新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で敢行された、今年の阪神百貨店駅弁大会。
例年であれば、「阪神の有名駅弁と諸国うまいもんまつり」というタイトルになるのですが、今年は駅弁だけを売る形式になり、「阪神の有名駅弁まつり」と簡素なタイトルになってしまいました。
さらに、いつも開店前に長い行列が出来る整理券の配布が無くなり、宮島口うえののあなごめしや折尾駅のかしわめしといった人気駅弁は全て事前にWEB予約を行い、会場で受け取るシステムに変更されました。
まず木曜の昼休みにチャリを飛ばして行ってみたのですが、売り場は塀で仕切られて入口と出口が設けられ、混雑時の入場制限を考えた作りになっていましたが、それが全く必要ないぐらいにガラガラ・・・
ゲートを担当する店員さんも、いかにも手持ち無沙汰な様子。
予約の駅弁を受け取る窓口、輸送駅弁を精算する窓口と別れていますが、これだけガラガラだとあまり意味がないですな。
実演駅弁のほうは、気の毒なぐらいにお客さんがいなくて寂しい限り。
でも輸送駅弁は既に売り切れているものも多く、かなり1種類ごとの提供数は絞られているようです。
駅弁の種類はそれなりに多いのですが、良く見ると同じ業者から多くの種類を取り寄せているようで、全体のバリエーションはあまり多くありません。
でも、例年の駅弁大会にはまず来ないであろうマイナー駅弁がチラホラ見られて、個人的にはちょっと新鮮味が感じられて嬉しかったり。
その中の1つが、新潟の新発田三新軒が出している「くるまえびとさんまのすしあわせ」。
新発田三新軒と言えば「えび千両ちらし」が有名で、毎年のように購入させてもらっていますが、この駅弁は間違いなく初めての遭遇ですな。
中身は、わさび菜とおぼろ昆布を敷き詰めた酢飯の上に、錦糸卵と炙った酢じめのサンマ、蒸した車海老が乗っかっており、えび千両ちらしに比べると地味なのは否めません。
しかし、サンマは非常に脂が乗っていて肉厚、そして何より車海老の甘みとプリプリ感に驚嘆しました。エビというとどうもパサパサしたイメージがあるのですが、先入観を完全に覆す衝撃がありましたよ!
新潟米の酢飯が美味しいのはもちろん、上に振りかけられたわさび菜がまた良いアクセントになっています。
あまり人気が無いようで、他の駅弁に比べると残った数が多そうでしたが、これはかなり大当たりの駅弁だと思いました。もし日曜以降に行かれるなら是非とも購入をオススメします!
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