今年の阪神百貨店駅弁大会で、午前9時に整理券が配られる8種類の弁当のうち、ひときわ異彩を放っているのが、「指宿のたまて箱弁当」。
JR九州が運行する、鹿児島中央駅から指宿枕崎線の指宿駅までを結ぶ観光特急「指宿のたまて箱」の車内でのみ予約販売されるという、極めて希少価値の高い駅弁。
今回、朝から行列に並んで幸いにも整理券をゲット出来たので、家に持ち帰って晩酌にいただいてみました!
弁当は、左側の6個ある手まりおにぎりと、右側のおかずエリアに分かれています。
うなぎおにぎりは、鹿児島県大隅産のうなぎを、タレをかけたご飯のおにぎりと海苔で巻かれており、肉厚のうなぎは一切臭みなくゴージャスなお味。
ひじきの肉巻きおにぎりは、鹿児島県霧島産ひなもりポークで巻いたおにぎりの上に国産ひじきが振りかけられ、豚の滋味とひじきの優しい味わいが良くマッチ。
黒米おにぎりは、モチモチとした鹿児島県黒米のおにぎりの上に、枕崎産カツオ味噌と鮭フレークが乗っかり、パンチのある味わい。
レッドキャベツクロスつけおにぎりは、鹿児島産黒酢につけたレッドキャベツがさっぱりとした味でサラダ感覚。
きざみ梅おにぎりは、刻んだカリカリ梅を混ぜたおにぎりを、高菜の葉で巻いて錦糸卵をふりかけたもので、ほのかな酸っぱさと高菜の香りが楽しい一品。
ちらし寿司おにぎりは、酢飯をたまごシートと海苔で巻いて、サクラでんぶと枝豆をあしらったもので、見た目が美しく酢飯もアクセントになって美味。
鹿児島県霧島産ひなもりポークのごぼう巻は、あっさりとした上品な味付けでしみじみ旨し。
鹿児島県枕崎産カツオ腹皮の煮付は、こってりとした脂の香りとパンチのある風味で、小さいけど存在感大。
鹿児島県垂水産カンパチの照り焼きは、肉厚だけどさっぱりしていて照り焼きが映える素材。
鹿児島県串木野産さつま揚げは、そんなに甘くなくて具だくさん、酒のアテに絶好。
鹿児島県南九州産玉子を使った玉子焼きは、ほんのり甘くて分厚く、食べごたえ十分。
そしてラストは、鹿児島県さつま半島南端黒豚カツ。冷めていても気にならないぐらいに豚肉の味が濃く、脂が甘い。さすがは豚の王様である鹿児島の黒豚ですな!
いや、全てにおいて手抜きなし、とことん鹿児島産の素材を使ってバリエーション豊かで最後まで飽きさせない、地元の誇りと意地、プライドが感じられる素晴らしい内容。
間違いなく、朝から並んで整理券を待つに値する駅弁だと思います。是非、みなさんもこの機会に体験してみてください。どうもご馳走様!
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