9月のグルコバは、1年ぶりにスリランカ料理がテーマでした。
今回は2ヶ月ぶりだったので、随分長い時間が空いたような気がしました。1ヶ月だと慌ただしいので、半分ぐらいがちょうどいいのかも(笑)。
しかしスリランカ料理は、作れば作るほど南インド料理とは違うなと痛感しますね。
まず、ヨーグルトはデザートでは食べるけど料理にはほとんど使わないですし、ヒングやギー、香菜も出番はまずありません。そしてサンボルのように火を通さないサラダっぽい料理が必ず付きます。テンパリングはダルを使わずチリフレークが多いですし、細かいところではダルカレーは豆を崩さず煮込みます。
厳密に言うとスパイスも違ったりするのですが、年に1度のために揃えるのはさすがに無理なので、スパイスはインドのものを使用していますが、そのへんを凝りだすとキリがないですよね。
でも、阪急百貨店で行われた「カレーとカレーのためのうつわ展」に、スリランカの伝説的なシェフであるパプリス・シルワさんが来日、カラピンチャの濱田さんと一緒に料理を提供されたのですが、密かにそれらの料理を組み込んでみるなど、今回はちょっと凝ってみました(笑)。
とは言え、レシピを教えてもらったわけではないので、チキンカレーとかは出来上がりが全然違いますが、ナスのモージュについては、頑張ってココナツビネガーを取り寄せたりお高いホムデンを揃えたりしたので、かなり近い線まで行ったのではないかと思っております。
では料理の解説です。
A.ククルマス・ウェンジャナ
骨付き鶏肉を使ったチキンカレー。今回はパプリスシェフのカレーにインスパイアされ、濃厚寄りに仕上げてみました。
B.メリス・マール
カツオをゴラカで煮込んだ辛酸っぱいカレー。
C.パリップ
レンズ豆をココナツミルクとモルジブフィッシュを加えて煮込んだ定番カレー。
D.かぼちゃカレー
かぼちゃをココナツミルクで煮込んだ甘いカレー。
E.ゴーヤのテルダーラ
ゴーヤとトマトの炒めもの。
F.ポル・サンボール
スリランカ料理には欠かせない、ココナツとモルジブフィッシュ、唐辛子のふりかけ。
G.ナスのモージュ
パプリス・シェフのコピー。ナスとホムデン、ししとうを揚げて甘酸っぱいソースで合えたもの。
H.ストリング・ホッパー
米粉を練って型で細くひねり出し、蒸した料理。
I.ゴダンバ・ロティ
玉子を練り込んだ生地を薄く伸ばしてたたんで焼いたパン。
J.ビーツのキラタ
ビーツをココナツミルクで炒め煮したもの。
K.タイ米
湯取り法で炊いたタイ米。
L.コットゥ・ロティ
ロティを細く切って玉子と炒め、チキンカレーを混ぜた屋台料理。
M.空芯菜のマッルン
これもパプリスリスペクトのココナツ炒め合え。でも阪急で食べたのはもっと生っぽかった。
N.アラ・バドゥン
じゃがいもをモルジブフィッシュとスパイスで炒めた料理。
O.カットレット
サバ缶とじゃがいものスパイスコロッケ。
P.パリップ・ワデー
チャナダルを砕いて揚げたスナック。
今回は全部で16品。
次回はまた1ヶ月のターンになって、10月27日(日)開催。おそらくタミルのベジタリアン・ミールスを作ります。準備ができ次第、募集を開始しますのでよろしくお願いします!
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