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東天満から少し裏道に入った雑居ビルの2階という分かりにくい場所にある居酒屋のランチ。西九条や京橋にある居酒屋ローカルチェーンの大黒と同名だがこちらは完全に個人経営。
ランチメニューは全て日替わりの内容で3〜4種類ほどが用意されるが、CP的に一押しなのは600円の「日替わり弁当」で、松花堂弁当状の容器にはご飯の他に、通し揚げのフライや天ぷら、刺身、おでん、焼き魚など、全て定食のメインを張れるおかずが常時3種類も入っているのだから驚き。おまけにおかずの下には野菜やわかめ、惣菜などが敷かれており、弁当の中身は常に満杯で底が見えたためしが無い。もちろんおかずは手作りばかりでご飯はツヤツヤ、具沢山の味噌汁は魚のアラが効いていておいしく、どこを取っても定食の鑑と呼べる内容だ。メニューによって550円から700円ぐらいまで幅がある他の一品もの定食も、からっと通し揚げされた海鮮天ぷらや新鮮な刺身、大きなう巻き、ホクホクのカニ天ぷら、とろけるような柔らかさのうな丼、洋食屋なら軽く4桁は取ると思われる巨大なエビフライなどに大ぶりの小鉢や味噌汁がついていて、こちらも極めて良心的。
無理やり難点を挙げるとすれば、その日の仕入れによって全て内容が変わってしまうので、また食べたいと思った品に次はいつありつけるのか全く分からないところぐらいだろうか(笑)。ロケーション的にランチタイムにはほとんどオヤジしかいないが、店内は若干古ぼけているが清潔だし、少人数なら女性が訪れても十分楽しめる店だと思う。
(09/03/11 更新)
上町台地の清水谷という、大阪でも屈指の高級住宅街にある酒屋なのだが、一歩店に入るとビールケースを並べた座席と酒が入ったガラスケース、奥には大きな鉄板焼き台だけがあるという不思議な空間。
メニューも完全にお好み焼き屋のそれで、豚またはイカのお好み焼き、焼きそばの単品が400円、オムソバが500円、モダン焼きが600円と大変リーズナブル。それでいながらボリュームは凄まじく、あっさりフルーティなソースをたっぷり絡ませた焼きそばは軽く2玉分の麺とたっぷりのキャベツが入っており、シャキッと歯ごたえを残した細切りのキャベツとフカッとした生地のコントラストが特徴的なお好み焼きは20pの直径と3pの厚みがある威容で、モダン焼きとなると厚みは5pに達して1人では食いきれないボリュームに達する。270円の豚平焼は豚バラ1枚肉を卵で包んで焼いたものがキャベツを敷いた上に長々と横たわって出て来るし、トマトとチーズが入ったお好み焼きも、たった600円なのに表面が見えないほどトマトがぎっしり敷き詰められている。
粉モノには100円プラスで定食にする事が出来、大きなコシヒカリ使用のおにぎりとサラダ、冷奴やコロッケ、卵焼きといったおかずが数種類がセットになってさらに満腹。日替わりでかぼちゃなど野菜の煮物、鶏肝煮、鯖の煮付けなど270円均一の惣菜や、これまた30p近くある皿に盛られて出て来るボロニアソーセージのサラダといった一品も揃っている。
酒は生ビールが370円、大瓶が400円、チューハイや焼酎、ワインが270円、そして酒屋らしく上喜元や秋鹿、小鼓といった地酒も豊富で、特に「手取川」は常時10種類以上のラインアップが揃っていて驚く。店内に置いてあるボトルやパックの酒も、500円プラスで店内にて飲むことが可能なのもユニーク。
(15/09/01 更新)
大ぶりの切り身が何枚も入ったまぐろ刺身などおかず二品、それに漬物と具沢山の汁が付いた日替わりのサービス定食を始めとして、とんかつやチキンカツ、肴の煮物などの定食がほとんど500円と凄まじいCPを誇る居酒屋のランチ。以前は「のみ処・点」という名前だったが、代替わりして店名が変更になった。
ご飯がややぼそぼそだったり、昼間からど演歌が流れてたり、注文から少し時間がかかるなどの欠点はあるが文句は言えまい。注文は厨房の前にいるおばちゃんに声をかけ、湯飲みは自分で厨房の近くまで取りに行き、食後は洗い場まで盆を持っていくというシステムが独特。夜の居酒屋営業もCPが凄いそうだ。
点時代は、定食のメニューは曜日によってだいたい傾向が決まっていたが、この店になってからは法則性が無くなったようなので、どのメニューに当たるかは運次第になってしまった。
(10/03/25 更新)
カドヤ食堂で修行された方が独立されたらしいラーメン店。場所は上町筋沿いを長堀通りから少し北に上がった、大阪でも屈指の閑静な高級住宅街にある。
700円の醤油ラーメンは、しっかりと煮干や鰹節が煮出された旨み十分でエグみの無い和出汁をベースに、鶏ガラをブレンドしたどこかブイヨンを感じさせる酸味のある清湯スープが丁寧な仕事ぶりを体現。自家製麺のつるつるした中細のストレート麺、みじん切りの白ネギと青ネギの斜め切り、極細メンマや柔らかいモモ肉と肩ロースのチャーシューもスープの繊細さを殺さぬ優しい味付けが施されていて一体感がある仕上がり。750円の塩になると一層ダシ感が強調されて、ほんのりと香る柚子皮の効果と相まって、まるで一流のうどん屋で鶏南蛮を食べているような錯覚さえ感じてしまう。麺類にはライス(小100円より)がプラスできるが、ご飯の美味しさもさることながら、添えられた漬物の自然な風味にこの店の姿勢が象徴されている。
つけ麺(850円)は、ラーメンよりも魚介濃度を濃くし、酸味と塩気を立たせた爽やかなつけダレに、角切りと薄切りが混ぜられたチャーシューが沈められ、綺麗に整えて出される麺はさらに幅広いタイプが使われており、つるりんとした喉越しの良さと腰の強さを楽しめる。そして800円の和え麺は、ショウガが効いた醤油味のタレが細麺にねっとりと絡みつき、細かく刻まれた白ネギと刻みチャーシューが意外なパンチを与えている。和え麺にはストレートの和だしが添えられ、麺に入れて趣向を変える意味合いがあるようだが、是非直接和だしを飲んでみてその見事さを感じて欲しい。
(13/10/18 更新)
あの難波にある有名店「美津の」で修行された、イケメンご主人と若いスタッフで営まれているお好み焼き店。美津のと同じ味でありながら値段が安いため、昼夜ともにかなりの人気で、夜は事前に予約しないと席が取れないほど。
美津の直伝・名物の山芋焼き(1280円〜)を筆頭に、お好み焼き類は720円からとリーズナブルで、山芋が入ったフワフワの生地に荒目の微塵に切られたキャベツ、こんにゃくが入っていてとても軽い味わい。焼きそばに使われているイカは肉厚で隠し包丁の仕事がされており、麺は生麺を茹で上げて使うこだわり様。豚バラ肉2枚を卵で包んだ豚平焼きも実に軽い味わいで、添えられたキムチもアミの塩辛が使われた本格派で全く隙がない。
サラリーマンにはランチメニューが非常な人気で、夜だと高額な山芋焼きとご飯、味噌汁のセットが870円でいただけるし、お好み焼き定食は720円、焼きそば定食が770円、モダン焼きの定食でも870円というリーズナブルなお値段。ダブル炭水化物が嫌だという人には、豚キムチや豚生姜焼き、野菜炒めの定食もあって、こってりしたソースの味わいと鉄板+アルミホイルで最後までアツアツというコンボはまさにごはん泥棒である。美味しいご飯はお代わり自由、付いてくる味噌汁ももちろん手抜きなしだ。
(14/11/21 更新)
夜は人影が消えるオフィス街の外れに、隠れたように佇む狭くて小さな店ながら、曜日に関わらず毎日満席になる人気を誇る店。
それもそのはず、新鮮な胸肉、コリコリの砂ずり、脂が乗ったプリプリの肝が載った「造り盛り合わせ」は他店なら3人前は出せるボリュームで1000円ポッキリという値段にまず仰天。焼鳥も、非常に丁寧な仕込みがされた背ギモ、濃厚な肉の味を感じるネギマ、食べやすく仕事がされた手羽先、じっくり脂が落されたサクサクの三角、まるでハンバーグステーキのようにジューシーなつくねと、どれもこれも感嘆すべき品揃いで、モッチリとした胸肉たたきのわさび和えにはおろしたての香り高い本ワサビが使われ、カウンターの七味や山椒(やまつ辻田製?)にも質の高いものを揃えられていて全く隙が無い。そして締めに外せないのがここの鶏飯で、濃い目に炊き上げられた鶏の旨みが詰まったご飯とコラーゲンたっぷりのスープの組み合わせは、どんなに腹が一杯でもワシワシ行かざるを得ない魔力がある。
串はほぼ120円から180円の価格帯でしっかり突き出し料も取られてしまうが、一品料理はそれぞれハーフサイズが選べるし、酒もチューハイが300円にビール中ビンが480円、量り売りのブレンド焼酎(1合あたり600円)とまずまずリーズナブルで、トータル的なコストパフォーマンスも抜群の名店だ。
(09/04/08 更新)
1本100円と120円という二度漬け禁止の安串カツ店と変わらない値段で、いわゆる「串揚げ」を提供してくれるお店。串のメニューは年間300種類以上という驚異的なバリエーションの中から、25種類程度が日替わりでラインナップされる。
当然ノーマルな牛肉や野菜といった品もあるが、やはりここの真骨頂は創作メニューの数々で、カニの身が詰まったフライの上にかに味噌が載った「カニ団子かに味噌添え」や、シャクシャクとした大根とほっこりしたブリのコントラストが面白い「ブリ大根ゆず胡椒」、ネットリした里芋に春菊の香りが利いた「春菊こいもコロッケ」など、一串の中に完成された料理が丸ごと詰まっているようで、さすがにそれぞれのボリュームは一口サイズだし、ドリンク類も大衆居酒屋よりはちと高めだけれど、それでも120円の串揚げでこれだけ楽しめるのは格安と断言せざるを得ない。
タレはレモン汁、塩、ポン酢、ソースの4種類があり、マスターが揚げた品を置いてくれる時に、串の先が刺す方向でお薦めのタレが示されるのが面白い。当然ながら、かなりの人気店なので週末は予約をしたほうが確実。
(09/03/25 更新)
カウンターで揚げたての天ぷらを順番に出して来る、いわゆる「博多スタイル」のてんぷら店。大阪ではトリドールが運営する「まきの」や、フジオフードシステムの「えびのや」が知られているが、こちらは珍しく個人店である。
定食はいくつかあるが、基本は780円の「空堀天ぷら飯」で、エビ、鶏むね肉、魚、野菜2品、エビと野菜のかき揚げが出て来て、食べ放題のご飯、赤出汁、天つゆがセットになっている。米油を使った天ぷらは上記チェーンよりもハイレベルで、エビは香ばしくカラリと揚がり、ヒラメはトロトロに柔らかく、舞茸もシャキッと揚げられ、かき揚げはさっくりと歯ざわりが心地よい。天つゆもコクがあってツヤツヤのご飯によく合う。そして卓上の大根の浅漬けも、さっぱりしていて箸休めに絶好だ。
