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地下鉄都島駅の北1kmぐらいにあるショッピングセンター「ベルファ都島」のちょうど反対側、住宅地の中にポツンと佇んでいる半オープンエアーの立ち飲みおでん屋。1人で切り盛りする女将は二代目という歴史のある店。
アテは基本的に、大きな丸鍋で煮込まれているおでんのみ。おそらく鶏ガラに鰹節、醤油、みりんのみで継ぎ足し続けているおでんダシは、甘さ控えめで牛すじ肉のコクが良く出ていてとても美味しい。その牛すじに、じゃがいも、大根、厚揚げ、卵、かまぼこ、ごぼう天、平天、隠し包丁が入ったコンニャクなどがあり、基本的に1つ100円と激安。鍋で軽く煮込んでたっぷりのとろろ昆布をかけた湯豆腐も美味しい。冬場のみ、別鍋で煮込まれるこだわりの大根はトロトロと溶けるように柔らかい。
鍋の横にある冷蔵ケースには、注文から火を通すネタが入っていて、柔らかいタコ、白ネギ、マグロなどがある。ただしマグロだけは、ほとんどの人が生のままわさび醤油で食べているのが面白い。ドリンクは、ビール大瓶が510円、焼酎が280円、日本酒酒360円、チューハイが350円とややお高め。
(19/11/22 更新)
鶴橋にある人気居酒屋「中島屋」が改装のため一時閉店、本拠である酒屋「中島酒販」を立ち飲み店に改装してオープンした店。現在は中島屋も復活して2店での営業になっている。
本家同様に、鶴橋市場で仕入れたマグロや海鮮を使ったメニューが売りで、すき身は相変わらずしっかり鉄分を感じる味の濃さで美味しいし、マグロのガーリック揚げは巨大なマグロの角切りを揚げてフライドガーリックとポン酢をかけたもの。分厚いレンコンはさみ揚げや、海鮮グラタンの中身までマグロと徹底されている。
鯛のあら炊きは、大皿に大きな鯛アラ半身が載った豪快な一品で、ゼラチンたっぷりの身と旨味が染み出した汁がたまらない旨さ。アジフライも当然鮮魚を揚げたもので、肉厚かつジューシー。海鮮アボガドユッケは大皿にマグロ、ハマチ、サーモン、アボガドがぎっしり。う巻きは肉厚のうなぎを分厚く卵でくるみ、甘辛のタレがかかって非常にゴージャス。
魚系以外のメニューは常識的なボリュームで、ステーキは角切りの牛肉がニンニクと一緒に熱した鉄板で出て来て香ばしく、鶏の唐揚げは熱々の大きなもも肉が2個、ポテトサラダは卵たっぷりで丁寧な作り、トロトロに柔らかいどて焼きは白味噌だけど甘さ控えめで、日本酒にも良く合う。おでんもあっさりながらアラを使った出汁が滋味深い。
(19/11/05 更新)
通天閣から堺筋を挟んで東側の、安アパートや町工場が立ち並ぶエリアの一角にあるうどん店。昼時になると、ガテン系らのお客さんでいっぱいになる。
一番人気は450円のカツ丼で、あっさり薄味の出汁と卵でとじられた大ぶりの豚カツが隙間無く載せられ、大ぶりの玉ねぎ、青ネギ、たくあんの輪切り2枚と、非常に充実した内容。豚ロース肉は厚みがあって質も悪くなく、人気も納得ののコストパフォーマンスである。海老天を卵とじにした天丼は420円、玉子丼に至っては300円という安さ。
麺類も、かけうどんが180円と非常に安い。こちらも出汁はあっさりとした薄味で、香りや旨味は弱め。うどんはもちろん茹で置きで、そばに近いぐらい細いのが面白い。同額で、モチモチのきしめんとそばを選ぶことが可能。
バリエーションは幅広く、でらうどん(500円)は、丼の両縁にかかりそうな大きなお揚げ、あっさり煮込まれた牛肉、ちゃんと海老1本が入っている天ぷらが入った豪華版。フワフワで優しい味の卵とじメニューが充実しているのも特徴だ。
(19/10/16 更新)
上本町ハイハイタウンの2Fにある、カウンター10席のみのお好み焼き店。メニューはいわゆる鉄板焼きのようなものは無く、お好み焼きとモダン&座布団焼きのバリエーションのみで、1人1品のオーダーが必須のシステム。
