阪神駅弁大会の第二弾は、今年も大会の目玉になっている宮島口うえのの「あなごめし」。
今では常時、新大阪駅のエキマルシェで買うことが出来るようになっているのですが、わざわざ阪神の駅弁大会で買うのは、実演販売であなごめしの出来たてが食べられるからなんですよね。
あなごめしの購入は、まず整理券の配布コーナーに並んで整理券を受け取り・・・・
その後で、整理券に記入された時間までに販売窓口の受け取りにまた並ぶという二段構えになっています。
10時の開店から20分後には既に受け取りが午後6時以降になってしまい、11時を待たずに整理券が無くなるという凄まじい人気ですが、何とか早い時間での受け取りでゲットしましたよ。
まず会場で出来たてを一口食べてみると、甘辛いタレの味が前面に出て来て、「あれ、あなごめしってこんな味だったっけ?」と少し戸惑います。でも焼きたてのふっくらした穴子の味わいが戸惑いを打ち消し、美味いな、と思わず独り言ちますね。
そして帰宅してから一部を取り出し、日本酒を軽くふりかけてからチンして熱々の状態にして食べてみると、まず気になるのが穴子の生臭みが出てしまっている事。ご飯も熱すぎて香りが飛んでしまっている様子で、やはり再加熱はおすすめ出来ませんね。
では残りの冷えたあなごめしをいただきますと、穴子の生臭さは感じられず、穴子の出汁で炊き上げられたご飯の香りと旨味が最初に来て、後から焼穴子のコク、日本酒がふんだんに使われたタレの旨味がやって来て、それぞれの要素が高いバランスで整えられているのに感嘆します。
普通なら、穴子もご飯も適温で調理された状態がベストになるはずと思うのですが、このあなごめしに限っては冷めた状態になって始めてその真価が味わえる、弁当の鑑のような銘品である事を、毎年毎年改めて実感させられますね。
ただ、たまたまだとは思いますが、今年は穴子の身の締まりが緩かったのがちょっと気になりましたけど、それでも十分に天下の美味を堪能させていただきました。そうもご馳走様!
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