そして卵好きなら是非830円の「玉子天ぷら飯」を。かき揚げの代わりに玉子天が入ったものだが、良くあるゆで卵を天ぷらにしたものじゃなくて、卵を割って衣の上に浮かべて揚げたもので、カリッとした外側と半熟でトロトロの黄身のコントラストが絶妙で、ご飯の上に載せて醤油と黒七味をかけて食べると夢中でかき込んでしまうこと請け合いである。
そして定食だけじゃなくて単品の天ぷらが充実している事が特徴で、菜の花やコゴミ、ふきのとうといった季節の山菜や、口の中でとろける白魚の大葉巻き、臭みの無いフンワリした特大の穴子、ワタと卵のコクが酒にピッタリなミミイカ、旨味が詰まった牡蠣など、新鮮な魚介類が100〜250円というお値打ち値段でいただける。ビールや日本酒と、海老・鶏・野菜の3品がセットになったチョイ飲みセットもあって夜使いもバッチリである。
(16/07/08 更新)
住所:大阪府大阪市中央区南船場2-7-20 【MAP】
電話:06-6262-7255
昼時は、忙しそうに立ち働くお母さんたちが作る1品200〜300円のお弁当を求めて、店の前にOLさんの行列が出来る人気の定食屋。
もちろん店内でも食事をする事が出来、数種類の焼き魚や煮魚、オムレツや揚げ物といった一品に小鉢が2個、味噌汁、たっぷりのご飯が付く630円の定食と、その日によって大きなミンチカツやロールキャベツ、カレイのから揚げ、温玉付きそうめんなど小鉢も含めて4〜5個のおかずに大振りの味噌汁、鮭ご飯やかやくめしなどが出てくるたっぷりのご飯ものがついたボリューム満点の日替わり定食(680円)がいただける。
おかずのご飯に合う濃い目の味付けが、まさにお袋さんが作る家庭の味という感じで、サバの煮付けなどは骨周りの身までトロトロに煮込まれており、大きな俵型という姿にびっくりするオムレツ(店内では12時半より)も、ミンチと卵がたっぷりのフワフワ状態で、どの料理も外れがなくて実においしい。こういう料理上手なお母さんのいる家庭がうらやましいと思わずにはいられない。
(08/10/22 更新)
1000円で4品出る日替わりの広東料理コース(ただし土曜は担当者の八木シェフがお休みのため無し)や、タイ料理のヤムヌア、台南担仔麺などエスニック系のメニューが充実している新感覚の立ち飲み屋。
その売りのエスニック料理は現地そのままというよりは酒のアテ向けにツボを押さえたアレンジがしてあり、100円の串カツ以外は280円や380円といったリーズナブルな値段なのも嬉しいところ。また、日替わりの新鮮な刺身や名古屋風甘辛手羽先などもあって、日本と世界の食のトレンドを幅広く内容に生かそうという意気込みが感じられる。ビールが小さめのジョッキ(290円)のみなのが不満だが、これも最近の世間的な流行である焼酎のラインナップが豊富なのでそちらでカバーしよう。
(05/06/15 更新)
住所:大阪府大阪市中央区淡路町3-4-1 【MAP】
電話:06-6228-3890
北浜のビジネス街のど真ん中にある小さな立ち飲み店。なんか当て字のような屋号だが、Wikipediaによると「古代中国・五胡十六国時代の夏(大夏)の創建者」の名前だそうだ。
北浜の立ち飲みと言えば「ひらやま」が有名だが、ここの特徴はひらやまと同じく激安戦略メニューがある点で、なんと卵の黄身が載ったまぐろの中落ちがたったの150円、ポテトサラダやホルモン煮込みが180円という値段で出されており、客は皆それらを頼んでから他のメニューをオーダーしているような状態である。他にも、400〜500円という価格帯で丸々一本から削り出す生ハムや三角バラの焼肉、ネットリとしたスモークサーモン、自家製スモークチーズなどの上質なアテを揃えていたり、ドリンクが380円均一になっているところまでそっくりだ。ただし、味や雰囲気については若干ひらやま、ボリューム的には完全にこちらに軍配が上がる感じ。
当然、北浜ではこれだけ安くて旨い店は貴重なので、週末は満席や混んでてダークダックス状態になるのは覚悟で。ランチタイムには380円でチャンポンを出していてこちらも激安だ。
(09/04/22 更新)
玩具卸売街である松屋町に、ひっそりと隠れているように建っている格子窓の町家を改造したお店。あの神田川俊郎の弟子になった女性がオーナーをされている和風料理店「和旬撫子」が展開している店だそうで、上品で物腰の柔らかいお母さんら2〜3人で切り盛りされている。
基本は、1個60〜120円のいなり寿司をテイクアウトする商売なのだが、店内用に2種類の定食(いなり寿司とちらし寿司・各650円)が用意されている。いなり定食は、まずはタコ、海老ごぼう、ちりめん山椒、カニ、レンコン煮など数種類の具が載ったいなり寿司を4個選び、そこにきつねうどん、玉子焼きや高野豆腐、スパゲティといった惣菜に野菜や果物が載った皿、野菜の煮物などの小鉢、それに食後のコーヒーまでついている充実振り。ちらし寿司には海老、鰻、さやえんどう、椎茸の甘煮、錦糸卵が散らされて実に美しい景色。寿司の味付けは関西風ではんなりと甘め、うどんや煮物のダシも上品な天然ダシで、身と心にスルスルと優しく染み渡る味わいだ。
いなりを平らげていると、「足りないならもうちょっとおいなりさん食べる?」といなり寿司をサービスしてくれたり、おでんがあれば定食に追加してくれたり、場合によっては食後のデザートまでサービスしてくれるなど、人情味たっぷりな近所のお母さんのとこにご飯を呼ばれたような、ほっこりと暖かい気分にさせてくれるお店である。
(10/12/14 更新)
ランチタイムに供されるSPF無菌豚を使ったロースとんかつ膳は600円と非常にリーズナブルな値段ながら、丁寧に切られたしっかりと厚みがあるとんかつに加え、大きく盛られたキャベツ、味噌汁と香の物、そして最近の流行であるすり胡麻の小鉢までもがつくという極めて充実した内容が素晴らしい。
他にも、人気らしいネギカツ丼(680円)やヒレかつとチキンカツ、コロッケがついたサービス定食(750円)、生卵と甘辛いタレで食べる変わった趣向の揚げ出しとんかつ膳(750円)、茶美豚を使った980円の定食などもある。
(2004年以前のデータ)
明星学園などの学校に囲まれた静かな空堀地区にある洋食の店。
ライス・味噌汁・漬物がついたランチの定食はチキンカツ定食600円から揃っていて、一番人気は2cmの厚みと大人の手のひらサイズで食べ応え十分、それでいて大きめに切られた玉ねぎの甘味と、ひき肉のふんわりした食感が見事なミンチカツ定食(700)。甘くて柔らかい貝柱フライと、サックリ揚がった豚ヒレカツのセット900円などの盛り合わせ定食も人気。どれも格安お値段でありながら、フルーティなドミグラスソースを始めドレッシングやタルタルソースが全て手作りと丁寧な仕事が嬉しい。素材も冷凍を使わないことを明言するなどこだわりが感じられる。
盛り付けは簡素ながらも、メイン・サラダ・ご飯がどれもたっぷりで、まさにシンプル・イズ・ベストを絵に描いたような名店である。
(10/09/24 更新)
本町橋と谷町四丁目の間、徳井町の交差点角にある立ち飲み店のランチ。メニューは全て500円で、トンテキ定食、肉野菜炒め定食、牛スジカレー、おでん定食、焼きそば定食の5種類。福神漬とサラダ、生卵、汁物が付くカレー以外は、冷奴、漬物、ポテサラ、汁物のセットが共通で、あとはおかずとご飯が変わるのみ。
一番人気はトンテキで、豚ロース肉がまるまる一枚ニンニク醤油味で焼かれて思わずご飯ワシワシもの。カレーはマイルドなルーにスジ肉とじゃがいも、ニンジンの角切りがゴロゴロ乗っかり、焼きそばは直径20cm大の皿にたっぷり、肉野菜炒めは豪快に切られたキャベツのシャキシャキ感と少し酸味のあるタレがジャンクな美味しさ。
味はまあ全体的に家庭料理レベルではあるが、値段の割に内容・ボリュームがなかなか充実している。夜も焼きそばなど同じメニューがあって1品300円台から、割安なセットも揃っていてお得そうである。
(14/05/02 更新)
北浜と堺筋本町のちょうど間あたり、淡路町にある個人経営の居酒屋が営むランチ。店内は奥に座敷もあったりして意外に席数は多いが、昼時はほぼ満席になる人気。。
白身魚フライやソーセージフライ、エビカツ、アジフライ、ハムカツなどのフライもの2個とコロッケ、だし巻き1切れがセットになった定食が500〜600円、コロッケ2個と玉子丼のセットが550円、ロースカツとじ定食が600円、その他肉のタタキなどが加わった定食が日替わりでラインナップされる。売り切れになった食材があると、その場ですぐ店の前に置かれたメニューが変更されるところが面白い。
あとメニューには書かれてないが450円のカレーもあり、ルーは市販のものにチョコや醤油のような隠し味を加えたタイプで、角切りの牛肉がたっぷり入っていて高級感がある。昼休みは食事よりもコーヒーを飲んでいる方が多く、これも250円なのに本格的なサイホンで入れられたもので激安だ。
手作りと書かれたロースかつ以外、揚げ物の多くは冷凍モノだが、だし巻きは1切れが分厚く味噌汁は具沢山で、丼にたっぷり入ったご飯が美味しくてガッツリ腹一杯になる事は確実である。
(15/05/22 更新)
言わずと知れた大阪B級グルメのメッカ、上本町ハイハイタウンに集結する安飲み屋の中でも、そのハイブロウな屋号と33メートルと言うギネス級の長さを誇るカウンターで一際異彩を放つ、文字通りのサラリーマンの止まり木である。
しかし、そのいかにもチープな雰囲気とは裏腹に、かなり真っ当なアテを良心的な値段で出してくれる店で、ゲソや野菜盛り合わせなど250円からある天ぷらは通し揚げに(品によっては)ダシが付くし、250円の小芋煮もゆずのすりおろしが散らされていたりの芸コマぶり。きりりと歯に染みる「ぬた」や、上品に焼かれただし巻き、綺麗に盛られたポテサラもよろしい。酒もビール大ビンが400円に日本酒が200円とこちらもあくまで大衆価格だ。
(05/11/17 更新)
以前は谷町二丁目のビル地下にあったが、近くの中大江公園の南側に移転した。店は半オープンエアーで、ビニールのアコーディオンカーテンがかかっている。
カンパチの刺身など250円均一の小鉢や、鍋に入ったおでん(1品100円)を取って自己申告するシステムが面白い。注文を聞いてから揚げる串カツも100円で食べられ、どの品も味に手を抜いていないのが立派。ビール大瓶は450円と激安ではないが、生中が290円と安いのでそちらがお薦め。まだ、オペレーションがこなれておらず、店全体がかもし出す雰囲気にも欠ける所があるが、これからが大変楽しみな店である。昼は海鮮物の丼などの1コインランチもやっている。
(05/01/27 更新)
谷町九丁目交差点の南東に位置する酒屋が営業する立ち飲み店。入り口は狭いが奥には広々とした立ち飲みスペースが広がっている。生ビール(400円)、ハイボール(390円)など注文する酒もあるが、冷蔵庫から缶ビールやチューハイを取って来てもOK。
