梅田の阪急阪神、あべのの近鉄のように、大きな会場にたくさんの人が詰めかける催事会場じゃないのに、何故かとんてもない人気店をホイホイ誘致してくる京阪百貨店。
どんな凄腕バイヤーがいるのかといつも感心するのですが、今回もやらかしてくれました。ラーメン店でミシュランの1つ星を獲得したのは全世界でたったの4軒、そのうちの1つである「金色不如帰」さんです。
土曜日の開店と同時に入店しましたが、京阪百貨店にしては珍しくすぐに満席、行列が出来ておりました。それでも通常は30人ぐらいの並びが当たり前の店からすると楽なもんです。
メニューは、特製鴨脂と蛤の醤油そば(1150円)と鴨脂と蛤の醤油そば(851)円の2つ、もちろん私のオーダーはノーマルで。
スープをまず飲んでみると、鴨と蛤の溢れんばかりの旨味に圧倒されます。そして素材の味が強めの塩気によってきっちりまとまっています。麺は細めで低加水のストレート麺で、サクサクと歯切れよくスープに合っています。
これで思い出すのはがんこ系列の店で、そちらも様々な素材の旨味を塩気で1つにまとめ上げる手法を取っており、方向性が似通っています。
ただ、塩気を強くすると香りが目立たなくなってしまうのが欠点で、こちらの場合は多めの柚子皮と、みじん切りにした三つ葉で香り成分を強調しています。
他の具は、肉味が濃い肩ロースのレアチャーシュー、穂先メンマ、海苔、白ネギ。中でも海苔の香りの良さが印象的でしたね。
意識高い系のラーメンは、店を出ると「はて、俺は何を食べたっけ?」と味の印象を忘れてしまう場合が少なくないのですが、こちらはさらに力強さを併せ持った、ミシュラン1つ星の実力を感じさせる記憶に残る一杯でした。どうもご馳走様!
SOBA HOUSE 金色不如帰 新宿御苑本店 (ラーメン / 新宿御苑前駅、新宿三丁目駅、新宿駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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