天満の「酒の奥田」などがある通りにある、こちらも昔からある老舗の立ち飲み。
確か以前は「多聞酒蔵」という店名で、商店街沿いにある店も同名でややこしかったのですが、それが理由なのかは不明ながら、去年あたりに「新多聞酒蔵」としてリニューアル、マレーシア出身のハンさ
んが作るエスニックなアテが話題を集めている様子。
メニューを見ると、トムヤムクンや焼きビーフン、タイチャーハンなど、東南アジア系のメニューが右半分、左は普通の刺し身や和惣菜とカラーがはっきり別れていて面白いですね。
その中から、マレーシア風のホッケンミーと、アジアン鶏唐揚をオーダー。
ホッケンミーは見た目真っ黒でギョッとしますが、食べてみると中国のたまり醤油が使われていて、意外と塩気は穏やかですが、ラードのコッテリした味わいがビールに合います。
ただ500円という値段の割には具が寂しく、麺もおそらく業務スーパーで20円ぐらいで売っている焼きそば。せめて、この値段であれば東南アジアから輸入した麺を使って欲しいところ。
アジアン唐揚げは、魚醤と八角、ほんのりした甘みが特徴な一品。ただし、これも鶏肉は冷凍ブラモモで味わいに欠けますね・・・
うーん、調味料は現地のものを使ってますが、それ以外が安っぽくて、これではちょっと通おうという気は起きないのが正直なところです。
そこらのインド・ネパール料理屋もそうですが、向こうの人ってあんまり素材の善し悪しを考慮しない事が多いですよね。現地だと、肉や野菜は何も考えなくても近所の店に新鮮なものが並んでるからってのもあるんでしょうが。
でもエスニック立ち飲みというのは方向性としては面白いと思うので、もっと本格的な材料を使った店が出てくるといいのになと思いましたね。どうもご馳走様。
立呑処 新多聞酒蔵 (立ち飲み居酒屋・バー / 天満駅、扇町駅、天神橋筋六丁目駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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