こちらは、大阪の粉もん店としてはかなり老舗に入る部類で、私にとっても長い間の宿題店でしたが、美章園という場所まではなかなか出向けず、案の定ほったらかしのまま年月が過ぎ・・・
ところが去年の春ぐらいに、あの「孤独のグルメ」で串カツの武田と一緒にこの店が取り上げられ、突然「行ってみよう!」というスイッチが入ってしまいました(笑)。
場所はJR阪和線美章園駅から昭和町へ伸びる道を西に行った先にあります。駅の高架下にも同名の店がありますが、特に支店というわけでは無いようです。
テレビに出てから結構時間は経ってますが人気は高いようで、満席の憂き目に遭ってしまう事もしばしば。
ある時など、孤独のグルメはアジアでも見られているせいか中国人観光客一家が入店、日本語の品書きが読めなくてスマホの音声通訳機能で何とか意思疎通をしていた場面を見かけたぐらいです。しかしチャレンジングな旅行者もいるもんですなあ・・・
ほとんどの常連さんがまずオーダーするのが「鉄板焼き」。豚肉、海老、イカ、盛りだくさんの野菜をポン酢と一味でさっぱりといただくヘルシーかつリッチな一品。「上鉄板焼き」だとさらに霜降りの牛肉がプラスされます。
シンプルなイカ鉄板焼き。イカは一夜干しを使っているのか、しっかり塩気が効いて酒に会います。
とん平焼きは分厚いロース肉を玉子でくるんだシンプルかつ力強い一品。
たこネギは、阪神百貨店でも有名な「イカ焼き」のイカをタコに置き換え、ネギを加えて最後に一味をふりかけたもの。ほのかな醤油味で意外と上品な味。
さてメインのお好み焼きは焼き方が独特でして、まず薄く生地をひいた上にキャベツと具材を載せ、また生地と溶き卵をかけ、豚肉を広げて焼くという、いわば混ぜ焼きとベタ焼きの中間的なスタイル。
食べてみると軽~い生地と玉子のコク、サクサクに焼かれた豚肉のコントラストが絶妙で後を引きます。ケチャップとマヨネーズ、練辛子の「ぼてぢゅう」スタイルの味付けも良く合います。
スジ肉がゴロゴロ入った「スジネギこん焼き」は、こってりした肉とネギのネットリ感、あっさりしたレモン醤油味のバランスが良いです。
いわゆるオムソバの「ミックスロール」。焼きそばはしっかり水分を飛ばしてクリスピー、焼いた玉ねぎの甘み、玉子のまったり感とこれまた楽しい味わいと食感。
下町の老舗でありながら、そこかしこにエスプリの効いたアイデアを感じる名店。夕方の早い時間は地元客で賑わうので、少し遅めの時間に訪れるのがおすすめです。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>http://gourmet.gazfootball.com/recent.html
コメント