お好み焼きは豚玉600円からり、イカ、エビ、タコ、キムチ、チーズ、スジ肉の組み合わせがあり、最も高価な「まどか焼き」は1500円と、トッピングの追加料金は総じて高め。
直径で20cm以上に広がったお好み焼きの生地は、山芋がたっぷりはいっていてフワフワでふっくら、キャベツはみじん切りで口当たりが非常に柔らかい。豚はロースの薄切りを生地の上に載せて焼くタイプであっさりしている。イカは肉厚、小エビはどっさり入り、牛スジはゴロゴロ大きく、トッピングの量もたっぷりでかなりのボリューム。
こちらの登録商標になっている座布団焼きは、焼きそばをお好み焼きの中に挟むモダン焼きとは違い、お好み焼きの上に焼きそばをそのまま載せ、かつお節とケチャップで仕上げたもので、確かにフワフワのお好み焼きが座布団のようだ。メニューにはないが、お好み焼きと同額で焼きそば単品も可能で、多めのかつお節と紅生姜が上に乗り、何故か四角い鉄板に入って出てくるのが面白い。
(19/09/14 更新)
阪急相川駅やJR吹田駅から離れた住宅地というアクセスの悪さながら、休みの日には10人以上の行列が出来る人気店。メニューは非常にバリエーションが多き、鶏清湯のあっさりしょうゆ・しおラーメン(各700円)に、鶏白湯のこってり鶏しょうゆ・しおラーメン(各800円)が基本で、さらに限定メニューが毎回用意される。
あっさりはスッキリした鶏清湯スープに、ふくよかな醤油ダレ、焦がしネギの香りを合わせた、何も奇をてらった部分は無いが、スープは熱々だし、ほのかな甘味と酸味、かすかな苦味のバランスが良くてとても美味しい。麺はつるつるとのどごしが良い平打気味の中細麺で、レアチャーシューは肩ロースでしっかり肉味があり、穂先メンマには濃い目の味付けがされていて、シャキシャキの白ネギと青ネギが添えられる。こってりのほうは、麺は同じでまったりした癖のないまろやかなスープに、焦がしネギの苦味と香り、粗挽き黒胡椒をまとった鶏胸肉のレアチャーシューと、それぞれ計算された構成になっている。
あっさりに煮干しやサンマ、あごだしをプラスした「だししょうゆ・しおラーメン」(各750円)は、鶏清湯に薫り高い魚介ダシがプラスされてとても穏やかな味わいで、大人の担々つけ麺は、あっさりベースに練りごま、ラー油、花椒が効いた本場顔負けの四川風つけダレに、全粒粉を使ったきしめんのようなビロビロ麺で、燕三条ラーメンはだししょうゆラーメンのスープにつけ麺の幅広麺、そこに背脂、玉ねぎ、岩のりを足して全く別のいっぱいに仕立てるなど、個性付けが巧みでそれぞれ完成度が高い。
そしてサイドメニューで外せないのはチャーハンで、大ぶりのチャーシューがゴロゴロ入った、ややオイリーのしっとりタイプで、ラーメンのタレが効いていて絶品。他にもレバーチャーシュー、味噌味チャーシュー、チーズ卵入りチャーハンなど多彩な日替わりオプションが充実していて、全く飽きさせない工夫がてんこ盛りである。
(19/09/13 更新)
地下鉄都島駅の北1kmぐらいに行った高倉町にある、大箱の焼肉店。店内は綺麗で、無煙ロースターを完備したテーブル席、2人用カウンター席もあって1人焼肉でも大丈夫だ。
まず何よりも、普通は4桁が当たり前な塩タンが530円という値段に仰天する。しかも安かろうではなく、冷凍だけど綺麗なピンク色の十分なクォリティでさらに驚く。990円の上ハラミはとても肌理が細かくジューシー。同じ値段の上カルビは溶けるように柔らかく、旨味十分。脂の乗ったアカセンは430円とワンコイン以下。上ミノは火を通しても柔らかくシャキシャキの食感。レバーやハツはは値段なりで、ホルモンよりは塩タンと上物の赤身に値打ちがある。
もみダレは、かなり濃い色だけど見た目ほど塩辛くなく、ほんのり味噌の風味がする独特なタイプ。逆につけダレはあっさりフルーティな甘口で、卓上の豆板醤、ニンニクを加えると良い感じ。
ビールの大瓶が390円、焼酎は1杯260円でしかもボトルキープが可能、キムチの単品が200円、色とりどりのナムル盛り合わせが330円、大きな骨付きテールが1個入った巨大なテールスープが480円と、酒やサイドメニューまで立ち飲み屋並に安い、まさにあっぱれな庶民の味方である。