料理は家庭的ながら角打ちとは思えないぐらいに丁寧で本格的。ハラミのタレ焼き(500円)は上質でとてもジューシー。注文から焼かれるオムレツ(300円)は、ひき肉が入ってとてもリッチな味わい。ミートローフはゆで卵をひき肉で包んだ見た目が美しい。時には鹿肉のステーキなんて珍しい料理もラインナップして驚かされる。
するめの天ぷらは通し揚げでアツアツ。小鉢いっぱいに盛られたコールスローはミニトマトたっぷり、スパサラもてんこ盛りで150円。冬場に提供されるおでんも出汁が美味しく一級品である。
(19/12/13 更新)
住所:大阪府大阪市中央区北浜2-5-14 【MAP】
電話:06-6231-6326
北浜・金融オフィス街のど真ん中にある昔ながらの一膳飯屋。客は基本的に天ぷら定食か、日替わりのおかずがついた定食にするかを決め、カウンターの上にある煮物やおひたし、大根おろしなどの小鉢を1つ選ぶシステムになっている。天ぷら定食はご飯の大きさで値段が変わり、小なら670円、中で700円、大で720円となっている。
天ぷら定食には、海老とイワシなどの魚に、玉ねぎや茄子、かき揚げなどの野菜2品で合計4個の天ぷらがアツアツの通し揚げで出され、別皿にするか天ぷらにかけるかを選べる天ツユまでついている豪華版。天ぷらの衣はからりと揚がっているし、かき揚げもシャッキリと仕上がり、楽しそうに天ぷらを揚げるおっちゃんのテクニックはなかなかのもの。ご飯も中サイズはどんぶりに入っていて、味噌汁も大ぶりと、これだけで男性でも十分なボリュームである。
定食以外にも、肉じゃが、焼き魚、煮魚、出し巻き(200〜300円)といったおかずやご飯、味噌汁を別々に組み合わせる事も可能になっていて、定食で足りない人はさらにそれらをプラスする事も出来る。
(11/01/12 更新)
土佐堀川にかかる天神橋から、やや松屋町筋を南に下がったところにある、立ち食いうどん屋の2階という分かりにくい場所にある店。こちらは個人店で京橋や森之宮などにある印度屋とは異なるので注意。
ルーは野菜や肉が細かく溶け込んでいるぼってりタイプで、スパイス感はあまり無く、トマト系の酸味と甘さが前面に出た家庭的なタイプ。だが、ビーフが330円、チキンカツやトンカツ、から揚げなどのトッピングを載せても400円台でおさまる激安価格で、しかもご飯とルーの量、揚げ物のボリュームがかなり多いとあれば、金欠時に足が向かないわけがない。
また通常のカレーとは違い、1回ずつ小鍋で温められてルーが別皿に入れて供される「インド式チキンカレー」(490円)というメニューがあり、じゃがいもとにんじん、チキンが入りホールのクローブやクミン、ブラックペッパーが効いたシャバシャバのルーは、あの神保町にあるエチオピアを彷彿とさせるような本格派で、この値段からすると驚くべきクォリティが楽しめる。
この物価高の中で値上げをせず、漬物が3種取り放題なのも嬉しい点。辛口好きには食卓のカイエンヌペッパーやブラックペッパーをかけてどうぞ。
(14/07/03 更新)
京阪天満橋駅ターミナルのすぐ西となりにある、夜は居酒屋として営業されているお店。
「皆様の社員食堂」というキャッチフレーズどおりに、とんかつから野菜炒め、おでん、ハンバーグ、焼そば、煮魚など、ランチタイムはお袋の味的定食が全て490円という明朗会計。ほとんどのメニューに、小鉢と漬物、味噌汁がついている。味はまあ家庭料理的でそこそこだが、種類の豊富さとボリュームは文句なし。中でも胸肉が2枚揚げられたチキンカツの大きさは圧巻。
しかもご飯はお代わり可能だし、トンカツやチキンカツにはポン酢をつけるオプションもあって、いつも近所のサラリーマンや専門学校生で満員なのも納得のサービス振りだ。冷奴100円、ジャコおろし150円、生玉子30円といったサイドメニューもあり。
(09/07/17 更新)
京阪淀屋橋駅と連絡する地下街の立飲み屋が、ランチタイムに出しているカレー。
コロッケやミンチカツ、魚フライ、茄子などが載ったカレーがたったの400円、一番高いものでロースカツカレーの580円という淀屋橋らしからぬ激安プライスで嬉し涙。揚げ物は冷凍物ながらどれもたっぷり大判サイズで、カレーのルーも程よい酸味と隠し味の醤油(?)が効いていてなかなかキレのある味わいに仕上がっている。ライス大盛りもわずか50円のプラスだから、コロッケ+大盛りの450円で貧乏大食漢も大満足だ。
(07/09/18 更新)
おそらく20年以上は値段が変わっていない490円ランチで有名な店だけど、夜の居酒屋営業も実は侮れない。焼き鳥やとん平焼き、サラダといった通常の居酒屋メニューも250〜400円とリーズナブルだが、それとは別に190円メニューというものがあって、常時15種類ぐらい揃っている。
例えば豚キムチは肉こそ少なめだが量的にはしっかり、チキンカツはランチでも出ているお馴染みの品、焼きナスはまるまる一本が出てきて、小芋煮はごろっと6個分、紅しょうが天もたっぷり6枚、湯豆腐は豆腐半丁に鰹節ととろろ昆布がどっさり、ベーコンをまる1枚使ったベーコンエッグと、他の居酒屋なら余裕で倍は取るであろう内容とボリュームである。
酒も座り飲みにしては十分リーズナブルで、ビール大瓶は480円、チューハイは300円、日本酒と焼酎は280円から。焼酎はボトルキープも可能である。
(16/03/17 更新)
雨後の筍のようにラーメン店が増殖しつつある天満橋界隈で、これまた増殖度が激しい麺や輝系列という金太郎なお店。
しかし、つけ麺(150gの小、220gの中、300gの大が同額で800円)の個性はなかなかのもので、つけ汁の上に浮かんでいるかつお節が示すように出汁というよりはカツオエキスの旨味がまずガツンとストレートに来る。そこにすりおろした野菜の甘みと酸味が加わり、キャッチーな旨さを形作っている。丁寧に水切りされた麺はシコシコしたストレートの太麺で、分厚い肩ロースのチャーシュー、メンマ、味玉半個、レモンという内容。卓上にある激辛唐辛子や柚子胡椒を使って味を変化させる楽しみもある。
700円のらぁ麺は、白濁した濃厚鶏ガラ・豚ガラスープにつけ麺と同じく魚介エキスが加わったもので、濃厚だが魚粉っぽさが無いので比較的飲みやすいスープに仕上がっており、スープに浮かんだ粗みじんの生玉ねぎがアクセントになっている。麺は中太のシコシコした低加水麺で歯ざわりが良い。味玉半個、メンマ、チャーシューとのバランスも良好。ラーメンの場合はサイズ指定ではなく100円の替え玉で増量に対応している。
他のオプションは、味玉の半玉追加が50円、肉増しが200円、きゅうり漬けとキムチが150円、ご飯と高菜乗せご飯等が100円からというラインナップ。
(14/08/29 更新)
天満橋駅から谷町筋を南下した、谷町1丁目に2015年夏からオープンしたラーメン屋。一風堂から独立した福島にある同名店の2号店だそうだ。ラーメンは、博多風に豚骨100%の純系豚骨ラーメン「純とん」、豚骨にホタテ、椎茸、昆布の出汁をブレンドした「潮とん」(以上760円)、ピリ辛のトマトだれを加えて麺は平打ちの多加水麺を使った「トマとん」(860円)の3種類が用意されている。
「純とん」は、一風堂譲りのクリーミーで一切臭みの無い、コク十分な豚骨スープに、博多風の細麺、巻バラ肉ともも肉1枚ずつのチャーシュー、きくらげ、ネギ、もやしと正統派の作りで、替え玉をしても問題ないぐらいにたっぷりスープが入っているのが嬉しいところ。「潮とん」は、純とんに比べると当然あっさり軽いスープながら、きくらげの代わりにエビの天カスとあおさ海苔という潮の香りが加わり、表面に散らされた粗びき唐辛子が全体をピリリと引き締めていて、全体的にセンスよくまとめられている。
卓上には、ニンニククラッシャー、高菜、紅しょうが、すりごまなど博多ラーメンのアイテムはきっちり揃っている。サイドメニューとしては、100円の替え玉を始めに、味玉やチャーシューのトッピング、明太子ご飯や卵かけご飯、チャーシューご飯などが用意され、ランチタイムは明太子ご飯と餃子+ライスがそれぞれ200円で提供されるサービスがある。
(15/10/02 更新)
カレーのメッカではあるが最近はラーメンの出店も増えている谷町四丁目エリアに、2015年秋からオープンした自家製麺のラーメン店。メニューは中華そば、黒中華、つけ麺(夜限定)の3種で、サイドメニューはライス、豚丼、唐揚げ丼とあって、丼はセットで割引になる。ちなみにラーメンの大盛りは無し。
中華そばは、。薄口醤油を使った淡い色が特徴で、宗田節、煮干し、昆布の和出汁がガッツリ効いており、多めの香味油でコクを作り出している。麺はツルツルとした中細のストレートでのどごしが良い。具はローストしたバラ肉チャーシューが2枚に、しっとり茹でられた鶏胸肉が2枚でどちらも厚みがあり、穂先メンマに、味玉半分、海苔、白髪ネギ、青ネギ、昆布の細切りと、700円とは思えないほどの充実した内容。黒中華そばは、スープが濃口醤油と砂糖が加わった甘辛味で、あとは中華そばと同じ内容。この店らしい魚介を味わうならノーマルの中華そばのほうがお勧め。
夜営業限定のつけ麺(850円)は、節系ではなく昆布のエキスがギュッと詰まったシンプルな醤油ダレで、チャーシューは角切りの脂身と、細くほぐした赤身が入っており、とろみが無い分麺とタレがあまり絡まないが、ほぐし身と麺を一緒に食べると良いバランスになるのはアイデア賞だ。麺を食べた後にスープ割りをすると、節系の味わいが加わって二度楽しめる。
(16/01/07 更新)
閑静な細工谷商店街の中ほどにある落ち着いた雰囲気のとんかつ店。コロッケなどのテイクアウトもやっている。
売りは和製もち豚を使ったとんかつで、薄手のカツが多い関西では珍しく脂の乗ったジューシーで分厚いものが食べられる。そのとんかつ定食は1000円と安くは無いが、とんかつやお新香、サラダ、味噌汁はもちろん、一皿に取り放題のお惣菜コーナーがあったりして大変満足度が高い。和風カツや梅シソなど、変わり種のとんかつもずらりと並んでいてびっくりだ。
(2004年以前のデータ)
JR住吉駅で人気を博している立ち飲み店が、大阪のオフィス街である北浜に作った支店。12〜3人が入れるカウンターのみで、和風バーのような落ち着いた雰囲気を醸し出している。
料理は魚系を中心とした刺し身、焼き物、揚げ物がメインで、生ワサビが添えられた脂の乗った寒ブリ、ほんのりと味噌と生姜を効かせたアジのなめろう、ホロホロに焼きあげられたサバの幽庵焼き、長さ20cmはあるカツオの腹皮焼きなど、どれも400円前後の値段でありながら、その日仕入れた旬で良質な海鮮素材をたっぷりとシンプルな調理で食べさせてくれる。
