宴会で写真を撮るのは昔から苦手で、自分では記事にはしなかったのですが、年末にいつもの「えて吉」さん宅で、ぼたん鍋の忘年会に参加しておりました。
その際、参加者が何か1品を持って来るようにお達しがあったので、さて何にしようかと悩んだのですが、そう言えば京都でまだ訪問してなかった課題店があったなと思いつきました。
それが、上賀茂神社のすぐそばにある「今井食堂」さん。
こちらのサバ煮定食が有名なのですが、既に昼飯は食べていたので、こちらのサバ煮(1人前550円)だけを持ち帰りました。サバ3切れがプラスチックの入れものにパウチされているので、汁もれの心配はありません。
サバ煮を2つ購入して、1個はその日に自宅でいただいたのですが、今まで自分が食べていたものとは全く別の食べ物で衝撃を受けましたね。
普通のサバ煮は、身の脂を残すようにサッと煮付けるのが定石だと思うのですが、こちらは何と3日間もかけて真っ黒になるまで煮込まれているのです。
食べてみると、脂はすっかり抜けていて身は意外と固く、逆に骨はサバ缶のように柔らかくなっていて、そのまま丸ごと食べられます。
何よりも異次元だったのはタレ。40年間継ぎ足し続け、3日間もサバの脂とエキスを吸い込んだタレは、サラッとしているのにまるでドミグラスソースのようなほのかな苦味とコクがあり、サバの身をタレに絡ませて食べると、ご飯がいくらでも食べられるような気がします。
宴会に持っていったら皆さんにも好評で、やっぱりわざわざ上賀茂まで買いに行って良かったと思いましたね。
京都は、「名物に美味いものなし」な店が多い土地ではありますが、こちらは間違いなく1食の価値がある名店だと思います。どうもご馳走様!
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