もう2021年も師走が目の前ですが、今年出会ったお店の中で最も驚愕したのがこちらである事は揺るぎそうにないです。
何せ、場所は地下鉄長堀鶴見緑地線の今福鶴見駅から、北西へ500mほど歩いた団地や住宅が立ち並ぶエリアのど真ん中にポツンとあり、絶対に一見さんは入らないであろうシチュエーション。
メディアの取材は一切お断り、一応Twitterで休業のお知らせはあるものの、電話すら無いので休みに遭遇してしまうと全く潰しが効かない恐怖。しかしそれを押しても行く価値があるんですよね~。
何しろ、能登や富山など日本海の新鮮な海鮮が全て450円以下、しかもボリュームはやけくそレベルで明らかに原価スレスレで提供されている事が明白です。
「魚介郷土料理」と名付けられているだけあって、調理法は極めて素朴でシンプル。生で食べるか、湯引き、焼き物、ちり鍋ぐらいで、ひたすら素材をダイレクトに味わっている印象。
そして日本酒も、宗源や初孫、谷泉、常きげん、竹葉など石川県の蔵元がズラリ、全て1合入って450円とこれまた激安。
新鮮で臭み一切無しの生牡蠣は8粒入って450円。たとえこの半分でも安過ぎますよね。
これだけ入って450円のタラの生白子。ひたすらクリーミーで生臭さ皆無。
生での提供なんか見たこと無い白エビ。剥くのは大変だけど天国のような儚い甘みがたまりません。
高級食材ゴマフグの白子湯引きだって450円です!
フワフワな伝助穴子の湯引きもこれだけ乗っかってます。
まさにヤケクソ、おそらくイカ一杯分入っているんじゃないかというスルメイカのワタ和え。ぶっちゃけこんなにいらない・・・
三島オコゼの鍋も、豪快に魚のぶつ切りが1匹まるまる入っております。
海鮮は全て日替わりですが、卵焼きは常設。これも皿にどっさり乗っかってたったの400円。
アミエビをたっぷり混ぜた焼きおにぎりは、日本酒とバッチリの相性。これで1個200円。
ただし、各料理の仕入れ数は極めて少なく、モノによっては1~2人前で売り切れも珍しくありません。18時の開店時間には間に合うように並ぶのが得策です。
最初に訪問したのは一旦コロナが落ち着いた春先だったのですが、その後は2度目の緊急事態宣言が明けてもしばらく音沙汰なし、閉店を心配しましたが11月から復活して何より。
本当は誰にも教えず独占したい気もあるのですが、店主さんの暇ツイート(笑)が流れるあたり、まだ平日の商売は厳しいみたいなので、応援の意味を兼ねてアップさせてもらいました。皆さん平日に行きましょうね!
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