今どき珍しい昭和な仕事、ミンチとロースの重ね揚げ定食「双平」@神戸南京町

神戸市
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もう6月になると、さすがに蒸し暑くて長距離をチャリで走る元気は無くなったので、春から続いていた神戸行脚もしばらくお休みになります。

最終回は、これも積年の宿題店だった南京町のど真ん中にある洋食店の「双平」さん。

実は、数年前にも訪問しようと思った時があったのですが、その時は摩耶山リュックサックマーケットの帰りで娘を連れていて、店のしきたりとして1人1品のオーダーが必須という事らしく、そこまでいらなかったので食べずに帰っちゃったんですよね。

今回はもちろん1人での訪問なので無問題。店外に置いてあるメニューにはいろいろ料理が書かれていますが、この店ならではという事で「ミンチとロースの重ね揚げ定食」(900円)を行っときました。

まずビックリするのが、付け合せの凄まじいボリューム。フレンチドレッシングがかかった野菜が大量、キャベツとニンジンを茹でたもの、ハーブが効いた甘いマカロニサラダが皿にギッシリと盛られています。ご飯もどんぶりにたっぷり。

ミンチとロースの重ね揚げですが、見た目は普通に薄手のカツでとても何かを重ねた感じに見えません。断面を見ると、芸術的に薄く切った豚ロースに3mmぐらいの厚さでミンチが薄く敷かれており、執念を感じる仕事ぶり。

さらにこれに加えて海老を重ねたメニューまであって、どう考えても仕込みが面倒くさいと思うのですが、そこまでご主人が重ね揚げにこだわる理由が知りたいです(笑)。

そしてカツにかかっているドミグラスソースですが、食べてみるとフォンのコクと塩味が前面に出たグレイビー系で、てっきりishさんのレポートでビター系だと思っていたのでビックリしました。

大阪では、グリル漁火@堺筋本町や、グリルうえの@難波などグレイビー系のドミグラスソースを出していた店がいくつかあったのですが、いずれも閉店してしまってもうグレイビー系には出会えないかと諦めていたので、ひょんなところで発見できて嬉しい限りです。

めちゃくちゃ美味しいというわけではないですが、現代の基準からすると考えられない手間とボリューム、個性のあるドミグラスソースが楽しめるのは本当に貴重。これからもちょくちょく通いたいお店です。どうもご馳走様!

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