堺筋本町の高速高架下にある船場センタービル2号館、その地下2Fが「ジョイ船場50」という名前の飲食店街になっており、昼時は多くの勤め人で賑わっています。
飲食街の東端には「飲み屋だョ! 全員集合」という昭和なネーミングの居酒屋があって、昼は激安カレーを出していたりしたのですが、おそらくコロナの影響であえなく閉店。
その跡地に、以前は阿倍野で営業していた「本町製麺所 中華そば工房」が移転して来ました。本町製麺所といえば、黒門市場の乾物問屋である山長商店が運営していて、堺筋本町では長らくうどん店を構えておられて私も何度かお邪魔した事があるのですが、今度はラーメン路線なんですな。
5人ぐらい外待ちがいましたが、券売機でチケットを買った後、椅子に座って待っていると15分ぐらいで入店。汁なしもありましたが、当然最初はデフォルトの「名物中華そば」(760円)で。
白ご飯を買うか迷って結局買わなかったのですが、席に着いたら店員さんが「大盛りにしますか?」と聞いてこられ、どうやら無料サービスらしくて結果的にラッキー♪ 同時に麺の種類も聞かれ、丸麺か平麺のどちらかという事だったので、平麺でお願いしました。
まずスープを飲んでみると、鶏ガラスープに昆布、削り節を加えた甘辛のうどん出汁風なんですが、ふわっと香ばしい魚介の風味が漂うので何かと思ったら、能書きに焼き鱧を使っていると書いてあったので、それが理由なんですな。当然無化調なので後口スッキリ。
麺は全粒粉を使用した自家製麺で、カチッとエッジが立ってツルツルした舌触りと伸びが独特の多加水平打ち麺。大盛りなのもあってちょっと単調に感じます。
チャーシューは低温調理のレアチャーシュー。プライムポークを使用していて肉味が濃厚、これでビールを飲みたいです(笑)。あとは味濃いめの穂先メンマ、味玉、海苔、白ネギという構成。
卓上にはブラックペッパーのミルと粉山椒があり、粉山椒を入れたらスープの甘みが引き立ちましたよ。シビレもかなりのものなので入れすぎ注意。
中毒性は無いけれど、「麦と麺助」路線の和風で上品、高質な一杯。大盛り無料を考えると760円という値段は価値があると思いますが、ラーメンはマニアック路線よりも無難なタイプの方がウケる土地柄だけに、どれだけの人気になるか見ものです。
また近いうちに汁なしのほうも試してみたいと思います。どうもご馳走様!
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