今や大阪もすっかりラーメンブームが定着し、船場のビジネス街にも多くのラーメン屋が群雄割拠する時代になっていますが、かつてはまともなラーメン屋はほとんど存在していない不毛の地でした。
その中で、突然関西では馴染みのない、つけ麺の専門店が北浜に出来たのがちょうど10年前。オープン当初に一度訪れましたが、麺があまり自分好みじゃなかったので、その後はずっとご無沙汰しておりました。
いつだったかある時、期間限定でつけ麺じゃなくてラーメンが提供されている事を知り、ちょっと興味があったものの、昼時はたいてい行列が出来ていて、とても昼休みの間に食べられる状況ではなく、そのうちにラーメンが夜限定メニューに移ってしまいました。
その限定ラーメンの1つは、味噌ラーメン専門店としてスピンアウトした「味噌NOODLE麹」で食べられるようになりましたが、「北浜ブラック」は夜限定のままだったので、こりゃ無理かなと半分あきらめておりました。
しかしご存知のように新型コロナウイルスの蔓延により緊急事態宣言が発令され、夜は酒が飲めなくなったために、消去法で外食デーにラーメンを選ぶ機会が生まれたという次第です。
井手の夜営業はもちろん初めてですが、行列こそ無いものの店内はほぼ満席の人気ぶり。夜は人通りが極端に減る北浜で、飲み屋じゃないのにこの占拠率は凄いです。
さて登場した北浜ブラック(780円)。名前からして高井田系リスペクトのようですが、いろんな具が乗っかっていて賑やかですな。
スープはクリアな豚骨鶏ガラ醤油スープですが、かなり酸味がガツンと効いてます。麺は平打ち気味の縮れ麺で、多加水でプルプルした食感。やっぱりここの麺はちょっと苦手かも・・・
チャーシューはレア気味のバラ肉が2枚。厚みがあってなかなか食べごたえがあります。長~いシャクシャクの穂先メンマもたっぷり。
しかしそれ以上に、大量の紫玉ねぎのみじん切り、白ネギのざく切り、カイワレの存在感が強烈です。
まあ個性があって面白いし、内容からすると780円は安いと思いますが、残念ながらイマイチ自分の好みには合わなかったかな~。でも長年の懸案がクリア出来てよかったです。また久々につけ麺のほうも試してみたいと思います。どうもご馳走様!
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