私は、ずっと意識高い系のラーメンが苦手だと言い続けておりますが、二郎系とかコッテリラーメンが続いてしまうと、時にはあっさりした一杯が食べたくなるもので、時々は気まぐれでそういう店に飛び込んでしまったりします。
でもまあだいたいは妙に味が洗練され過ぎていて、その時はそれなりに美味しく感じても、店を出て3歩歩いたら「はてどんな味だったっけ?」と印象を思い出せなくなる事も珍しくありません。
そんな中で靱本町にあるこちらの店は、しっかりとした個性が感じられて、自分的には珍しく気に入ったお店です。
ただ、店の外観はコンクリの打ちっぱなしにネオンの看板が1つあるだけで、中も薄暗くカウンターバーにしか見えない内装、ラウンジのような椅子と、意識高い系の中でも相当尖っているしつらえで面食らいます(笑)。
ラーメンは中華そばと貝そば(800円)の2種類、それにライスとチャーシューご飯のセットとごくごくシンプル。
かつおの香味油が香る鶏ガラスープの中華そばは、色は濃いですが決して塩辛くはなく、酸味、甘みのバランスがとても良いです。
ハーブと黒胡椒が効いたレアチャーシューは決して生っぽくはなく、薄切りでスープに浸すとさっと火が通る塩梅も計算されています。
感心したのはメンマ。意識高い系だと、穂先メンマとか角切りメンマで香りが薄く歯ごたえだけ、みたいなものが多いのですが、こちらはメンマらしい癖がちゃんと残っているんですよね。
サイドメニューのチャーシュー丼はレアチャーシューの角切りがゴロゴロ。ラーメンの場合とはまた違う、しっとりした食感が楽しめます。
そして貝そばのほうは、蛤の潮汁を連想させるほど貝の旨味が詰まっていて、こちらもキャラクターがはっきりしています。
ぶっちゃけ店の回転が遅く、行列が5人進むのに30分ほどかかったりするので、待ち客が少ない時を狙って行くのがオススメです。
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