昨日、胡椒そばを食べて感銘を受けた、京阪百貨店守口店で行われている秋の全国うまいもの大会「饗 くろ喜」のイートイン。
デフォルトの鶏塩らーめんも試してみたくなって、またやって来ました。
でもこの日は「霧の森大福」のような目玉のスイーツが無かったせいか、行列はさほどでもなく、10分前に到着してもらくらくエレベーターの一巡目に間に合いました。
今回も提供メニューは変わらず、予定通り鶏塩らーめんと地鶏めしをオーダー。
先に出て来た地鶏めしは、ほぐした鶏肉をあっさり目の甘辛にしっとり煮付けたそぼろがご飯の上にびっしりと敷き詰められています。
これもあぶらめしも、おそらく丸鶏でスープを取った残りの材料を利用したものでしょうが、ご飯もたっぷりあって250円は価値があります。
スープを一口飲むと、どっしりした鶏の旨味と鶏油のまったりしたコク、そしておそらく大量に使われた煮切った日本酒の風味が押し寄せます。全体的に塩気は控えめで穏やかな味わい。
麺は胡椒そばより細めの中太縮れ麺。モチモチした食感は変わりませんが、こちらのほうがコシはしっかりしています。昨日はまだ調理場の違いに慣れていなかったのかもしれません。
具はこれまた盛りだくさんで、皮目をパリッと焼いた丹波黒鳥の鶏もも肉、茹でた鶏胸肉、ふんわりした鶏つくね、極太メンマ、ドライトマト、細切りにした九条ねぎ、紅たで、おろしショウガ、生コショウという構成。
この店で凄いなと思うのが、故障そばと同じ極太メンマでも、あっちは甘辛、こっちは薄味と、ラーメンに合わせて異なる仕込みをしている点です。
しかも、同じ鶏を使いながら、もも、胸、つくねと3種の調理法で提供、ちょっと異様なぐらいに手間暇がかかっています。
塩ラーメンは途中で飽きがちな点についても、ショウガを溶かしたり、生コショウを噛んだ時の香りがアクセントになって、良い気分転換になります。
そこらの意識高い系だと、スープも具もあっさりで、何も印象に残らないうちに店を出てしまい、「はて自分は何を食べたんだっけ?」と3歩歩くと忘れてしまうパターンに陥りがちですが、このラーメンは全体をあっさりにまとめながらもちゃんと抑揚、起承転結があるんですよ。
いやはやお見事、ラーメンの可能性を大きく広げる一杯でしたね。どうもご馳走様!
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