以前に、えて吉さん達がJR京都伊勢丹百貨店で、京都の料亭のお弁当を買って家宴会をされたエントリーを見て、ずっと羨ましく思っておりました。
でも次の宴会を待つのも気が長い話なので、思い切って週末に自分1人で京都のJR伊勢丹まで買い出しに行ってきました。
自分が購入したのは、菱岩の折詰弁当(花)6480円。元京都人としては、弁当とくればやはり仕出し一筋に200年の菱岩さんが代表格ですからね。オンラインストアで2日前に注文しておきました。
この日は既に昼酒を飲んでいたので電車で受け取りに出かけたのですが、大きな紙袋を持って傾けたりぶつけずに帰るのは相当気が疲れました。後で調べたら、会計が5000円以上で駐車場を1時間無料で停められたんですよね。次に利用するときは絶対に車で来ようと思いました(笑)。
何とか無事帰宅してシャワーを浴びて、折詰弁当(花)をオープン! 苦労して持ち帰っただけあって、弁当の中身は崩れず美しいままいただくことが出来ましたよ。
料理が入っているのは杉を使った深めの折り箱で、その香りまでご馳走です。箱の高さを活かした盛り付けが大変美しくて思わず見惚れてしまいますな~。
こちらは煮物が入った一角。生麩揚煮、南瓜旨煮、里芋旨煮、鶏つくね、巻穴子、絹さやという内容で、どれもしっかり出汁が効いていて美味。崩れないように角を丸めたかぼちゃが美しいです。
メインは、俵ご飯、鯛笹巻寿司、胡瓜胡麻和え(庄内麩、茗荷、椎茸)、出汁巻玉子、鶏松風、いか黄味焼、鰻八幡巻き、海老旨煮、サーモン幽庵焼、合鴨ロース、スモークサーモン大根巻き、稚鮎山椒煮、枝豆、紅芋蜜煮、酢蓮根、奈良漬。
まず何よりご飯が美味しい。少し固めだけどモチモチとして甘みがあり、サーモン幽庵焼と奈良漬だけで延々とご飯を食べていられます。こらいかんと、慌てて日本酒の燗を用意して他のおかずも楽しむことにします。
中でも稚鮎が秀逸。頭が抵抗なく食べられるぐらい柔らかく煮込まれ、山椒の香りと鮎の腸の苦みが相まって日本酒が進んで仕方ありません。レアに仕上げた合鴨、手が込んだ鶏の松風焼きはビールに合います。
鰻八幡巻きは、おせちなんかで食べてもあまり美味しいと思ったことが無かったのですが、これは正直別次元でした。ホロッと柔らかく焼かれた鰻と、食感と香りを残して煮込まれたごぼうのコントラストが抜群。
そして何より名物のだし巻きが最高に美味しい! 巨大なのに断面が全く色ムラの無い均一な焼き上がり、薄味なのに出汁がしっかり効いていて十分なご飯のおかず、もちろんお酒にも最高です!
いや、お値段は6480円と高額ですが、下手な料理屋で食べるよりもはるかに満足度が高くて本当に楽しめましたね。また機会があれば、他のお弁当も試してみたいですな、どうもご馳走様!
p.s. 菱岩の弁当をいただいて改めて思い起こすのは、米原駅の井筒屋さんが出していた「湖北のおはなし」は凄かったんだなと・・・さすがに調理の完成度は劣りますが素材のクォリティは遜色なかったですからね、菱岩のわずか1/4という値段を考えると驚異的でしたよ。もう食べられないのが本当に残念です・・・








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