土曜は相変わらずの野暮用で京都までおでかけ。
いつもなら、京阪なら大和田で自転車を停めるか、阪急なら天六でスイッチするのですが、今回は京阪百貨店守口店へ寄るために、守口駅の駐輪場に自転車を停めました。
目的は、北海道物産店にやって来ている、「利尻らーめん味楽」。北海道の北端、宗谷岬の西にある利尻島にあり、1日の営業時間は昼の2時間半のみ、この店に行くためには絶対に1泊以上の行程を覚悟しないといけないお店。
しかも、2012、2017とミシュラン特別編でビブグルマンに選ばれたという事で、全国からお客さんが集まって来るという、日本でも屈指の訪問ハードルが高いお店。それが地元の守口にやって来るわけですから、これは行かない選択肢はありませんよね。
一応、10時の開店に間に合うように到着、開店と同時にエスカレーターを歩いて上がったのですが、会場に着いてみたら既に30人ぐらいのお客さんが列に並んでいました・・・(@_@;)
今まで、トイ・ボックスや金色不如帰など、超有名ラーメン店を招致している京阪百貨店にあっても、ここまで開店時に長い行列が出来るのは初めてじゃないでしょうか。
よく見ると、「朝市食堂 函館ぶっかけ」の海鮮丼も同じ場所で注文できるので、ラーメンファン以外の年配客も詰めかけているせいもありそうです。
メニューは、焼き醤油ラーメン(950円)とスパイシー焼き醤油ラーメン(1000円)の2つのみ。当然、いつものようにオーダーはデフォルトの焼き醤油ラーメンで。
まずスープを飲んでみると、利尻昆布の旨味がドカーンと来てノックダウン。
いや、昆布出汁は関西人としてお馴染みの食材ではあるのですが、湯豆腐などを見ても普通はもっと裏方的というか、奥ゆかしいほのかな旨味というイメージなんですよね。
でもこのラーメンでは昆布の旨味が完全に主役で、他の鶏と豚のスープの旨味がサブに回るという、常識ではあり得ない逆転現象が起こっているんですよ。
鍋で焦がした醤油ダレの旨味も当然あるのですが、昆布のグルタミン酸が生み出す余韻の長い独特の旨味は、煮干しや動物系のイノシン酸の旨味とは全く別物なんですよね。
3年熟成した地元の利尻昆布をふんだんに使っているそうですが、これだけの厚みのある旨味を昆布だけで作り出すには、いったいどれだけの量をぶち込んでいるのか想像するだけでクラクラします。
麺は札幌ラーメンらしい中太の縮れ麺、メンマは太めで甘辛く味付けされたもの、チャーシューは豚バラのスライス、後は刻み昆布と海苔、白髪ネギと、そんなに特筆するような特徴があるわけではありません。
でも、なまじ昆布出汁に馴染みのある関西人としては、スープだけで今までの常識をひっくり返されるようなインパクトがあり、大変に貴重な経験になりましたね。どうもご馳走様!
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