テレビ東京の特番に「日曜ビッグバラエティ 激セマ繁盛店」というのがあって、先日も2018年バージョンが放送されていましたが、もしあの番組を大阪で特集したなら、間違いなくノミネートされるであろう寿司屋です。
場所は千日前筋と道頓堀の間、未だ猥雑なかつてのミナミの雰囲気を残すエリアに、へばりつくように6席のみのカウンターがあり、その中で大将が1人で店を切り盛りされてます。何と創業40年になるらしいです。
寿司は角皿で出され、醤油を刷毛で塗る屋台式のスタイルで、醤油皿は客ごとに出されるシステムになってます。
注文は2貫ずつで、値段は1貫50~500円。でもウニやアワビなどを除けばだいたい1貫200円以内で収まっています。
マグロ、イカ、ハマチといったベーシックなネタはまあ100均回転寿司レベルで、サバやイワシといった青魚は塩と酢が強めでイマイチな感じですが、実は当たりも結構あるので当て物のような楽しさがありますよ。
まず、ゲソはワサビが効いていて、香ばしく炙ってあってお酒に合いますし、
温かい穴子はフワッと柔らかくて口溶けが良いです。
細かく包丁が入った鱧は梅肉が塗られて爽やかな味わい。
数の子は100均寿司のような薬臭さは皆無、鰹節が添えられているのが嬉しいです。
飴色のヒラメは鮮度良くコリコリの歯ごたえ。
あん肝はネタが余ってたのか(?)、これでもかと大量に盛られてお銚子が一瞬で消えました(笑)。
卵は甘さがなくて肉厚、お酒にも合う品です。
握りだとハズレ気味だったマグロも、ふわっと巻かれた鉄火巻だと脂が乗ってました。
300円の赤だしは、具沢山で味噌の香り高く、これは意外な当たりでした。
大将はお世辞にも愛想が良いとは言えず、寿司も頼んだらすぐ出て来るので、ふらりと1人で来てさっと寿司を摘んでさっと出る、屋台感覚で使うべき路地裏の老舗ですな。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
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