もちろん肉系メニューも外れなく、丁寧な下処理で臭みが一切無いフワの天ぷら、子供のげんこつ大が4つもある鶏もも肉のクリスピーな唐揚げ、ショウガとれんこん、ゆず、大根のハーモニーが楽しい若鶏つみれの炊合せ、あっさりほろほろに炊かれた大ぶりの豚バラ肉3個に大根、卵がついた豚角煮など、味もボリュームも言うことなし。
また、立ち飲みなのに食事がしっかり出来るのも特徴で、塩昆布と天つゆが絶妙なアクセントになっている4尾の海老天がそそり立った太巻きや、海苔を練り込んだ珍しい晩秋の海苔そうめん、上品な白味噌仕立ての薄味に仕上げられた野菜と牡蠣がたっぷりの鍋など、どれも個性にあふれている。
酒は生ビールやチューハイ、焼酎などが280円から。しかしこの店に来たからには、独特の酒燗器で供される地酒を是非楽しんで貰いたいところ。平日は17〜18時、土曜祝日は19時まで、600円までの酒と惣菜3品でワンコインになるサービスあり。
(15/03/27 更新)
従業員はご夫婦2人だけ、営業はランチタイムのみという小規模な洋食屋だが、今やすっかり昼休みには男女を問わず行列が出来る有名店になっている。
この店の特徴は料理の軽快感で、一押しのメンチカツは大人の手のひらサイズの大判ながら、軽い衣と切れ味の良いドミグラスソースで最後までくどさを感じずに食べさせてくれる。他にはコロッケやハンバーグといったメニューもあるが、どれもあくまでソフトに仕上げられていて、この店の女性人気もうなずけるところだ。
13時までは、ミルフィーユ状に肉をたたんだ柔らかいビフカツと煮込みハンバーグなど、豪華なセットも出て来る日替わりが何と700円、定番定食類が800円のランチメニューのみの提供になるが、それ以降は単品メニューが頼めるようになり、中でもケチャップライスを薄手のカツをとじた卵がくるみ、仕上げにドミグラスソースが少しかけられるトルコライス800円がジャンクなうまさで人気の品だ。
(10/03/31 更新)
2013年に谷町四丁目でオープンした洋食店。店内はオープンキッチンになっており、間口は狭いが奥にはテーブル席が広がっていてキャパは結構広い。西天満にある「THE倶楽部キュイジーヌ」でシェフとして働いていた方が開いた店らしく、メニューの内容が非常に良く似ている。
ディナーは客単価5000円程度とかなりハイクラスではあるが、ランチメニューは庶民価格でいただける品が多く、特に800円の日替わりランチはチキンカツやヒレカツなどの肉系と魚や海老などの魚介系のフライものがセットになったメイン料理に、スープ、ライスが付いて来て非常にお得。もちろん料理に手抜きはなく、脂の甘味が際立つトンカツにはワイン風味のトンカツソースが添えられ、大ぶりのサクサクエビフライには卵たっぷりの濃厚タルタルソース、長さ20cmはあるジューシーなチキンカツ、鮮魚の瑞々しさが味わえるハマチフライ、付け合せはハムとカレー風味マカロニ、セロリシード入りドレッシングがかかったサラダ、単なる出来合いではないコンソメなど隅々まで万全。
日替わり以外にはハンバーグやカレー、明太子スパ、バターライスなどもあり、注文を受けてからこねてフライパンとオーブンで焼かれるハンバーグ(1000円)は、ナイフで触るだけで肉汁があふれる柔らかさとジューシーさ。ドミグラスソースはルーの軽い苦味とワインのコク、甘みが効いて大変ゴージャス。800円のカレーは炒め玉ねぎとドミグラスの甘さ、たっぷりな牛すじ肉のコクの力強さがありながら、小麦粉の重さや不自然な旨味が無くて軽快な味わいである。
(14/07/11 更新)
店内は長いU字型のカウンターのみだがランチタイムは人が途切れない人気店。
カレールーはフルーツの甘さとスパイスのハーモニーが絶妙で、強めの塩気とほんのりとした苦味が、食べ放題のきゅうり&キャベツのピクルスと絶妙の相性を見せる。ルーは辛口と甘口が選べ、辛口はダール、甘口はマイルドでと頼むシステム。基本はビーフ600円でコロッケやカツ、ミックスフライといったメニューがあり、個人的なお勧めは分厚いヒレカツが2枚乗った、700円のヒレカツ2枚カレー。
追記:いつの間にか、コーヒーが飲み放題のサービスが追加されていた。
(09/07/07 更新)
谷町四丁目交差点北東の角にあるバーが、ランチタイムに出しているカレー。メニューは680円でチキンカレーとキーマカレー、カツカレー、チキンとキーマのハーフと4種類が用意される。チーズやほうれん草、枝豆といったトッピングが別料金で用意されている。
カレーは本格的なインド風であり、手羽元がごろりと1本付くチキンカレーは、シナモンやカルダモン、ローストしたフェンネルの甘い香りが特徴的で、しっかり炒められた玉ねぎが深みのある味を醸し出していておいしい。キーマは塩とカイエンヌペッパーがビシッと効いた力強さを感じるタイプだ。カツカレーは、チキンカレーのグレイビーにヒレカツが2個載ったもの。
カレーには彩りの良いミニサラダとピクルスが添えられている。玄米がブレンドされたご飯の盛りはやや少なめなので、男性は100円アップの大盛りにしたほうが良いかも。
(11/08/05 更新)
今や阪神間一円に店舗を広げつつある、大分唐揚げを売りにするお店のランチ。メニューはジョニー定食(750円)を始めとして、骨なしから揚げの定食(650円)、鶏天定食(650円)、鶏南蛮定食(850円)といったところ。
店名がついたジョニー定食は、骨付鳥の大きな唐揚げが3個載っており、がぶりと噛み付くとクリスピーな衣から醤油味の肉汁が溢れて口内やけどは必至。ご飯は食べ放題で、小鉢にも鶏肉を炒め煮した一品がついているガッツリぶり。さらに鶏南蛮は胸肉がゴロゴロ4本に自家製タルタルがどっさり、そこに骨付きから揚げ1個プラスという破壊力だが、あっさりした味付けで意外とスイスイ食べてしまえる軽さがある。辛子ポン酢でさっぱりいただく鶏天も、胸肉を使っているのにパサつきが無くてジューシーだ。
定食には、値段差をつけて唐揚げなどの数を変化させたバージョンも用意され、女性に対する配慮もバッチリである。持ち帰り弁当だと各定食が約50円引きになるので、そちらの利用者も多いようだ。
(11/06/17 更新)
夜は串かつ中心の居酒屋が提供しているランチ。以前は同じ場所に人気のうどん屋があったのだが、居抜きでこちらに変わったようだ。ランチは基本的に600円の串かつ定食とからあげ定食、650円の鶏南蛮定食と串かつカレー丼定食、780円の刺身定食に、ハンバーグなど日替わりの定食が何か1つラインナップに加わる形。
看板の串かつ定食は、クリスピーな薄手の衣で揚げられた牛の赤身、豚バラ、鶏もも、ウインナー、レンコンの5本で、おかずとしてのボリュームはそこそこだが肉厚の肉系が多くて満足度は高い。そして鶏南蛮はクリスピーに揚がった胸肉を軽めの甘酢にくぐらせ、たっぷりのタルタルソースをかけたもの。ニンニクの香りと片栗粉のサクッとした食感が特徴のからあげ、豚串かつが2本乗ったカレー丼は出汁が効いた和風ルーで優しい味わい。
ご飯は大・中・小から選択でき、また150円プラスでご飯をミニカレーに変えたり、からあげ3個をプラス出来るオプションもある。
(15/07/03 更新)
住所:大阪府大阪市中央区淡路町1-3-5 【MAP】
電話:06-6209-6623
夜は創作系料理を出す居酒屋としての営業だが、昼はトンカツが主体になったランチを出している。定食のご飯は大盛り&おかわり自由で、卓上にはキムチ、塩昆布、ドレッシング2種、ソース類が豊富に揃っていて味に飽きるという事は無いはず。
メインの黒豚ロースとんかつ定食は(750円)、デミグラス、とんかつソース、おろし、味噌の味付けが選ぶことが出来、デミグラスはケチャップの効いた甘めのタイプ、カツの大きさはまずまずといったところだが肉質は良好で、噛み締めると豚の肉と脂の旨味がじゅわっと口の中に染み出てくる。そして12時半からはカツ丼及びカツとじ定食のオーダーが可能で、カツとじは直径30cmはある大きな皿にグツグツと煮え立った状態で出てきてゴキゲン。
とんかつ系以外には日替わり定食があり、ミックスフライ定食なら白身魚とエビフライが2個ずつ、それにチキンカツまで付くという豪快さ。冬場は広島産カキフライが出る日が多い。人気がある日は12時すぐに売り切れることもあるので日替わり狙いであれば早めの来店を心がけたい。
(15/11/13 更新)
空堀商店街を谷町筋から西に入ってすぐの場所にある持ち帰りが中心の粉モン店。中にはカウンターとテーブル席があってイートインも可能。一見するとチェーン店のようだが、カウンターでは老夫婦が良いコンビネーションで調理をしておられる。
メニューは豚玉(400円)、イカ玉(430円)のお好み焼きが2種と、焼きそば(450円)、たこ焼き(8個320円)、あとは飲み物と極めてシンプル。お好み焼きは丁寧にフンワリと厚さ1cmの楕円形で焼かれ、イカ玉だと中にイカの身がたっぷり入っていて値段以上の内容。焼きそばは細手の麺と豚肉、キャベツがソースでしっとり焼かれ、贅沢にも目玉焼きが添えられる。たこ焼きは、サイズもタコも大ぶりで食べごたえがあり、ほんのり香る出汁が入ったトロトロの生地に、サクサクとした天カスがアクセントになっていてハイレベル。
飲み物は生ビール(380円)、中瓶(450円)、チューハイ(450円)、ウイスキー、梅酒、日本酒(各400円前後)と意外と揃っていて、仕事帰りに一杯やって帰る勤め人のグループを良く見かける。
(16/09/16 更新)
天満橋交差点の北東に面した場所にあるおでん屋。店内は大きなコの字型のカウンターになっており、店の人が家族総出で忙しく立ち働いている。
おでんはほとんどが1品100〜150円と大衆的な値段ながら、少し甘目のダシのバランスが非常に良く、味がしゅんだ大根、独特のもっちり感が楽しいがんもどき、ふんわりと上品な魚河岸あげやうめやきなど、どれも秀逸な品ばかりである。そして、器に添えられる辛子がビシッと辛いのも高ポイント。
そしてこの店のスペシャリテが湯豆腐と湯葉のおでんで、湯豆腐はたっぷり注がれた切れ味鋭い鰹ダシとゆずの香りが絶品。淡雪のようにとろける生湯葉のおでんも、350円という値段以上の幸福感が味わえる事請け合いである。
おでん以外にも、小鉢や焼き物、串かつ盛り合わせなどの1品料理は揃っているが、どれも400〜600円程度とお安くはなく、オーダーしてもかなり時間がかかったりするので、ここは素直におでん中心で楽しんでおくほうが吉。酒は、ビール太瓶が500円、日本酒や焼酎は400円より、チューハイは350円と居酒屋標準なお値段。
(12/03/28 更新)
住所:大阪府大阪市中央区淡路町1-3-5 【MAP】
電話:06-6209-6623
