今やすっかり全国区な食べ物になりつつある”二度漬け禁止”の大阪串カツ。
マスコミでお馴染みの「だるま」や「八重勝」が有名ですが、個人的に大阪No.1だと思っているのが西成区の鶴見橋商店街から少し外れたところにある「ひげ勝」さん。
西成区民の圧倒的な支持を集めるお店で、普段なら予約ボードに名前がずらりと並び、長時間待たされる事が当たり前な超人気店ですが、今はコロナ明けとあってか入りやすくなっているのがよそ者にはありがたいです。
今はコロナ対策でビニールシートが各席に置かれ、その中にソース入れなどのセットが個別に置かれるので、他人とソースを共用しないので安心です。
最初の注文は、伝票に書いて渡すのがこちらのシステム。
まずオーダー必須なのが、こちらのどて焼きとこんにゃく。
大阪のどて焼きは牛スジ肉を白味噌で煮込んで作るのですが、味噌を入れてからグツグツ煮込むので、煮詰まって黒くなっているのが一般的です。
しかし、ひげ勝さんのどて焼きは、白味噌を加えてから決して煮込まず、静かに温めて供されるので白いまんま。そしてスジ肉も、赤身部分は一切無くてプルプルの白いメンブレンのみなので、見た目が真っ白で味も上品。これだけで、只者ではない料理に対するこだわりが感じられます。
1本80円の串カツは、もちろん中身が牛肉。極薄の衣でカリッと香ばしく揚げるのがこちらのスタイルで、見た目は小ぶりですが中身はしっかり大きさがあります。
丁寧にチューリップ状に形を整えられた鳥手羽(120円)。皿に粗挽きの塩コショウが撒かれているのがオシャレ。
定番メニューも豊富ですが、季節の素材も目白押しで、これは何粒かを串に刺して揚げた牡蠣(200円)。衣が薄くてもしっかりしているのでプリプリでジューシー!
レンコン(150円)は肉厚でホクホク、食べごたえ満点。
形よく揚げられたキス(150円)。カリッとした衣とふんわりした身のコントラストが楽しいです。
3個並んで団子のような銀杏(150円)。ほろ苦い秋の味覚。
小ぶりのものを3尾開き、少しずつ重ねて揚げたイワシ。こんな割烹料理のような美しさで200円とはまさに驚愕。
大ぶりのカットでジューシーなナス(80円)、そして肉厚のイカ(150円)。どれも形が美しいですね~。
ラストはバラ肉を使った豚(100円)と紅生姜(100円)で締め。
いや、久々に訪れましたが相変わらず安くて美味しい。ジャンジャン横丁とは違って観光客とは無縁な、まさに大阪の宝ですな。どうもご馳走様!
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