かつては京都で数店舗を展開していた、京都屈指の老舗洋食店「とんかつ一番」さん。
それから京都では七条大宮にある店だけになってしまいましたが、2021年からミシュランのビブグルマンを獲得、京都を代表する洋食店として頑張っておられます。
そして創業60周年を期に、3代目の若い店主が大阪市西区京町堀に直営の「とんかつ一番2Deux」をオープンされたという噂を聞いたのが4年前。
当時にしてはちょっと値段がお高めなのもあって二の足を踏んでおりましたが、世間の値上げが追いついて気持ちのハードルが下がり、今回ようやく初訪問。
こちらは、米澤豚や平田金華豚など、ブランド豚を使ったメニューが売りになっていて、ブレンド塩とヒマラヤ岩塩の2種類の塩が置いてあるのが今風な感じですな。
他にも卓上には黒七味、練り辛子、オリジナルドレッシング、さらっとしたブレンドソースなどが置かれています。
まず最初はロースのランチにしようと思っていたのですが、”数量限定あったらラッキー!”のヘタカツ定食(980円)がまだあるという事で、ついそっちを頼んでしまいました(笑)。
自分的には京都のとんかつ一番といえばドミグラスソースなのですが、こちらの店では別料金になっていたので仕方なく50円追加・・・(^_^;)
ヘタカツとは、ヒレとロース肉を成形した後の切れ端をまとめて揚げたものらしく、見た目は完全にコロッケですな。
カツの衣は粗めのパン粉でサクッとクリスピーに揚げられています。油も新鮮でしつこさは感じられません。
まず左側を割ってみると、こちらはヒレのヘタカツのようで、拍子木状のヒレ肉が中に固めて詰まっています。まずブレンド塩をかけて食べてみると、肉質はやや固めですが、肉味が濃くてあまりヒレという感じがしません。
もう1個はロースで、これも肉は拍子木をまとめた形になっていますが、こちらは脂が程よく乗っていていかにもロースという感じ。
ドミグラスソースは、焦がしたルーを使ったもったりとしたビター感にシナモンがほんのりと香り、やはり京都の本店と良く似たタイプですな。卓上のとんかつソースはサラッとしたあっさり味で、自家製のブレンドかもしれません。
味噌汁はワカメが入った赤だしで、卓上の山椒が効いた京七味をかけてくださいと勧められます。白菜の漬物には鰹節がかけられているのも芸細ですなあ。
美味しかったしお得だったけど、形状のせいかイマイチとんかつ食いたい欲が満足できなかったので、近いうちに再訪したいと思います。どうもご馳走様!
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