ずっと大阪からは大衆洋食店が消えつつあると訴え続けている私ですが、まだまだ世の中にはこんな店も生き残っているのだから、諦めてしまうには早いなと痛感させられます。
こちらは、昨年ぐらいにJR東海道線塚本駅近辺をウロウロしたいた時に偶然発見したお店。ずっと行かなければと思っていたら、今年の夏に某有名グルメブログに掲載されてしまったので慌てて訪問。
こういった、地元の客だけを相手にしてきたような個人店の場合、一気にお客さんが増えると常連さんが離れてしまい、その後一見客が引いてしまうと閑古鳥、そして閉店というパターンが珍しくないんですよね。
表には日替わりランチの掲示がありますが、唐揚げは別にそそられないのでスルー。
店の中はぶっちゃけ雑然としていて清潔感には欠けますな。カウンターの中では、初老の店主が1人で調理を担当。まとまった弁当の注文もあって忙しそうです。
あちこちに染みが出来た手書きのメニューは、昭和の時代からもう何十年も変更されていない様子。今回は初見なのでドミグラスソースがかかったポークロースカツ(750円)を選択。
まずはカップに入ったコーンポタージュスープが出されます。市販品でしょうが、濃厚な味わい。
そしてポークロースカツ。直径20cmを超える大きな皿に、大人の手のひらサイズのとんかつがドーンと鎮座。750円という値段からは想像できないボリューム感ですな!
2cmはある分厚いとんかつの下にはスパゲティが敷き詰められ、キャベツにトマト、キュウリ、マカロニサラダと盛り沢山な付け合せ。
ドミグラスソースは、グレイビーにケチャップとシンプルな構成だけど、バランスが良くてご飯が進む味。かける量もたっぷりでケチ臭さが無いのが嬉しいところ。
ライスは少なめにしてもらったけど、量的には普通の洋食店の標準サイズぐらいはあるボリュームで、全部平らげたら腹パンパンになりましたよ。
門真の「レストラン八州」同様、雰囲気も値段も完全に昭和の時代からそのまま残されたタイムカプセルのようなお店。少しでも長く営業される事を願うばかりですな、どうもご馳走様!
コメント