(19/08/15 更新)
谷町筋から空堀商店街を東へ行き、アーケードを抜けて公園を超えたあたりにある、昭和そのままの佇まいを見せるお好み焼き店。店頭には鉄板があって、上品そうなお母さんが焼いてくれる。
メニューはお好み焼きと焼きそばが400円から、と言っても種類はノーマルと、イカと豚肉が入ったデラックス(焼きそば&焼きうどんは500円、お好み焼きは600円)、モダン焼き(630円)、そして単品にご飯と味噌汁、漬物が180〜200円プラスで付く定食のみ。
お好み焼きは、具はみじん切りのキャベツとショウガ、ネギ、薄手の豚バラ肉で、厚さ1cm程度と少し薄手のサクッとした歯ざわり。出汁感はそこそこでソースもベーシック、おやつ感覚で食べられる1枚。ボリューム重視なら、そばをプラスしたモダン焼きがオススメ。そしてデラックス焼きそばは、上に半熟目玉焼きが乗りキャベツや肉もたっぷり、何故かイカは5mm角に小さく刻まれていて、食べごたえ満点の品である。
(19/07/26 更新)
大阪市鶴見区諸口にあるダイエーグルメシティの南東にある、老夫婦が切り盛りする酒屋併設の角打ち。店内は長めのカウンターがあり、立ち飲みではなく椅子に座って飲むスタイル。客は完全に地元民100%で、営業時間も短い秘境店。
アテは手作りが多くボリュームがあり、380円の豚のネギ塩焼きは、豚肉をさっと塩焼きしてネギとポン酢で食べるビールが進む品。同価格の肉じゃがは牛肉で表面が覆い尽くされ、こってり甘辛のスジ肉煮込みは肉しか入って無くて350円。柔らかいタコの煮付けも280円という安さ。卵と野菜がたっぷり入った200円のマカロニサラダ、ポテトサラダは大きめの小鉢にぎっしり盛られ、注文から作ってくれる豚平焼きは、小麦粉を丸く伸ばした上に豚バラ、卵、ネギ、海苔が敷かれた豪華仕様で250円。卵焼きも200円で大きなアツアツが出て来る。1品100円のおでんは上品でほんのり甘い出汁が良く染みている。
酒も、ビール大瓶が430円、酒が250円、焼酎が220円、ウイスキーが160円と酒屋価格なのがまた嬉しい。
(19/07/11 更新)
四条烏丸交差点南東、商家が立ち並ぶ古い町並みの中にひっそり佇んでいる、カウンター6席のみのリアルレトロな大衆洋食店。
最も高額なBランチ(税抜き700円)は、軽くビターな庶民的なドミグラスソースがかかった丸いハンバーグに、カリッと揚がった平べったく細長いエビフライ、ポークピカタ、ハムサラダにケチャップスパ、可愛いうさちゃんリンゴと非常に盛りだくさん。ライスは付いているが、コンソメスープが別で50円なのが面白い。
カレーが美味しい昔の喫茶店で食べたような味わいのカレーは、何と450円という値段。小さめのトンカツが付いたカツカレーでも500円という安さ。そしてスパゲッティは、ケチャップで炒めた茹で置きのパスタ、玉ねぎ、ハム、グリンピースという絵に描いたようなナポリタン、しっかりボリュームがあって450円と、店の外見も料理も昭和そのものである。
全メニュー、弁当での持ち帰りが可能なので、花見や紅葉のお供にするのもまた良しである。
(19/06/14 更新)
京都の四条大宮にオープンするや否や、瞬く間にトップクラスの人気店にのし上がった「庶民」が、満を持して京橋の立ち飲み激戦区に乗り込み、早速大旋風を巻き起こしている。
その理由は何と言っても破格のコストパフォーマンス。売りのマグロは、本マグロの中トロレベルが分厚く切られて400円と、卸売市場でさえ倍の値札が付いているであろう、原価度外視の逸品。しかも時には大トロだったりする恐ろしさ。同じ値段で断面がほぼマグロの鉄火巻も必見。
刺し身は分厚いアオリイカ、新鮮なホタルイカ、サーモン、ハマチ、コハダ酢締め、しめ鯖、煮穴子などがあり、全て300円台以下。それぞれ握り寿司に仕立てる事も可能で、各ネタの切れ端を寄せ集めた「半端巻き」という楽しい裏メニューもオススメ。
