ご存知のように、3月16日に北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸、それに伴い敦賀から大聖寺駅間の在来線は第3セクターの「ハピラインふくい」に経営が移管されました。
そのため、JRの青春18きっぷが使用できるのは敦賀までで、そこから先はハピラインふくいの切符が別途必要になり、レストラン・トミーに訪れるハードルが一段と高くなってしまいました・・・
そこで、まだ開通前の3月前半に、常連ishさんの声がけで「青春18きっぷで行ける最後のトミーツアー」が計画され、総勢8人という最近にしては珍しい大所帯での訪問と相成りました。
当日は春なのに、日本海側は降雪の予報が出ていて電車の運転見合わせが心配されましたが、何とか天気が持ってくれて無事到着。でも現地はちらほら雪が舞う寒い天候でした。
まずは恒例の前菜盛り合わせ。スモークサーモン、マグロのカルパッチョ、ミートローフ風テリーヌ、キッシュ、海老のカレー風味マリネでしょうか。
合わせるワインは、いつものセットで樽出しのスパークリングワインなのですが、多人数なのでボトルに入れて持ってきてくださいました。
あらかじめ予約しておいたカキフライ。これがビックリするぐらいジューシーで、かなりの低温で揚げているのでしょうが、どうしたらこんなにジュースが保てるのか本当に不思議です。別添えのタルタルソースがたっぷりなのも嬉しいところ。
当然ここは白ワインで、今回はワインに詳しいmyblackmamaさんにオーダーを一任。ラベルを見るとイタリアのヴェルディッキオとありました。
魚料理の希望があったので、分厚いマトウダイをフリットにしたものが登場。あっさりしたクリームソースがかかっていてホクホク上品な味わい。前回はマトウダイを巨大なムニエルでいただきましたが、また違った美味しさがありますな。
これも事前にお願いしてあったポークチャップ。トミーの豚肉は宮崎産の黒豚を使っていて実に美味しい。ソースは、トミー自慢の漆黒ドミグラスソースにケチャップが入っているのか少し甘酸っぱくアレンジしてあります。
ワインはもちろん赤にスイッチ。ルーマニアのワイン「Terase Danubiane Sienna」だそうで、リーズナブルなのに果実味が濃くて本格派。
そしてトミーに来たら絶対に外せない、タンシチューとビーフシチューの合盛り。小麦粉を使わずワインとトマト、フォンを煮詰めた漆黒のドミグラスソースに、とろけるような和牛肉。毎回、言葉を失う素晴らしさ。
あっという間に赤が消えてしまったので、追加は奮発してイタリアの銘醸ワイン、バローロ。あまり重さは感じられず気品のある味わい。
そして、前回の訪問時にいただいたカジキマグロのマリネに載っていたウニがあまりにも美味しく、ishさんがダメ元でウニのグラタンをお店に打診されたのですが、この時期のウニは苦みが出やすいとの事で却下。その代わりにと出されたのがこのウニのパスタ。
大皿にのたうつパスタの威容に怯みながらもいただいてみると、ウニの芳醇な海の香りと濃厚な旨味がクリームに溶け込み、苦みなんて一切感じられず、まるで天にも登るような美味! いや、これまでの人生でこれほどishさんに感謝の念を抱いたことはありません(笑)。
こりゃ白も追加しなきゃ収まりませんという事で、カリフォルニアのシャルドネ、「メナージュ・ア・トロワ」。
他の方はデザートも食べられたようですが、わたしゃウニのパスタで満ちたりしてしまいスルー。写真も撮らずにワインで余韻を楽しんでおりました。
青春18きっぷだけで来られないからと言って、もうトミーに通わないなんて事はあり得ないので、何とか良いルートを探し出さないといけませんな。どうもご馳走様!
コメント
こばやしさんにそこまで感謝されて、光栄ですw
いやー、瓢箪からコマというか、あのムチャ振りがこういう形になるとは思いも寄りませんでしたねえ。「無理です」って言われたからもうそれで終わったと思ってただけに、余計に衝撃的でした。ウニの旬は夏のはずなので、夏のツアーでまたリクエストしてみますかね。
>ishさん
外せないメニューばかり増えてしまって、新規開拓ができにくくなりますなw