もはや毎年恒例になっている、青春18きっぷで行く福井のレストラン・トミーへの日帰りツアー。
本当は昨年末に行く予定でしたが、あいにくの大雪で電車が動かず年明けに延期。そうしたら今度は元旦に能登半島地震が起こって今冬は無理かもと一度は観念しましたが、幸いにも福井は揺れこそ大きかったものの被害自体は多くなく、トミーの営業は続行されている様子。
もともとの参加メンバーの中には余震が心配でキャンセルされた方もいましたが、私はこんな時こそ食べて応援しなきゃと思い、ishさんとだいこんさんの3人でツアーを敢行しました。
当日は、冬の日本海にしては珍しくどピーカンの快晴で、コートを着ていると暑いぐらい。トミーの女将さんも、重機で庭に大雪を積み上げたのがあっという間に消えたとおっしゃってましたね。
まずはビールを頼んでオードブル盛り合わせ。霜降りで溶けるように柔らかいローストビーフに、ハムとチーズのテリーヌ、ミートローフ、キッシュ、エビのマリネ、数の子の酒粕あえイクラのせでしょうか。もちろん追加で樽出しスパークリングワインをいただきました。
サプライズで出てきた「カジキマグロのマリネ・サラダ仕立てウニ載せ」。このウニが、今まで食べたことがないぐらいに味が濃厚でビックリ。さすがはウニの名産地は違いますな~。
スパークリングワインをサクッと飲み干し、シャルドネの白ワインを追加で。
メニューには載ってますが、事前予約必須のオニオングラタンスープ。熱々で体に染み入る滋味。今どき、真面目にコンソメを仕込んでいる店は本当に貴重です。
そしてishさんに取り置きしてもらっていた、お目当てのセイコガニコロッケ。なんかいつもよりサイズが一回り大きいような・・・
ナイフでパカッと割ってみると、カニの足身がミシミシに詰まっていて、どこを切っても新しく足身が出てきて思わず仰天。これ、普段以上に詰め込んでませんかと三代目に聞いてみたら、あっさり認めておられました(笑)。 おそらく、キャンセルがあった分も私らのコロッケに押し込めていただいたんでしょうね、本当にありがたいことです。
カニの殻で取ったフォンを使ったベシャメルソース、身だけじゃなく内子や外子もふんだんに入ったコロッケ。今季はセイコガニを自分で買っては食べてませんが、これ1個で思い残すところはありません。
そして、これもあらかじめリクエストしてあった魚料理が登場。マトウダイのムニエルだそうですが、1人1皿出てきた上に、リッチなブールブランソースがたっぷりかかっていて、美味しいんだけど胃袋にズッシリ来ましたね。
でもやっぱりトミーに来て食べないわけには行かないので、タンシチューとビーフシチューの合盛りをオーダー。小麦粉を使わず、フォンとワインを徹底的に煮詰め、バターでモンテした漆黒のデミグラスソースは、絶対に真似ができないプロの技。
シチュー用に頼んだ赤ワインは、ボルドー・サンテミリオンのシャトー・デ・ローレ2016。トミーはワインもほぼ市価と変わらない値段で提供されているので、安心して頼めますな。
今回は、さすがに皆さんも今回はデザートを頼む余裕は無くてご馳走様。いや圧巻のセイコガニコロッケをいただけて、足を運んだ甲斐がありましたね。
3月からは北陸新幹線が敦賀まで開業、敦賀から福井までは第3セクターの「ハピラインふくい」に営業が移管されて18きっぷが使えなくなるのが残念ですが、できる限り通いたいものです。どうもご馳走様!
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