だいたい、自転車でも何でもどこかへ旅に出る時は、あらかじめメインの食事を決めてから他の旅程を決めるパターンがほとんどですが、今回の神戸行きについてはメインをどこにするか直前まで迷ってました。
チャリなので酒は無し、そうなると当然居酒屋や海鮮モノはアウトで、酒がなくても平気なのはラーメンやうどん、丼もの、洋食、インド料理あたりになりますが、神戸まで行って麺類や丼ものというのももったいないし、インド料理はだいたい量が多いので今回は体調的にちと厳しい。
そうなるとやはり洋食という事になりますが、三宮近辺の店は電車でも行けるので今回はパス、ちょっと遠目まで範囲を広げるとなかなか候補が絞りきれません。
そんな中で、以前にishさんのブログで見て、中央市場の洋食店というシチュエーションが気になっていた事を思い出し、こちらを訪問する事に決定!
三宮からハーバーランドを超えて中央市場までやって来ましたが、市場の中にひっそりと佇む昔ながらの鄙びた洋食店というイメージを持っていたのに、市場の前には巨大なイオンモールが建っていて、店が入っている建物は新築の2階建てビルと、完全にモダンな雰囲気で面食らってしまいましたよ。
目当ての「洋食ひらおか」はその新築された関連中央棟の2Fにあり、並びには他にもいろんな食堂が並んでいます。
メニューを見ると、店イチオシのチキンカツからトンカツ、ビーフカツ、カレー、ハンバーグ、ラーメン、中華丼と、関西の下町洋食によくある中華との折衷メニューになっていて楽しいです。
どれにするか迷ったのですが、この後にホルモンや串カツもちょっと食べたかったのもあって、揚げ物の中では比較的ライトそうなヒレカツ定食にしてみました。
料理が出来上がる直前に、ライスとスープに加えて、福神漬、ドレッシング、練辛子の容器を並べてくれるのは気分が盛り上がりますね!
メインの豚ヒレカツは、5mmぐらいの厚さのヒレ肉4枚が半分に切られて並べられています。一口かじってみると、さっくりとした歯切れのよい衣と、じんわりと肉汁がにじむヒレの滋味とのバランスが良いです。
深い茶色のデミグラスソースは、あまりトマトを感じさせない塩味メイン、ほんのりビターなグレイビー系で、私がとても好きなタイプ。大阪では絶滅しつつあるこのタイプのソースがしっかり生き残っているのは嬉しい限り。
そしてメインよりも驚いたのが付け合せのスープ。鶏ガラメインの出汁に、豚の旨味が詰まった軽い酸味を感じる醤油ダレ、多めの香味油が深みとパンチを作り出していて実に旨い! 下手なラーメンやよりもよっぽどレベルが上ですよ!
いや、市場の洋食店という事であまり大きな期待はしてなかったのですが、こんなところにこれだけのレベルを持った店が普通にある神戸の底力には恐れ入るしかありません。
是非また再訪して、今度は一番人気っぽいオムライスとラーメン、そしていつかはビフカツも食べてみたいものです。どうもご馳走様!
コメント
リンクしてもらった先のエントリがあまりに昔のだったので、懐かしく読んでしまいました。
スープが気に入ったようですが、マルヤ系のもおいしいです。塚本にも浜中にも単品メニューがあって頼みたいんだけど、やっぱり」洋食系を選んでしまうんですよね。
オムライスとラーメンは正直あまり合わないけど、大阪でも何故か人気の鉄板になってます。
マルヤは尼崎の西難波店で、一度ラーメンを食べた事がありましたが、それは割と普通でしたね。
塚本や浜中のマルヤに行って、なかなか中華メニューは頼みにくいですわなw