先日、NHKの「美の壺」という番組で、京都の「いづ重」が取り上げられていて、久々に箱ずしが食べたくなって紅葉狩りのついでに立ち寄ってみました。
場所は八坂神社のすぐ西側、狭い路地を入ったところにあり、さらに玄関口から石畳を進んだ場所に店舗があります。
寿司をぶら下げて歩くのは面倒なので、中で食べれば良いかと思っていたら、店の外は待ち客が何人もいる有り様。
イートインはあっさり諦めて、上箱寿司(2333)円をテイクアウト。ほとんど待たずに商品は受け取れました。
帰るまでに形が崩れてしまうと悲しいので、先に公園のベンチで写真を撮りました。
別名「二寸六分の懐石」と呼ばれるように、海老、小鯛、穴子、鱧、厚焼き玉子が綺麗に整えられた箱寿司は芸術的な美しさ。松葉のあしらいも京都ならでは。
ちょっと甘めの酢飯には細かく刻んだ椎茸の甘煮が忍ばせてあり、小鯛には柚子の香りと、それぞれの具材に細やかな仕事が施されています。
鯖寿司や箱寿司などの押し寿司は、京都ではお祭りやお祝いの席では欠かせないもので、昔は近所にあった持ち帰り専門の寿司屋にしょっちゅうお使いに行かされたものでした。
ただ、自分が子どもの時には鯖寿司がそんなに好きではなかったので、もっぱら箱ずしばっかり食べてましたね。
今はすっかりオッサンになった私は、そんな懐かしさを感じながらお酒と一緒に美味しくいただいたのでありました。どうもご馳走様!
コメント