先日、飲み食い仲間のishさんからのリツイートで、堂島にあった「インペリアル」という洋食店が閉店した事を知りました。
その店については、何十年もの昔から知ってはいたのですが、当時はちょっと高めな値段に思えたので、ずっとスルーしていたんですよね。で、改めて店の情報を見たら、だいたいランチは1000円以下と全然高くなかったんですよ。
何十年もやってる老舗にありがちなんですが、常連さんの手前ずっと値上げが出来ずにいたら、気がつけば周りの店のほうが値段が高くなってしまい、しまいには店の改装や移転をする蓄えを作れないうちに閉店してしまう、そういうパターンになったんじゃないかと思っています。
ずっと営業を続けていた事が生活のペースだったのに、緊急事態宣言によって長期休業した事で、お金以上に気持ちが切れてしまった店も多いと思います。
それなら行っとくべきだったなと思っても後の祭り。でも洋食が食べたくなった気持ちは抑えられなかったので、こちらも久々の「グリルSano惣」へ行ってみました。
ただでさえ絶滅危惧種の大阪大衆洋食、それもコロナウイルスの影響で閉店する飲食店が多い中、しっかり生き残っておられて何よりです。
精肉卸が営業している店で、揚げ物の持ち帰りも多く、場所柄車が車道に停めやすい(笑)というのもあって、休業のダメージが少なかったのでしょう。
長いU字型のカウンターに座り、これまたいつもの「牛カツライス」(650円)をオーダー。
お客さんのほとんどが、コロッケやウインナーなどの追加オプションを頼んでますが、テレワーク太り解消のために、オプション抜きのご飯は普通盛りで。
ビフカツは薄手の牛肉がラードで香ばしくカラッと揚げられ、まさに肉屋のお惣菜という感じ。ドミグラスソースはややビターでグレイビーっぽく、自分の好みにピッタリです。
付け合せは質素なキャベツの千切りとスパゲティ、銀色のアルミ皿が醸し出すチープな雰囲気もたまりませんなあ。
まだまだコロナに負けず元気で頑張っていただきたいお店です。どうもご馳走様!
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