実は、この店の情報をアップしようかという直前に、店の老朽化によって9/17をもって閉店するという衝撃的な情報が飛び込んで来ました。
ただ、マスター自身は別の店に移転して営業を続ける予定だそうで、風情ある店の雰囲気は失われてしまうかもしれませんが、料理はそのまま残ると信じてアップさせてもらいました。
場所はJR大正駅のすぐ西側、横道に入ったところにあり、味のある看板と暖簾が目印。近所には畑酒店という酒屋があり、大通りを挟んで反対側にも同じ屋号の立ち飲みがあって、おそらく同じ家系なんでしょうね。
昔は大箱の酒屋だったと想像できる、広々とした土間に大きなL字のカウンター、テーブル席がしつらえられていて、いかにも昭和な空気が流れています。
料理はどれもボリューム満点で、そのままでは1人で食べるには持て余すのですが、それぞれハーフサイズを頼めるのが嬉しいところ。
まずは名物であるイワシフライ。ハーフなので1匹だけですが、大きくてアツアツ・ホクホクのイワシに大満足。
ハーフで頼んだからちょっぴりになってしまったカツオのたたき。これも注文からさばいて皮目を炙る本格派で、脂が乗っていてたまりません!
きずしハーフもピカピカの鮮度、ちょっと深漬けで酸っぱいところが昭和的。
これはから揚げのハーフ。醤油味と片栗粉を使った、ほぼ竜田揚げでビールが進みます。
焼き鳥は注文から串に指して天火で焼くため、鮮度バツグンでプリプリ、ネギも甘~い。
密かな人気メニューの焼きそば(ハーフ)。イカ、豚、ネギ、キャベツ、生姜と具だくさんで凝っています。
ただし串カツはサイズが小さくてイマイチだったかな・・・
おでんは色が濃くて辛そうに見えますが、実はスッキリ辛口の天然出汁で上品な味わい、日本酒が合う逸品。
トロトロのどて焼き(ハーフ)、シャキッと歯ざわりの良い「ぬた」、ねっとりとコクのあるポテサラ、半丁たっぷりの湯豆腐と脇役も抜かりなし。
サービス精神あふれる大将と、ちょっと我が道な女将さん、常連が織りなす空気と店の雰囲気のコンビネーションは宝物のように美しいですが、その全てを堪能できる時間はあとわずか。是非、今のうちに訪問しておくべき名店です。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>http://gourmet.gazfootball.com/recent.html
コメント
道路を挟んで向かい側の店は弟さんの店です。食べ物の種類は多くないけど、酒の種類が豊富で、レアものがフツーに置いてます。
それにしてもあの風情が失われるとは、本当に残念です。
今頃コメント通知が来て気づきました。(^_^;)
まだまだ老朽化と呼ぶには早いような気もするんですけどね。
無事再開されることを願っております。