口上が書いてあり、鰻に対するこだわりがこれでもかと伝わってきます。そして待望の鰻が登場~。

白焼きは表面の焦げや脂はほとんど見えず、皮はパリパリだけど身はふっくらでフンワリと軽い口当たり。一口食べると、川藻のような香りが鼻腔に立ち上り、鰻が川魚である事を思い出させてくれます。身は淡白だけど旨味は濃密、ワサビ醤油を添えていただくのですが、ワサビだけでも十分美味いです。

程なくして鰻丼が登場。蒲焼の鰻も大ぶりでフワッと柔らかく、口の中で溶けるよう。ご飯の量もしっかりあって、ビールも飲んだら腹が一杯になりましたよ。

驚いたのが、タレが三重では主流のたまり醤油が使われず、非常にサラッとしている事。味はやや甘みが勝っていますが、関西人的には全く違和感が無いのが嬉しいですな。卓上の入れ物にタレが入っているので、足りなければ自分でプラスできます。

山椒は、ミルに入ったものと、あらかじめ粉末になったものが2種類用意されてます。ただ、ミルに入った方はかなり粗挽きになってしまうので、結局のところ粉末の方を使う羽目になりました・・・

漬物は普通のたくあんで、吸い物は肝が入っておらず、普通の市販品という感じ。まあその辺をどうこういうのは野暮ですな。

夢中でガツガツ食べて、店を出たら駐車場は満杯、待っている人がたくさんでビックリ。早々に肝焼きが売り切れたようで残念がっている人もいましたね。やっぱり頑張って早く来て良かったです。

いや~、しかし美味かった。早朝から遠路はるばるやって来た甲斐がありました。同行の皆さんにも喜んでいただけて何よりでした。また再訪できたらいいなあ、どうもご馳走様!

「横輪おりおり」で三たて鰻(三重県伊勢市) | foodish:雑食記

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