かつて北新地にあったオリムピックというステーキハウスで出されていた伝説のカレー、「セイロン風ベジタブルカレー」。
その後は大阪ではぐりるKent、榊原といった店に細々と受け継がれて行きましたが、ぐりるKentは既に閉店、榊原も週に1度の水曜のみの提供になってしまいました・・・
しかし、天六にあるカレーの人気店「カルダモン」のマスターが実はぐりるKentの出身で、期間限定でそのカレーを提供されているという話を聞き、ブログをフォローしてメニューの更新を待っておりました。
実はそれから何度かチャンスはあったんですが、仕事の都合やら何やらでタイミングが合わず、ようやく今週から7/1までまた提供が始まり、三度目ぐらいの正直でようやく訪問。
着席して900円のセイロン風ベジタブルカレーを注文すると、まずローストされたココナツシュレッドがふりかけられたご飯が出てきます。そしてお約束のイカの塩辛!
カレーポットに入ったソースだけをまず食べてみると、キャベツ、ニンジンなどの野菜とソースの甘み、レモンの香りと酸味、セロリのコク、コリアンダーを主体とした優しいスパイス使いが何とも爽やか。
何かを思い出させるな~と考えて、ふと思いついたのが南インドの野菜カレー「サンバル」。マスタードシードやトゥールダールは無いですが、酸味と甘みがアクセントになっているところが良く似ています。
そしてソースに塩辛を混ぜて食べると、ご飯にふりかけられたココナツとの相乗効果で、モルジブフィッシュとココナツを練ったスリランカのふりかけ、ポルサンボルとサンバルを混ぜて食べているような気持ちになります。
かつてオリムピックにはスリランカ人の客がいて、その人からカレーを習ったのがルーツらしいですが、確かにスリランカ料理のエッセンスが感じられるカレーでした。どうもご馳走様!
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