堺筋本町の北東側、静かなオフィス街にあるマスターが1人で調理されている小さな居酒屋だが、味のツボを押さえた海の幸、山の幸の料理が取り揃えられていて驚かされる。
海鮮類を中心に、脂の乗ったブリの刺し身、濃厚なまぐろユッケにマグロとアボカドのわさび和え、柔らかいヤリイカの酢味噌和え、プリッとした広島産カキフライ、臭みの無い三重のイワシに梅干しを挟んで大葉を巻いた天ぷら、フワフワの大きな米ナスに濃厚な肉味噌をかけた品など、良い素材に一手間かけた品ばかり。和だけではなくてエスニック系も秀逸で、本格的にピーナツとナンプラーが効いたパッタイ風の焼きそば、イカとニラが入った香ばしいチヂミ、ミートソースとチーズがかかったナーンもフカフカで美味。ランチにも提供されている黒豚を使ったカツとじも間違いない美味しさと隙がない。
単品の値段は400〜700円と激安ではないが、それぞれポーションが多いのでコストパフォーマンスは十分。4人以上のグループであれば、10品程度出てきて1人2500円のコース仕立てがお得(2日前の予約が必要)。プラス1500円で飲み放題にも出来る。酒は日本酒の地酒がいろいろ取り揃えられていて400円より。
(15/10/30 更新)
玉造にあったラーメン店「そのだ」が、空堀商店街の谷町筋東側に新しく作った2号店。店の作りは大きなコの字型のカウンターで、完全に大衆居酒屋としての形態になっている。とは言え、昼から営業していてミンチカツやステーキ定食、カレー、ナポリタンなど食事メニューも揃っていてターゲットは幅広い。ただ定食は単品の値段+αなので、夜のほうが感覚的にCPは高い。
一応、そのだ譲りのラーメンもあり、尾道風に背脂と液体油が浮いたあっさりかつオイリーな濃い口醤油スープに、平打のシコシコとした麺、大きな豚モモレアチャーシュー、あさり、メンマ、海苔と飲みの締めとして食べるにはもったいない充実した内容で、そのまま専門店でも十分成り立つレベル。そのラーメンの麺を使った、ナポリタンや焼きそばなんてのもあったりする。
アテの品揃えも豊富で、かっちりと硬い衣に肉汁が詰まった名物のミンチカツ(250円)、豆腐半丁に甘辛いスジ肉がどっさり乗った肉豆腐(550円)、自家製のチャーシューエッグ(400円)、パクチーとジュレがかかった蒸し鶏(350円)、クリスピーな唐揚げに辛酸っぱいネギだれがかかったユーリンチー(350円)、枝豆が入ったねっとりクリーミーなポテサラ(250円)、明太子がぎっしり詰まったオムレツ(400円)、ほんのり甘くてトロトロのレバーパテ(250円)、アジアの屋台では定番の空芯菜炒め(550円)、花椒とパクチーが効いた麻婆豆腐(650円)など、どの品もちょっとひねったアイデア、無国籍のテイストが感じられて楽しい。
酒はキンミヤ焼酎と能勢酒造のサワーを使ったレモンサワー(380円)、梅リキュールと焼酎、クラッシュアイスをグラスに詰めた「バイス」(350円)など、関東風のラインアップを置くなど凝っている。ビール大瓶は500円。
(16/10/14 更新)
谷町四丁目すぐという立地と、ビール大ビン550円に付き出しが100円、アテは250円から350円の価格帯が中心という値段からすると、ややB級グルメとしての魅力に欠けるように思われる店なのだが、刺身は新鮮な天然物中心だし、ダシに昆布の上品さが感じられる湯豆腐や、洋食店のオムレツと変わらぬフワフワのニラ玉、コクとあっさり感が同居するどて焼き、肉質と火の通しが一級品の一口カツなど、どのアテもおざなりな部分が感じられないところはタダモノではない。ただ、基本的に店主が一人で調理しているので混むと料理が出てくるのに時間がかかってしまうのが惜しいところ。
(06/01/11 更新)
以前は「だん」という居酒屋だった店が、いつの間にかビルのオーナーである竹山酒店が営む立ち飲み店になっていた。酒屋の経営ではあるが、奥にはテーブル席もあったりする本格的なしつらえである。
料理は全てが300円均一の明朗会計システムで、ヒラメや剣先イカなどの刺身、魚の煮物、クリームコロッケ、ゴーヤチャンプル、う巻き、里芋の柚子餡、豚キムチなどなど、和洋折衷で50種類近くのメニューが並んでおり、ひと手間かけた手作りのアテばかりでどれも外れなくおいしい。女将さんは和装の先生をしておられるようで、アテも含めて酒屋というよりは小料理屋のような雰囲気が感じられる。
立ち飲みとは言えボリュームは全体的に少なめだし、300円でも生ウニやステーキとトマトスライスではちょっと釣り合わないかなと思わないでもないが、ビール大瓶が400円、焼酎が250円からとこの界隈にしては格安だし、さっと気軽に飲むには使い勝手の良い店だと思う。
(09/09/14 更新)
住所:大阪府大阪市中央区石町2-5-8 大阪屋中之島ビル1F 【MAP】
電話:06-4794-0101
営業時間:11:30-14:30 17:30-21:00 土曜11:30-14:30
定休日:日祝
天満橋のエル・おおさか労働会館の南側にある、ご夫婦で経営されているこぢんまりした洋食店。13時までのランチタイムは日替わり(700円、スープ付き750円)の1種類のみで、13〜14時半は和風ビーフステーキ、ビーフカツの提供が可能になっている。
日替わりの種類は豊富で、胸肉チキンカツにあっさり和風カレーをかけたものや、長さ20cmはあるエビフライ2本、舌平目のフライにワインの効いたニース風ソースをかけたもの、しょうが風味のポークハンバーグ、白身魚のピカタなど創作系が多く、洋食屋なのにドミグラスソースの出番が極めて少ない。たまにドミグラスソースをメニューで見かけたと思ったら、何と牛焼肉にまぶされていたりして、味自体も塩味ベースのグレイビーに近い感じなのが面白い。
午後から頼める750円のビーフステーキは、薄手ながらもミディアムレアに焼きあげられた肉は柔らかく、しょうがの効いた醤油ベースのソース、揚げた大葉、ホースラディッシュが添えられ爽やかな一品。800円のビフカツは、同じ肉をハーブの効いた衣で揚げ、何とシソが入ったあっさりソースで食べるという意外な組み合わせで、やはりこちらも洋食屋らしくない。
料理にはポテトサラダやマカロニサラダ、もやしの和えもの、コロッケ、だし巻き、ブロッコリーの和物、大根の煮物などから3種類の付け合せが添えられ、ご飯のサイズは大盛りなど指定が可能。卓上には切り干し大根や白菜などのビネガーを使った洋風の漬物が置いてあり、料理の構成も不向けて東天満にある「ファミリーHAMA」と共通点が多いのが興味深い。
(16/03/17 更新)
本店は上本町の都ホテル大阪とは千日前通りをはさんだ北側にあるが、アクセスはこちらの方が便利。また、船場センタービル9号館の地下にも支店がある。
席についたら黙って、酢豚と海老天、ハム、スープ、ご飯がセットになったランチ730円を食うべし。昼時のみの提供だが、最近は土日も食べられるようになって嬉しい。巨大な割にさっぱりとしていてうまい4個入りのぎょうざも170円と安く、何でも安心して食べられる大衆中華の名店である。また、船場センタービル4号館の船場店には550円の中華風牛丼というメニューがあってお薦め。
追記:上六店は惜しまれながらも閉店。ハイハイタウンと船場センタービルの店はまだ健在。
(2004年以前のデータ)
南船場の雑居ビルの2F、スナック店を改造したという分かりにくい立地の店だが、既に大阪のカレー好きには広く知られた実力店。
その看板と言うべき激辛と謳ってあるチキンキーマカレー(700円)は、ターメリックを使用せず、フレッシュチリとイエローマスタードシード、ドライカレーリーフを利かせたどこかタイ料理っぽいテイストを感じるオンリーワンのスタイルは、なるほど幾多のカレーマニア達を惹きつける不思議な魅力にあふれている。対照的に、ビーフカレーはほんのりとシナモンを感じるあっさり目のルーで、カツカレー(700円)にビーフと共に半分かけられたルーは濃厚なトマト味と、インドや日本といった料理の枠にとらわれない幅広いバリエーションが感じられるのが面白い。
また、ゴーヤキーマや和のキーマ、グリーンカレー、ハヤシライス、チキンカレーといった、ほとんど一回こっきりの限定メニューがしばしば登場する事も特徴で、限定という価値もさることながら、店主のカレーに対するあくなき探求ぶりがカレー好きの心をくすぐる要素になっているのは間違いない。
(08/10/15 更新)
女性2〜3人が切り盛りする赤を基調とした可愛いお店で、夜は創作系の料理を出すカウンターキッチンになるようだ。カレーは大きく分けて3種類あり、揚げ野菜が載ったシンプルカレー、ひき肉が入ったキーマカレー、ヒレカツや玉子フライ+ソーセージ、ミンチカツなど曜日によって具が変わる日替わりカレーとなっていて、値段はどれも700円&大盛り無料。ご飯はアーモンド型でうず高く盛られ、周りにルーが引かれて頂上に具が置かれる姿がなかなかオシャレ。
ルーは、カレー粉ベースながらガラムマサラなどいくつかスパイスが加えられているようで、なかなかフレッシュな香りが感じられる。酸味や甘味は穏やかで、細かく溶け込んだ肉の旨みと牛乳か生クリームを思わせる乳製品のコクがまろやかさを作り出し、突出した個性は無いが誰にでも好かれるカレーではないかと思う。ひき肉と玉ねぎがたっぷり入ったキーマカレーは、プレーンタイプよりややスパイシーな性格付けがされている様子。ヒレカツやハンバーグ、玉子フライなどの具も、サイズはやや小さめだけど全部手作りで手抜き無し。
また、卓上にはチリパウダーの瓶、そしてキュウリ・ニンジン・セロリのピクルス、キャベツのピクルス、福神漬けの3種類が取り放題になっていて、ピクルス用に取り皿と爪楊枝が置かれているのが女性ならではの心遣いで嬉しい。13時からはチャイやラッシーなども頼む事が出来るそうだ。
(10/09/28 更新)
「和レー」という名が付いている事からも分かる通り、あの「ゴヤクラ」で修行された女性が暖簾分けで出されたカレー店。カウンター5席と、2人が無理やり座れるかというテーブルのみなので、グループ客はちょっと向かない様子。
メニューは、基本的にゴヤクラ譲りの激辛チキンキーマカレーに、麻辣キーマカレー、ビーフカレーの3種で、それぞれ単品が700円で2種のあいがけにすると800円になる。その他、トンカツやタイ風グリーンカレーなどが期間限定で揃っているようだ。
チキンカレーはゴヤクラよりも鶏肉のサイズが大きめで汁気が少なく、カレーリーフとクローブの香りがはっきり効かせてあってストロングな味わい。大豆入りが面白い麻辣キーマは、山椒よりも味噌の風味が強く、より和の旨みを全面に出した味付けが特徴。
あと、師匠とは大きく違う点として、カレーがラーメンに使うような丼に盛られて出てくること。従って、ライスの量も相当なものなので、小食の人はご飯を少なめにしてもらう方が良いだろう。