さらにおでんは3品で100円、ニンニク1株丸揚げで100円、メンチカツ、アジフライなどの揚げ物は冷凍だけど大きなサイズで100〜150円、ナスの揚げ煮やたっぷりの釜揚げしらす、ホッケや鯖の塩焼き、出汁の効いた湯豆腐が150円とどれもやけくそレベル。ある程度メニューを固定してそれぞれ大量に仕入れる事でコストダウンを図っているのだろう。さらにドリンクもビール大瓶が350円、焼酎が200円、大阪最安クラス。
店の開店は11時からなのだが、常に1時間前から並ぶ客がいて、彼らの目当てはたったの数皿分しか用意されない、マグロの中落ちと巨大なハマチのカマ焼き。ハマチのアラと豆腐を煮込んだ「豆腐煮」(150円)も瞬殺レベルの限定品である。
(19/05/30 更新)
昔から一乗寺に店を構えていた天天有の近くに、珍遊や高安といった実力店が集まった頃を第一次としたら、今で言うところの「インスタ映え」するインパクトのあるラーメンでマスコミの注目を集めた「第二次・一乗寺ラーメンブーム」を作り出した店と言えるだろう。
メニューはメインの「鶏だく」がベースで、そこに韓国産赤唐辛子を一面にふりかけた「赤だく」、マー油を浮かべた「黒だく」、魚粉を加えた「魚だく」のアレンジが3種類。大盛り、メンマ、煮玉子、チャーシューといったオプションと、ご飯、卵かけご飯のサイドメニューのみとシンプルな構成。
スープは、肉や軟骨までミキサーでかけたと思われる液体ですらないドロドロのセメント状で、真面目に箸が立つレベル。飲んでみると、キリッとした醤油ダレが立っていて見た目ほどの重苦しさが無く、スイスイと胃に入っていく。ただ、「赤だく」の赤唐辛子も「魚だく」の魚粉もスープに飲み込まれてほとんど効果は不明なまま。
麺は中太のストレートで、モチモチした食感にしっかりしたコシがあってスープに負けていない。濃いめの味付けがされた極太メンマ、逆にチャーシューはむっちりとした薄味の肩ロースで、一味唐辛子、黒胡椒、白髪ネギがアクセントになっており、ちゃんとバランスが考慮されている一杯で、大人気になるのも頷ける一杯である。
(19/05/10 更新)
要塞西成警察署が面する、あいりん地区のメインストリート沿いにある酒屋の角打ち。もちろん朝から集う労働者の皆さんが常連だが、良い意味で西成っぽくなく3代続く老舗の雰囲気が心地よい。
アテはカウンターと冷蔵ケースに並べられ、刺し身からピカピカの鯖きずし、脂が乗った焼き鳥、ハラミの焼き肉やウスターソース味のサイコロステーキ、揚げナスの煮浸しなど手作りも多くてバラエティに富んでいる。200円の玉子焼きは素朴な品だけど玉子が2個使われていてボリューム満点、しかも焼き立て。
酒はサッポロの赤星(大瓶450円)や三岳(半合310円)、冷蔵庫にある数々の地酒がほぼ半合で300円でいただけるなど酒好きが喜ぶラインナップで、土地柄か酒が高めな西成にあってリーズナブルが部類である。
(19/04/25 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-12-3 【MAP】
正宗屋の並びにある、天満立ち飲み激戦区の一角を担う店。天神橋筋に面したところにも同名の店があるが、そちらは座り飲みの店になっている。
料理や酒はほぼセルフで、客は自分で冷蔵庫やおでん鍋から適当に見繕って店の人に報告するシステム。酒は生ビール以外は、瓶ビールは冷蔵庫から、焼酎やウイスキーは自分でワンショットを入れて水割りなんかを自作する。
メイン料理である串カツは、自分で紙に書いてオーダー、揚げたてが食べられるようになっていて、カリカリでクリスピー。具も大きめで食べごたえ十分。どて焼きもスタンダードな味わいでイケる。グループ客には、2Fで鍋をつつく事も可能でそちらも人気である。
(19/04/23 更新)
城北公園通、毛馬橋とおおさか東線の間ぐらいにある粉もんの店。持ち帰りがメインだが、店内には小さいテーブルがあってその場で食べることも可能。
