最近、とある案件のために、キタやミナミのB級グルメの名店をおさらいしております。
今回は、ミナミではまず第一に揚がる老舗、本サイトでも最初期に掲載した、かやくごはんの「大黒」です。
最初に訪れた30年前から、店も料理も全く変わってないのですが、今は中サイズのかやくご飯と小鉢2品、味噌汁がセットになった1000円の「かやく御膳」が用意されるようになり、多くの人がこれを頼んでいます。
が、この日は大黒の前に立ち食いうどんを食べていたので、デザート(?)としてかやくごはんの小とハマグリ入りの味噌汁を頼みました。
かやくごはんは、出汁と薄口醤油、日本酒でごくごくあっさりとした味で炊かれ、具も見えないぐらいに細かく刻まれた、薄揚げとごぼう、コンニャクのみ。
上にかかっている揉み海苔以外に特徴らしい特徴は無いんだけど、これがいくらでもスイスイ入ってしまうんですよね~。若い時は、いまいち魅力を理解しきれてませんでしたが、このぎりぎりまで余計な要素を削った凄みに圧倒されてしまいます。
ここはかやくごはんだけじゃなくて他の料理も美味しい事で知られ、大きなハマグリが入った赤だしも落ち着く味でホッコリします。ただ、漬物だけが業務用の細切りたくあんなのが残念。昔はもうちょっとマシな漬物だったはず・・・
それでも大阪が誇るべき宝である事は間違いありません。周りの建物は全部ビルになってしまいましたが、この風景と味はずっと残り続けて欲しいものです。
大黒 (定食・食堂 / 大阪難波駅、なんば駅(大阪メトロ)、JR難波駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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