(12/01/19 更新)
住所:大阪府大阪市中央区北浜東2-13 【MAP】
電話:06-6943-9389
入口が狭くて分かりにくい割に中が広くてちょっと驚く居酒屋のランチ。昼時はその広い店内が客でいっぱいになる。
ランチライムには、600円から650円まででチキンカツやミンチカツ、鳥のから揚げ、焼き魚、うな丼などの定食のラインアップがあるが、日替わりでそのどれか、もしくは刺身定食などのレギュラーとは違う料理が500円や550円で提供される特典があって、客のほとんどがその2つを注文する。いずれも味・ボリューム共にワンコインとしては十二分に満足なのだが、キャパシティに比べてスタッフが少ないため、タイミングによってはおかずが少し冷えてしまう事があるのが玉にキズ。
(05/02/16 更新)
「えびのや」グループが展開する宮崎地鶏を売りにした居酒屋チェーンのランチ。メニューは、胸肉を揚げたチキンカツ定食に、そのカツを甘酢にくぐらせてタルタルソースを添えたチキン南蛮定食、チキンカツカレー(以上700円)、そして鶏もも肉を使ったから揚げ定食(600円)の4種。
地鶏の店という割には鶏肉の味は普通だけれど、おかずはどれもビッグサイズの上にお代わり自由のご飯が最初からたっぷり盛られており、付け合せのキャベツや小鉢もしっかりした量で食べ応えは十分。個人的には、味の薄い胸肉を使ったカツメニューよりも、もも肉使用で値段が安いから揚げが一番好みかな。カウンターには柴漬けの入った壷に、ドレッシングやカレー塩、ソース、ポン酢、七味、柚胡椒がずらりと並び、味付けがいろいろと変えられる点も嬉しい配慮だ。
ただし近くの今橋店だと、南蛮とカレーが無くてミックスフライになり、卓上のポン酢がタルタルソースになるなど、若干メニュー内容が変わってしまうので注意。なお、雨の日には清算時に100円引きの券をくれるサービス有り。
(08/06/19 更新)
小さなオフィスビルの地下という目立たないシチュエーションながら、昼休みにはあっという間に行列が出来るお好み焼き屋のランチ。
メニューは数種類あるが、圧倒的に人気なのが「びざん定食」(690円)と「和風牛ロース定食」(740円)の2品。前者のメインはイカと豚を刻んだものが入った豚ぺい風の玉子焼きで、後者は牛肉を炒めて生の玉ねぎとネギ、ポン酢をかけた品となっており、どちらもメインに十分なボリュームがある上に、さらに半人前以上はある焼きそばとたっぷりご飯、味噌汁がついている迫力ぶり。ソースラヴァーなら肉をソースで焼いた「豚ソース」「牛ソース」定食という選択もアリ。もちろん焼きそばロールなどの単品もどでかくガッツリサイズだ。
肝心の味については、継ぎ足し継ぎ足しの流れ作業で焼いているせいか常におかずの焼き加減や味付けにバラつきがあり、残念ながら絶対的な評価はあまり高く出来ないのだが、鉄板の上でマスターがコテを鳴らしながら大車輪で働いているライブ感と、甘辛ジャンク味の焼きそばが絶妙の合いの手となって、不思議な魅力を作り出している店だ。
(09/02/04 更新)
北新地や京橋にも店を構える焼き鳥店のランチ。メニューは全品700円で統一されている。
メインは、タルタル・味噌チーズ・梅ポン酢・すりゴマソースなど6種類の味付けが選べるチキンカツ定食で、鶏肉は薄手ながら大人の手のひらサイズの大きさはあり、食べ応えはなかなかのもの。から揚げ定食も、大き目の竜田揚げ風鶏モモ肉が7個も並んでいて実に壮観。ライスや味噌汁のお代わりが別料金なのは残念だが、大盛りにするのは無料だし、高菜が取り放題でドレッシングも2種類置いてあるのも嬉しい点だ。
他にも鶏からあげに甘酢をくぐらせてマヨネーズを添えた鶏南蛮、卵が2.5個も使われた大きな親子丼といったパワーメニューがあるが、その中でもボリューム的にダントツなのがカツカレー。ほぐれた鶏肉がたっぷり入ったカレーとご飯が「自由軒」の名物カレーのように混ぜられたものが大皿にどっさり盛られ、その上に薄焼き卵と定食に使われているのと同じチキンカツが乗っかり、さらに同じカレーがとどめにかけられて出されるというハイパーカロリーぶりは圧巻の一言である。
(10/04/06 更新)
大阪は、酒屋に併設された立ち飲み店が非常に多いところで、たいていはおでんや簡単な惣菜などを置いていて、近所の会社帰りのおじさんが一杯やるオアシスになっているのだが、ここはその中でも異色の一軒。
マスターは一見愛想が無さそうなのだが、話してみるとかなりの食道楽で、自家製干物を始めとした、近くの空堀商店街から選んだ旬の魚介類を使って一手間かけた肴が並ぶ。もちろん、ビールは400円、日本酒一合300円、肴は200円より600円ぐらいまでと激安である。
(2004年以前のデータ)
昔からインデアンオムライスのメニューで知られた店だが、店自体は非常に静かで落ち着いた純喫茶風で意外な印象。
そのインデアンオムライス600円は、かなり控えめな味付けのドライカレーを卵でくるんでとんかつソースとマヨネーズ、マスタードをかけたもので、付け合せのピクルス風サラダも含めて、これまた意外にも店の雰囲気にマッチした落ち着きを感じる一品。飲み物以外の食事メニューにはインデアンオムライスの他にもドライカレーやハムライス(以上600円)、スパゲティナポリタン(550円)などもあって、どれもこれもどこか懐かしくて優しい味。
(05/08/11 更新)
谷町筋から空堀商店街を東へ行き、アーケードを抜けて公園を超えたあたりにある、昭和そのままの佇まいを見せるお好み焼き店。店頭には鉄板があって、上品そうなお母さんが焼いてくれる。
メニューはお好み焼きと焼きそばが400円から、と言っても種類はノーマルと、イカと豚肉が入ったデラックス(焼きそば&焼きうどんは500円、お好み焼きは600円)、モダン焼き(630円)、そして単品にご飯と味噌汁、漬物が180〜200円プラスで付く定食のみ。
お好み焼きは、具はみじん切りのキャベツとショウガ、ネギ、薄手の豚バラ肉で、厚さ1cm程度と少し薄手のサクッとした歯ざわり。出汁感はそこそこでソースもベーシック、おやつ感覚で食べられる1枚。ボリューム重視なら、そばをプラスしたモダン焼きがオススメ。そしてデラックス焼きそばは、上に半熟目玉焼きが乗りキャベツや肉もたっぷり、何故かイカは5mm角に小さく刻まれていて、食べごたえ満点の品である。
(19/07/26 更新)
住所:大阪府大阪市天王寺区生玉前町1-27 【MAP】
電話:06-6771-7661
一見すると何の変哲も無い酒屋の立ち飲みだが、店内のホワイトボードにはコロッケや魚のフライといった揚げ物から始まって、いくつもの煮物や炒め物、そしてコールスローサラダなどお母さん手作りの料理がずらりと並んでいてちょっと驚いてしまう。当然、味と見た目は家庭料理的というか正に家庭料理そのもので、お客さんも実にリラックスして楽しんでいるのが印象的だ。酒屋の常として勘定はどこにも書かれていないが、ビールは400円程度、アテはせいぜい100円から300円ぐらいだろう。
(05/10/07 更新)
住所:大阪府大阪市中央区北浜3-3-11 【MAP】
電話:06-6231-6819
そういや資本主義導入前の中国の食堂はこんな感じだったな、と思い出させるような殺風景な店内、しかもランチタイムは店内にメニューが無くて品数もたった4品のみという殺伐さ(笑)。
その4品とはカレーライス、チャーハン、焼きそば、カレー焼きそばという不思議なラインナップで、中でもカレー味の2品が圧倒的な人気を誇っている。が、カレーは中華丼に、カレー焼きそばは焼きそばに、それぞれカレー粉を適当に混ぜたようなジャンキーというよりはチープと言った方が正しい味で、その量の多さと相まってどれを食べても最後は単調に感じてしまう。と書くと良いところは何も無さそうだが、忘れた事にふと思い出して食べたくなる妙な魅力があるのが不思議な店。ご飯ものだけは510円と麺ものより10円高いのも謎。
(05/05/17 更新)
「光洋軒」が発祥とされる、濃口醤油が効いた鶏ガラスープ+極太麺の「高井田系」と呼ばれるラーメンが特徴の店。大阪市南東部を中心にいくつか支店を広げている。
その醤油ラーメンは、スープの醤油辛さ・酸味に、むっちりした栄大號の極太麺、たっぷり盛られた太切りの青ネギ、濃く味付けされたチャーシューやメンマと、丼の中の各要素が互いに激しく自己主張をしていながらも、不思議とバランスが良くておいしく食べさせてくれる。重層的な味が好みのマニア向けでは無いかもしれないが、かつてラーメンが中華そばと呼ばれていた時代の満足感を思い出させてくれる店だ。
値段は小盛、中盛が650円、大盛が750円、チャーシュー麺にすると150円アップ。同じ値段で細麺の塩ラーメンもある。ランチタイムは、味玉+ライス、チャーシュー麺+ヘタ丼がセットになった割安メニューもある。
(18/02/05 更新)
あっと言う間に何店もの支店や暖簾分け店を出すようになった「麺や輝」グループから誕生した、つけ麺の専門店。北浜のオフィス街のど真ん中とあって、昼時はサラリーマン客で賑わっている。
つけ汁は、まさに「輝」本流らしいバランスが取れた豚骨魚介で、トロリとした口当たりのスープの中に、角切りの炙りチャーシューとメンマ、青ネギが入っている。麺は全粒粉を使用した平打ち気味の縮れ麺で、ブツブツと短く切れがちだが、ちゅるりとした食感が独特。200gの普通盛りと、300gの大盛りが750円と同じ値段(450gの特盛は850円)で、グラム数と実際の食べ応えがマッチしない店も多いが、この店は大盛りだとかなりのボリュームを感じる。
テーブルにある調味料はブラックペッパーのミルだけだが、100円で豆板醤味噌というものが追加でき、それ自体はそんなに工夫されたものではないが、つけ汁に入れると辛味噌風に変化するのが楽しい。あとはサイドメニューとして白ご飯と炙り豚丼が用意されている。
(11/07/29 更新)
天満橋の交差点を南下し、釣鐘町の筋を少し西に入ったところにあるラーメン店。ポップな書体の「山麺」と書かれた看板が目印。麺のメニューは、極濃厚鶏らーめん(700円)香味焙煎麺のつけ麺(800円)の2種類とシンプル。
極濃厚鶏らーめんは、甘みとまろみが全面に押し出されたタイプのスープで、魚介の旨味と香りも感じる。そこに中細のシコシコした低加水麺という組み合わせは意外性がある。チャーシューは大きさと厚みのあるバラ肉が2枚。ホロホロに煮込まれていて食べ応え十分。チャーシューの上にはかなり多めの白ネギが載せられていて、スープの癖をカバーしている。スープの量が相対的に少ないのが残念だが、全体的にボリュームはあるし、ディテールで上手く個性が演出できている品だ。
