この日曜日は、いつもの野暮用で朝から京都まで出かけて打ち合わせ。
それが終わってからの昼飯には、とある人気のラーメン屋を考えていたのですが、4月なのに6月下旬の蒸し暑さと朝からの疲れで、とても行列なんかに並べそうにないと思い、近くにあったこちらにお邪魔してみました。
実は、この店が開店してすぐにマスコミで話題になって、噂を聞いて一度訪れた事があったんですよね。でもその時はまだ私も若くて(笑)、あっさりした塩ラーメンが物足りなく感じてそれっきりだったのですが、もうあれから17年になるんですね。
店は多少メニューが増えて、店頭には写真入りのメニューがベタベタと張られていますが、基本的には開店当時と全く変わりありません。
もちろんオーダーはベーシックな天然塩ラーメン(750円)。
まずひとくちスープを飲んでみると、まずホタテのような魚介の香りを一瞬感じますが、すぐに個性は消え去ってひたすらまろやかな味わいに落ち着きます。
麺は自家製の多加水中細麺。スープとの絡みはイマイチですが、ほうれん草と白ネギ、甘さ控えめのメンマがアクセントになって、塩の単調さを補っています。でも海苔はあんまりいらないかな・・・
チャーシューは厚めの巻バラが一枚。しっかり甘辛い味が付けてあって、ホロホロした肉をかじるといったん塩味の味覚がリセットされるのが良いですよね。タレが溶け出す旨味でスープの味が変化するところも、良く計算されているなと感じます。
もちろん調味料無添加、これだけの内容で750円という値段はやはり良心的。無駄にでかい器にレアチャーシューをペタペタ貼り付けて900円、みたいな店とは違う、もはや老舗と言っても良い落ち着きと矜持を感じさせる一杯でした。どうもご馳走様!
新宿めんや風花 本店 (ラーメン / 四条駅(京都市営)、烏丸駅、五条駅(京都市営))
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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