この店を最初に訪れたのは、確か20年近く前の事で、当時は鶴橋駅の北側にあったボロいビルの2F、営業は完全に不定休、窓から立ち上るモクモクとした煙と提灯だけが営業の目印で、店内には一切メニューは無いという凄まじくハードルの高い店でした。
ところが、5年前に突然生鮮食料品店が立ち並ぶ鶴橋市場のど真ん中に移転、個人的に前の雰囲気が好きだったのもあって、ずっとご無沙汰状態でした。でも市場はしょっちゅう通るので、前を通るたびに気になっていたんですよね。
そしてたまたま、午後に鶴橋へ立ち寄る用事があり、もうちょっと時間をつぶすと大成屋の開店時間になるんじゃないかと思い出し、10年ぶりぐらいに再訪してみる事に。
店はすっかり新しくなっていますが、ホルモンを焼くコンロは相当に年季が入っていて、前の店のものをそのまんま使ってそうです。
メニューが「串焼き1本200円」と書かれた短冊1枚なのも変わらず。ビール大瓶を頼んで、いつものように女将さんが焼けたホルモンを皿に並べてくれるのを待ちます。
まずは生のキャベツと、もろみとコチュジャン、韓国唐辛子を混ぜた味噌と、甘いタレが載せられた皿が出て来ます。これを適度にブレンドしてホルモンにつけて食べるシステム。
写真を取り忘れましたが、生ものはコブクロのたたきと生センマイがあり、今回は生センマイをオーダー。白くて肉厚、プリプリの食感で、ごま油と塩、お酢をかけていただきます。
常設のホルモンは6種類、ハラミ、コブクロ、アカセン、コリコリ、ハツ、コメカミ。これらが一通り出されると、「まだ焼きます?」と聞かれるので、追加をオーダーするシステム。
ホルモンは抜群に新鮮で、しかも火の通し方が絶妙。どれも凄くジューシーでビールが進みますな~。
親鳥のもも焼き「ひねどり」や、つくね、豚バラなど、隠れアイテムはいろいろあるので、他のお客さんが頼むのを見て「自分もください」と言うのが初級者にはオススメの方法。
焼酎を頼むとコップいっぱいに並々注いだものが出てきて、それを自分でロックや水割りにするのもユニークなところ。
いや久々に来ましたが、女将さんもお元気そうで良かったです。6~7時には早仕舞いしているみたいですが、前よりも営業時間が確かになっているので、行きやすくなったのは嬉しいですな。また是非寄らせていただきますね、どうもご馳走様!
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