京都の四条通に交差する室町通や新町通のあたりは、昔から呉服商が集まっていて天正地割も免れた本当の中心部と言えます。
古くからの商店や仕出し料亭が並ぶ間にポツンと現れる洋食店が、「グリル葵」さん。
見た目は昭和の喫茶店のような設えですが、中に入ってみると大きなカウンターが奥まで伸びていて、料理人がかぶるコック帽の高さも非常に高く、大衆洋食とは違うレベルの店だなというのが良くわかります。
メニューに黒毛和牛や有頭海老フライ、アワビなどの高級食材が並んでいますが、エビフライと活ハモフライ、ハンバーグの日替わりランチだと1200円というお求めやすい価格になっていたので、迷わずオーダー。
まずはツヤツヤのご飯と、出汁が良く効いた三つ葉の味噌汁が登場。
カラッと揚がったエビフライは、エビにしっかり下味がついていて火の通りも絶妙、濃厚なタルタルソースでご飯が進みます。
活けハモフライはホクホクとしていて骨も口に当たらず、淡白だけど滋味深い一品。
ふんわりと柔らかめなハンバーグには、ワインをふんだんに使ったかすかにビターなドミグラスソースがかかっており、上品で軽やかな味わい。
サラダにはあっさりしたフレンチドレッシングがかかり、カレー粉を感じるマカロニサラダが添えられています。
いや、どれも外れがないハイレベルな洋食、さすが京都の旦那衆が育ててきたお店だけありますな。どうもご馳走様!
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