お好み焼きは豚玉、イカ玉、タコ玉の400円からあり、豚、小エビ、イカがたっぷり入ったミックス焼きでも600円という安さ。持ち帰りメインらしく生地は小麦粉多めながらもふっくら、ふんわり焼き上がっていて口当たりが軽く、ソースもあっさりフルーティで食べやすい。そしてボリュームも水準以上で、モダン焼きにすると1人じゃ食べきれないほど。醤油味のスジネギ焼きも、青ネギとスジ肉どっさりでたったの500円。冬場は牡蠣入りも選べ、大ぶりの牡蠣が4個入った牡蠣玉でも500円と激安。
焼きそばは、麺は普通の蒸し麺だけど豚肉が分厚くて食べごたえ十分、ノーマルでもキムチ入りでも400円、オムそばで500円とこれまた格安。たこ焼きはダシと醤油が効いた下町タイプで、サイズは大きめでタコもしっかり存在感があり、8個250円はバーゲン価格。とん平焼きは豚バラを3枚も使い、卵たっぷりでくるんだボリュームでたったの300円。さらにお好み焼きや焼きそばに、プラス100円でおにぎり2個かたこ焼き5個、150円で焼きそば(小)、またはおにぎり2個が付く太っ腹なサービスもある。
(19/04/11 更新)
靭公園の南側にある、コンクリート打ちっ放しの外観と、窓が無くネオンサインのみの外見、カウンターバーにしか見えない内装が特徴的なラーメン店。ラーメンのメニューは、中華そばと貝そば(800円)の2種類、それにライスとチャーシューご飯のセットがそれぞれ100円、150円プラスで付く。
中華そばは、鶏出汁に軽く酸味と甘みを感じる醤油ダレ、カツオの香味油を多めに浮かべた深みのあるスープに。シコシコとした全粒粉の中太麺、ハーブと黒胡椒が香る低温調理のレアチャーシュー、本来の風味を残したメンマ、三つ葉、白髪ねぎと各要素が上質で計算されたバランスが見事。貝そばは、蛤の潮汁を連想させるぐらいに貝の旨味がギュッと詰まったスープで、どちらも非常に魅力的な一杯。
ラーメンのレアチャーシューは薄切りなのですぐに火が通るけど、レアっぽさを味わうならチャーシュー丼。ピンク色をした小さな角切りチャーシューがたっぷり載っていて、レアならではの香りとしっとり感が楽しめる。
(19/03/14 更新)
天満駅から北側へ伸びる、酒の奥田など古参居酒屋が密集する細い通りにある、2014年にオープンした立ち飲み店。
目玉商品を置く事は、今や立ち飲み店経営では必須の条件となっているが、この店の場合は「馬肉料理」。脂の乗ったフタエゴと赤身を交互に並べた馬刺しが500円、牛よりあっさりした馬スジのおでん(1本150円)や、白味噌仕立てのトロトロな馬スジどて焼き(350円)などが非常にリーズナブルなお値段でいただける。
他のアテもボリューム十分で、350円の野菜天は、ナス、舞茸、玉ねぎ、レンコン、さつまいも、紅生姜2個でてんこ盛り、鶏天も150円で胸肉4個がゴロゴロ乗っかる。1本150円の豚バラ串焼きは肉厚で脂が乗っていて、350円の豚味噌漬けは、豚ロースがまるまる一枚焼かれる豪快さ。注文から焼かれるだし巻きは、1本どーんと出てきてたったの380円。
400円の刺し身盛りは、マグロ、ハマチ、イカ、タイといったベーシックな内容ながら鮮度が良くて美味しい。肉厚の豚肉を使った豚キムチもかなりのボリュームで350円、牛ハラミ焼きも柔らかい。手作りのマカロニサラダやポテトサラダ、ナスの揚げ浸し、レンコンのきんぴらなどの小鉢もたっぷり入って150円程度とお得。ドリンクはビール大瓶が390円、焼酎が280円から、チューハイが290円と天満としては標準的なお値段。
(19/02/28 更新)
蒲生四丁目と京橋の間、住宅地の中にひっそりと佇むひなびた居酒屋のランチ。メニューはワンコインの日替わりの定食1品のみだが、内容・ボリューム的には圧巻の一言。
大きなミンチカツとサンマの開き、豚しゃぶと自家製麻婆豆腐、巨大なヒレカツで埋め尽くされたカツカレーとハムサラダ、具沢山の冷麺とカレーのペア、海老3尾+野菜の天丼に揚げとワカメが載ったそうめんなど、単体で十分1人前分はあるおかずが2品載っかり、定食ものにはおかわり自由のご飯に味噌汁、時折ふりかけの袋までついている。料理はてらいのない家庭料理という感じだが、どれも一手間かかった手作りで温かみを感じる。