つけ麺のつけ汁は濃厚鶏スープに魚粉と青ネギ、刻みチャーシューがたっぷり入ってパンチは十分。酸味は全くついてないので麺に添えられたすだちを絞って調節するシステムだ。麺は平打ち気味の全粒粉入りでモチモチした食感で、スープとの絡みは良好。麺にはラーメンと同じく豚バラチャーシュー2枚と多めの白ネギ、海苔が添えられている。
サイドメニューにはジューシーで大きなから揚げとライスのセット、たっぷりのチャーシュー丼、そして面白い事にシンガポール風とり飯、つまり海南チキンライスのようなものまでラインアップされていたりする。
(14/07/25 更新)
玉造の交差点から少し南に行った、玉造筋沿いにあるラーメン店。「しあわせのらーめんミゥ」という店名と、ピンクの豚さんのトレードマークとは裏腹に、ラーメン自体は非常に硬派な豚骨というギャップが面白い。
メニューはメインのとんこつラーメン(680円)に、ネギ、高菜、キムチのトッピング入り(各100円増し)、そして850円のチャーシュー麺に、替え玉とライス、ドリンクと非常にシンプル。卓上には紅しょうが、すりごま、コショウというオプション。
スープは強めの豚骨臭がガツンと来る茶褐色の純豚骨タイプだが、飲んてみると塩気は穏やかでゼラチンのトロみを感じるクリーミーな味わい、調味料も控えめで後口スッキリというギャップが面白い。麺は博多風よりも少し太めのストレート。そして具は薄切りにした豚もも肉のローストチャーシューがたっぷり、多めの青ネギ、そして豚さんのかまぼこ薄切りが乗っかっている。ディテールはあちこち異なるが、全体的なテイストは明らかに博多長浜ラーメンだ。
ランチタイムは、ラーメンとライスのセットが700円、本格的な辛子高菜が乗ったご飯とセットで750円になるサービスがあり、セットにトッピング追加ももちろん可能だ。
(18/04/12 更新)
かやくご飯の名店「大黒」の次男として生まれたマスターが、讃岐風うどんの老舗「はがくれ」で9年間修行した後に独立された、正しい大阪と讃岐のDNAを併せ持ったと呼べるお店。
「はがくれ」直伝の生醤油うどんが店の一押しで、オーダーするとマスターが直々にすだち、大根おろし、ネギ、醤油をかけてくれる指導タイムがもれなく付いて来る。麺質については、これも「はがくれ」らしく伸びや腰はほどほどだが、丁寧に氷締めされる麺のエッジと喉越しが秀逸で、食べる快感はかなりのもの。
ただし個人的に感嘆したのは生醤油うどん以外の品のほうで、特に大黒のDNAを受け継いだダシが実に見事で、十種類の具が入った「かやくご飯」の旨さはもちろんの事、ぶっかけダシは香りと切れ味が素晴らしく、カレーうどんはそれほどスパイシーじゃないけど味の物足りなさは皆無だし、むっちりと分厚いお揚げが2枚載ったきつねうどんなんかは、大阪うどんの名だたる銘店が霞むようなレベルである。
作業や接客が店主1人に集中しているので席の回転があまり良くなく、うどんの値段は550円が最低価格、種物類だと800円は覚悟する必要があり、ご飯類も少なめなのでCP的には少々厳しく、七味や漬物の質にもう少し気を使って欲しいところではあるが、何を頼んでも外れの無い、非常に安心出来る店だと言える。
(11/09/29 更新)
松屋町筋が大川にかかる天神橋の、北側川べりの道にあるスペイン料理店。マスターとカタルーニャ人の奥さんは、京橋の「リンコン・カタルーニャ」出身で、2015年にに独立されたらしい。
こういう店の場合、メニューが4桁以上というところが少なくないが、こちらはタパスが300円から、料理も半数以上が3桁、1000円以上は肉や魚のメイン料理、フィデウア、パエリアといった料理に限られていて、本格的でありながらなかなかリーズナブル。ワインは3000円からで、店がいくつか出して来る候補のから客が選ぶ形式で、カバやリオハといった上質なものが揃えられている。
定番の前菜盛り合わせは、あさりとブロッコリーのソテー、マグロやイワシのエスカベチェやテリーヌ、イイダコの墨煮など海に面したカタルーニャ地方の特色を活かした、日本人好みな品がズラリ。陶器の皿にたっぷり出て来るアヒージョは、生ハムとシェリー酒の芳醇な味わいでパンが止まらない。クミンの香りが効いた中東風の「白いんげんとモルシージャのソテー」、洋食店ばりのソースがたまらない牛モツのカタルーニャ風、巨大なスペアリブと海老の煮込み、フレッシュトマトを潰してパンに載せたフルーティなトースト、毎回絶対に頼んでしまう背徳の美味「生ハムと揚げ芋と卵のよせまぜNo.4」など、単なるスペイン料理とは違う、幅広く奥深いカタルーニャ料理の真髄を感じさせる品ばかりである。
そしてカタルーニャと言えばパエリアの本場であり、魚介の旨味がギュッと濃縮されたパエリア、米の代わりにパスタを使ったフィデウアは、注文から時間はかかるが食べたら今までのは一体何だったんだと眼から鱗が落ちる逸品。パエリャとフィデウアはイカスミを使ったものもあり、イカのコクが際立つ旨さである。
(16/06/24 更新)
天満橋の南西、少し高台になっている飲食店地帯の中にある瀟洒な串揚げのお店。担々麺が売りのSASALAがちょうど隣にある。夜は1本200円前後のちょいと高級な串揚げを提供する店になるが、ランチタイムには串揚げが8本+大根おろし+サラダ+ご飯+味噌汁で800円、そこに季節の串が2本ついた定食が1000円でいただけるお得なメニューが用意されている。
串の種類は、海老・牛・アスパラ・砂ずり・イカ・チーズオクラ・さつまいもバター・うずら卵といった感じで、季節や日によって内容が変わるようだ。夜のメニューほど凝ったような品は少ないし、串もそれぞれが小ぶりでお上品ではあるが、1品1品の素材が吟味されて丁寧に揚げられており、ご飯も粒が立って甘味があり大変においしい。なお、串の味付けはソース・ポン酢・塩を使うことが出来る。
800円のほうだとガッツリおかずで腹いっぱいとはならないだろうが、ご飯と味噌汁はお代わり自由なので、串を合いの手においしいご飯をたらふく食べてカバーするのがB級的な対処法か。
(10/03/09 更新)
天満橋交差点の南東角近くに位置する、創業70年近いお好み焼き店の老舗。間口は狭いけど中は広く、ちょっとした宴会が開けるだけの席数があって驚く。
店一番の売りである焼きそば(税別648円〜)は、ウスターベースでピリッとスパイシー、かつ酸味が効いた店オリジナルの「本田ソース」がモチモチした生麺に良く絡み、ビールも白飯も行ける両刀使い。お好み焼き(667円〜)は2cmほどの厚みがあって、山芋たっぷりでフワンフワンの食感。豚は表面に並べられてカリカリに焼かれるが、アオリイカや海老は生地の中でじっくりと火を通されプリプリと柔らかい。料理は焼きあがってから各テーブルに置かれ、自分でソース、マヨネーズ、辛子、かつお粉、青のり、一味唐辛子、ハバネロソースなどで好みに味付けをするシステム。
ネギ焼きにはレモン醤油があらかじめかけられており、生地には椎茸が入っているのが特徴で、冬場にはゴロゴロと新鮮な牡蠣がたっぷり入った牡蠣入りで食べるとたまらない。モダン焼きは、モチモチの太麺焼きそばを薄手の記事で挟んだベタ焼き風で、それぞれちゃんと個性がある。
また宴会も行う店らしくアテも充実しており、とん平焼きやイカバター焼きなどの鉄板焼類はもちろん串カツや焼鳥、マグロカツ、どて焼きといった一品物も豊富である。中でもトンテキは120gの分厚いロース肉と吉田ソースの相性が抜群、ビールよりもランチの定食(839円)でワシワシ行きたい逸品だ。酒はビール大瓶と生中が324円、名物のやかん酒(1合400円)など。ランチには焼きそば、豚玉、トンテキとライス、豚肉入りの美味しい味噌汁がセットになったメニューもある。
(18/03/30 更新)
ランチタイムには、隣にあるお好み焼きの店「びざん」とともに行列が出来る人気の長崎ちゃんぽんが売りの店。北浜や上本町などに「大鳳閣」という同じグループ店があるが、ここだけが何故か店名の最後が「亭」になっている。
値段はちゃんぽんが780円、皿うどんが880円と結構高めだが、ちゃんぽんは25cmはある器に野菜がどっさり、皿うどんなどはさらに巨大なお盆のような皿で出てくるのだから値段以上の強烈度。スープは鶏ガラ主体のあっさりタイプながら、しっかりとしたコクと野菜のほんのりとした甘味が感じられるのが関西人好みなところか。そしてちゃんぽんに勝るとも劣らない人気なのが「長崎タンメン(750円)」。タンメンと言えばクリアなあっさり塩味スープを連想させるが、ここのはチャンポンスープに唐辛子を加えたピリ辛スープになっていて、スープと野菜のたっぷりさにカプサイシン効果が加わって食後には汗だく確実。
麺類以外のメニューもお薦めで、八宝菜(と言っても単なる皿うどんの具(笑))や揚げ餃子、豚天と盛りだくさんなBランチ(830円)、カレー粉がバッチリ効いてジャンク全開のカレー炒飯なんかも実に旨い。その中でも個人的な一押しは天津飯(680円)で、ほんのりと甘辛で非常にコクのある餡がトロトロの卵やご飯と絡み合う旨さは筆舌に尽くしがたい。定食とご飯ものに付いて来る豚骨ベースのスープが何気に絶品なのも見逃せないポイントだ。
(09/05/07 更新)
北浜エリア・平野町にある、夜は串揚げを提供しているお店のランチ。
定食類は、海老・イカ・豚・うずらの卵・ピーマン肉詰めなど串カツが7本ついた890円の串カツ定食や780円の一口カツ定食、豚汁定食などがあり、フリッターっぽい衣が特徴のカツは、あまりお上品なタイプではないが材料にはなかなか質の良いものが使われており、どれも揚げたてアツアツで出されるのがポイント高。副菜には酒かすが入った具沢山の豚汁やシャキシャキのキャベツが添えられていて、トータルでの満足度はかなりのもの。日替わりの串乃助弁当(730円)は、ミンチカツなどボリュームのあるメインに加えてポテトサラダや野菜の和え物、玉子焼き、塩昆布、漬物、具沢山の豚汁とこちらも大賑わいの内容である。
また、どちらもカツのボリュームは少なめだけど、肉と野菜がゴロゴロ入った懐かしいオカンカレーといった趣のカツカレー(680円)や、ふわふわ玉子のカツ丼(680円)といった単品メニューも、キラリと光る内容でお薦めだ。
(10/02/16 更新)
谷町9丁目交差点からすぐ南に下がったところにある、関西では珍しく豚の串焼きいわゆる「やきとん」をメインに据えている店。店はこじゃれた農家風の内装で、この手の店にしては女性客の割合が非常に多い。
店の看板はスペインの銘柄豚であるイベリコ豚の串焼きで、値段は1本320円からと結構なお値段だが、濃厚でコクのある脂が大変印象的でさすがのお味。が、廉価版のもち豚(1本140円より)のほうはややインパクトが薄く、今ひとつ値段に見合わないような感じを持たせるのが正直なところ。とは言え、焼きには荒塩や薄味のタレを使っていたり、芋焼酎、特に宝山はさつまから芋麹全量までを揃える豊富なラインナップを見ても、味にこだわる姿勢は感じられるだけにこれからが楽しみな店である。
