京阪百貨店で行われている「日本全国ご当地グルメ」という催事で「しば田」の中華そばを食べた後、フロアの一角で駅弁がいくつか売られているのに気づきました。
かにめしやかに寿司、シュウマイ弁当などが並んでいましたが、しば田で結構お腹が膨れていたので、夕食でアテ的に食べられるものにしようと思って選んだのが、小田原駅東華軒の「小鯵押寿司」。
最近は、駅弁もやたらと牛肉やカニ、牡蠣といった高級食材を売りにしたキャッチーな創作物が増えて来ましたが、やはり個人的に惹かれるのは昔ながらの駅弁。この寿司は何と明治36年から売られているそうですよ。
伝統を感じるパッケージを開けてみると、小鯵の寿司が8貫に、赤しそを巻いた寿司が2貫と、1080円という値段からしても十分なボリュームです。
そして寿司は単なる押し寿司をカットしたものではなく、ふんわりとにぎり寿司のように柔らかい酢飯の上に、酢で締めた小鯵がそっと載せられているのがユニークです。
味の方も、酢飯にはあまり酢が効かされておらず、小鯵は酢よりも塩気が強めで、あんまり押し寿司って感じがしないですね。
ちょっと個人的な好みとは若干外れていましたが、小鯵はしっとりと肉厚で、値段ぶんの価値は十分にある駅弁だと思いました。どうもご馳走様!
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