昔は「天丼の店」と書かれた看板だけが目印だった、難波千日前の「坂町の天丼」。
たこ焼きの会津屋などと並ぶ、大阪B級グルメの元祖と呼べる名店で、もちろん本サイトでも開設当初から掲載しております。でも来店したのは何十年かぶりだったりします。
その理由は、大学生のころには何度も通っていたのですが、その時に調理をしておられた初代が引退され、二代目が作った天丼を食べた時に、これはちょっと違うなと思ってしまい、そこから足が遠のいていたんですよね。
今回、久々に訪問してまず驚いたのが、調理場に立っていたのが若いご夫婦だった事。まさか代替わり?と思ったのですが、どうやら今は二代目と三代目が交互に立たれているそうで、ほっと胸をなでおろしました。
カラッと揚がったプリプリのエビが2尾、そして海苔の天ぷら。ツヤツヤのご飯にはさらっと辛口のツユと、中身は昔から全く変わっていません。
昔は確か値段が550円だったような気がしますが、そこからたったの100円しか値上げしておらず、ミナミの地価や材料費の上昇と考えると全く儲けは出ないはずです。
人の継承という点では安心ですが、商売を考えるといつ無くなってもおかしくない状況。私もこれからは食べて応援したいものです。
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