夜の居酒屋も驚異的なCPで、日替わりのワンコインセットにはドリンク1杯に2品がついており、例えば大ぶりな串カツが2本+半丁はある冷奴、イカがどっさり入った野菜炒めとキスの天ぷらが2枚など、値段からすると有り得ない量の品が出てきてしまう。もちろん単品のボリュームも圧倒的で、焼きさんまは250円という値段で丸々と大きなのが1尾出てくるし、280円の唐揚げは、大きな鶏もも肉が6個も通し揚げで出て来るし、横幅15cm以上はあるオムレツには薄切り牛肉と玉ねぎがギッシリ。酒の方も非常にリーズナブルで、ビール大ビンが380円にチューハイが200円、焼酎が200円よりと、天満並の安さで言うことなし。
ただし、夜はだいたい8時前にはラストオーダーとなる上に、毎日常連さんの予約で席は満員、夜に一見さんが立ち寄っても門前払いを食らってしまうのがオチなので、まずはランチで通いつめてみるべし。
注)すぐ近所に移転していた。
(19/02/06 更新)
京阪大和田駅南すぐのところにある、マグロ大トロが2カン360円で食べられるのが売りの店。
もちろんインドマグロを使用したトロは舌の上でとろける大満足のうまさだが、普通のマグロやハマチ、サーモンといったベーシックなものも脂が乗っており、目玉商品に頼った一発屋ではない実力が感じられる。ネタのボリュームは昨今の回転寿司チェーン並みにやや薄めではあるが、1つ1つ職人さんが握ってくれるので、総じて値段の割に満足度が高い。
平日のランチタイムには握りが8カンと鉄火やカッパといった巻物が6個と赤だしがついて税込み550円という非常にお得なセットがあるのもポイント高い。
(19/02/04 更新)
七条大宮の交差点を少し西側に入ったところにある、黄色いテントが目印のラーメン店。目立たない見た目ながら、昼時は近隣の地元客で行列が出来る人気。
メニューはラーメン(750円)、味噌ラーメン(800円)の2種類で、大盛りが150円増し、チャーシュー麺にすると200円増しというシステム。あとはライス、キムチにコーン、ワカメ、メンマの各オプションがある。餃子は夜営業のみの提供。
ラーメンは、柔らかめの中細麺、クリアな豚骨スープ、モヤシ、ネギと京都ではポピュラーなスタイルながら、スープにはしっかりコクがあり、九条ネギはシャキシャキと香り高く、何より薄切りでたっぷり載せられる肩ロースのチャーシューが、口の中でとろける柔らかさで絶品。味噌はニンニクは効いているものの、見た目よりもあっさりしたほのかな甘味を感じる、いかにも京都風な味噌ラーメンだ。
(19/01/31 更新)
城北公園通とJRのおおさか東線が交わるあたりにあるお好み焼き店。美人のママさん+バイト女性というコンビで切り盛りしておられる。間口は狭いが、奥には広くてテーブル席も完備されている。
ここのお好み焼きは、デフォルトでそばが入った「洋食焼き」と呼ばれるもので、一般的なモダン焼きより薄くてサクサクとした食感で、後口が非常に軽いのが特徴。値段は豚玉の500円からで、豚肉はバラじゃなくてロースっぽい薄切りでさっぱりしている。プリッとした小エビ、イカ、豚が入った「満月焼き」でも800円という安さだ。ネギ焼きのメニューは無いが、50円アップのネギ入りにすれば大丈夫。
鉄板焼きは、ゲソ、せせり、豚トロ、野菜ステーキなどがあり、プリプリに焼かれたゲソの塩焼き、柔らかい鶏せせりの塩焼きなどは450円なのにキャベツが一切入らず、食べごたえ十分で満足度高し。お好み焼きと同じく豚ロースを使ったとん平焼き(400円)も卵フワフワで美味しい。他に焼きそばもあるが、特筆すべき特徴は無く普通に美味しい。
飲み物はビール、チューハイ、日本酒、ワインと揃っていて、値段はビール中瓶が500円と標準的だが、ハートランドビールを置いているのが嬉しい点だ。
(19/01/17 更新)