(05/05/17 更新)
本店は難波にあるオムライスの元祖と呼ばれる店。淀屋橋店はテイクアウトとスタンドのみでの営業。
ハム(651円)、チキン(682円)、カニ(924円)など豊富な種類を誇る元祖オムライスは、焼きムラの無い半熟卵でさっぱりとしていながらもコクのあるチキンライスをくるみ、そこにトマトソースがたっぷりかけられたスタイルで、女性人気もなるほどと思える上品で優しいテイストと美しい見た目が特徴的。季節によっては松茸やカキオムライスなどの変り種がメニューに追加される。
(2004年以前のデータ)
松屋町筋沿いにある、半世紀以上の歴史を誇る老舗洋食店。
ここの圧倒的一番人気はオムライス(550円)。ケチャップライスを極薄の卵でくるんだだけのシンプルな姿ながら、ライスに潜んだ牛タンの細切れが絶妙のコクを生み出している佳品。オムライスは小さめサイズなので、コンソメ風味のあっさりしたラーメン(400円)や中華スープ(100円)を組み合わせるのが常連の決まりだ。またカレーライスも、生卵が乗ったぼってりとした正統昭和スタイルながら、しっかりとしたブイヨンのコクを感じる品でお薦め。もちろん洋食の定番、トンカツやチキンカツといったフライ物やハンバーグ(650円〜)も、生姜の風味と苦味がほんのり漂うドミグラスソースが合っていてうまい。
ライスは別料金(150円)だしボリュームは普通のレベルだが、料理のタイプごとに組み合わせが変えられている付け合せも一仕事がしてあり、隅々にまで丁寧な姿勢を感じる良店だ。
(08/02/27 更新)
あの明治軒で修行された経歴を持つシェフが営む洋食店。看板にはTAKESHIという店主の名前?が入っているのだが、何故か正式な屋号は「洋食屋」のみというのが不思議。店内は南欧風の白木と白壁のインテリアで、女性客が入りやすい雰囲気。
ランチのメニューは基本的に明治軒直伝のオムライスのみで、単品が650円、そこに串カツ3本かエビフライ2尾、ハムカツ2枚がついたセットが850円となっていて、セットならば本家よりも値段が少し安いのが嬉しい。別注文でミニサラダやコンソメもオーダー可能。
そのオムライスはシンプルなケチャップライスにふんわり卵、ケチャップ・ウスターベースのソース、付け合わせの茹でキャベツ、小さめだけどプリプリのエビフライ、からりと揚がった串カツに至るまで明治軒そっくりで、目の前に2つ出されたらおそらく違いに気づく人はいないはず。昼はオムライスのみだが、夜は予約でオリジナル料理もいただけるらしい。
(12/08/03 更新)
よい意味で下品な味で、付け合せのスープまで全てアツアツという大衆中華の鑑のような店。なんでもボリュームがあってうまいが、個人的にはチャンポン650円、ウスターソースとの相性が嬉しいトロトロ卵たっぷりの天津カレーチャーハン760円がお薦め。日替わりのランチ780円も人気。ただ、ランチタイムはかなり混む上に、料理が出てくることがやや遅いので注意。
(2004年以前のデータ)
谷町五丁目交差点を東に入ってすぐのところにある、ご夫婦で経営されているカレースタンド。カレールーは黒っぽく滑らかな見た目で、食べてみると大阪系の甘味はほとんど無くて、醤油っぽい塩気と豚骨スープの旨み、ガラムマサラの香りが効いた個性的なもので、個人的には結構好みのタイプ。
ノーマルのビーフカレーが500円で、野菜やカツ、エビフライといったトッピングが乗ったカレーは750円前後、大盛りはライス・ルーそれぞれ150円アップと値段的には心持ち高めで、ライスや揚げ物のボリュームも決して多くは無いが、揚げ物は冷凍物じゃない通し揚げでサクサク、食後には何故か小さなフルーツがついているし、日替わりで割引になるカレーがあったり、毎月10日は全て100円引きになるサービスなどを使えばCP的にはまずまず合格というところかな。
あと、ピリ辛カレーという普通のルーとは異なる、荒挽き牛肉を使ったキーマ風のカレーがあり、こちらだけは何故かライスの代わりにスパゲティを選ぶ事が出来、スパイシーなミートソースのようでこちらもなかなかイケるぞ。
(10/03/25 更新)
大阪を中心として数店舗を展開するセルフ形式のさぬきうどんのチェーン店。
うどんは冷凍物を使っているとは言え、ぶっかけ(税抜400円)などの冷たい麺で食べると太めでしっかりとした讃岐らしい食感が味わえる。冷凍品にありがちなタピオカでんぷん臭さをあまり感じないのも好印象。豚汁風の赤味噌うどんやカレーうどんなどの種物の豊富でうまいが、税込みで600〜700円とちと値段が張るのが欠点か。温かいものなら、かけうどん(290円)に立体的でボリュームのある野菜かき揚げ(120円)を乗せる食べ方がCP的にお薦め。それで足りない人はさらに100円増しで大盛りをどうぞ。
(05/10/07 更新)
片町にある、ヘルシーなとんかつが売りの有名店「とん太」の支店。メニューや内容は本店とほぼ同じで、名物のスタミナロースカツやプロ野球12球団の名前が付けられた定食も揃っている。
ランチタイムメニューは、ヒレカツが3枚載ったなかなかスパイシーなランチキーマカレー680円や、一口ヒレカツとから揚げが2個ずつに日替わりのカツがついた700円のA定食からあるが、定食にはわさっと積み上げられたキャベツと大ぶりの豚汁、食べ放題のご飯がついていて、肉質は標準的だが納得のボリューム。さらなるハラペコさんには、ロース肉とミンチが2層になって食べ応えがあるジャンボロースカツ定食880円をどうぞ。
(07/05/14 更新)
住所:大阪府大阪市中央区島町1-2-2 【MAP】
電話:06-6944-1965
営業時間:11:00-15:00 17:00-23:00 土曜祝日11:00-15:00 17:00-21:日曜
定休日:日曜
天満橋駅の南、北大江公園のすぐ南東にある家族経営の中華料理店。
ランチタイムの一番人気は、日替わりで鶏の唐揚げと肉野菜炒め、豚天と回鍋肉、酢豚と春雨サラダなど日替わりで2品のおかずがセットになったサービスランチ(670円)。どんどん流れ作業のように料理が生産されてタイミングによっては出来たてではないが、値段からすると十二分のボリューム。いかにもな大衆中華で驚くような点は無いが、ハズレもなくて安心感のある味。
そして人気を二分するのが豊富な麺類とチャーハンのセット(800円)。カレータンメンは豚肉ともやし、ニラをカレー味のあんかけスープで煮込んだクセになる味。チャンポンは、鶏ガラスープでたっぷりの野菜、豚肉、イカ、小海老を煮込んだ懐かしいタイプ。五目そばは、卵が入った野菜スープであっさり味、皿うどんはシャキシャキ野菜の塩味餡、甘めで懐かしい味の味噌ラーメンとそれぞれ微妙に味と中身に個性があるのが面白い。チャーハンは卵たっぷりでパラっとした食感で量もしっかり満腹確実。
もっと大食漢な人にオススメなのが、ネーミングが唐突な印象を受ける「ニラ玉・男丼」(700円)は、大盛ご飯の上にこれまた大量の甘辛く炒めた豚ニラ卵炒めが乗った豪快な一品。ニラが効いたトロリと柔らかい餃子が、水曜日には280円が150円になるサービスもある。
(16/12/26 更新)
アメリカ村が有名になる前から存在していた店で、店の外観はポスターやステッカーで埋め尽くされており、とても飲食店には見えないが中は昭和レトロな洋食店で、今どきな若者のメシ処として馴染んでいる。
お客さんの半数以上が頼んでいるのは、シャブシャブのスープ状のカレールーとライスを混ぜて卵を落としたセイロンライス(500円)。量は少なめだが、大盛りやカツ乗せなどにして補っている人も多い。そのトマトソース版はスパニッシュライスという名前が付いている。
もちろんメニューはそれだけじゃなく、幅広く洋食と中華メニューが揃っており、シンプルなオムライス(550円)、ウスターソースが似合うオカンタイプのカレー(500円)、家庭的な味の焼きめし(550円)、とろとろ卵とじを後乗せしたカツ丼(580円)、あっさりスープに本格的なチャーシューと生麺を使ったラーメン(370円)、見た目は地味で不思議な味だが意外といけるミートスパ(550円)など、特別美味ではないが、昭和の値段で懐かしい味が楽しめる。
初心者にオススメなのはABCが揃ったランチで、Aはグレイビーが効いたドミグラスソースがかかったサクサクのトンカツに多めのカレースパ、キャベツとライスで何とワンコイン、Bはサクサクのエビフライと謎のてりやきソースがかかったミッシリとした歯ごたえのハンバーグで630円、CはBに小さめのエビフライ2本、ロースハム、目玉焼きがプラスで880円とお得になっている。それらにラーメンをプラスした「セット」にしても220円増しでさらに割安だ。
(18/07/03 更新)
住所:大阪府大阪市中央区谷町3-4-9 【MAP】
電話:06-6943-5834
本町界隈を中心としたカレーチェーン。以前は本町通や松屋町筋に店があったのだが潰れてしまった。今は、ここや北堀江、博労町に店が残っているようだ。
トッピングのベースとなるビーフカレー(600円)は、かなり大き目の皿にたっぷりと盛られたご飯、そこにグリーンピースが混ぜられた、ぼってりとした重い食感のルーがどっさりかけられている。その中に角切りの肉がいくつか。ルーは甘口と辛口が選べる。
はっきり言って味に語るべきところは無いのだが、辛口のルーに食べ放題のキャベツキムチを混ぜて口にかっ込んだ後の、胃袋の充実感と言うかストレスの発散度合いが心地よく、体にパンチが欲しい時はついつい寄ってしまう妙な魅力がある。量の割にベースの値段が安いのもいい。これでも満足できない人は大盛りをどうぞ。
(09/01/08 更新)
近くの徳井町にある「カフェシノワSASALA」で出していた担々麺が評判となり、専門店としてオープンした支店。
店の看板である、金胡麻と黒胡麻の2種類がある担々麺(700円)は、麺とスープの上に肉味噌と白ネギのみじん切り、水菜がのったシンプルな外観。スープは一般的な担々麺のように胡麻が乳化しておらず、鶏がらスープの中に胡麻粉末が浮遊している感じであっさりした味。辛さもそれほど無いのでパンチという意味では弱いけれど、これはこれでまとまっていておいしい。卓上には酢とラー油があって途中で味を変えながら楽しめる。そして意外といけるのが680円のあっさりラーメンで、大阪では珍しい正統派の醤油味の鶏がらスープと香ばしいチャーシュー、海苔と煮玉子といった具がが調和している内容だ。パンチが欲しい人は、700円の黒胡麻つけ麺を是非。細切れの豚肉と玉ねぎが沈んだ透明度0の真っ黒なつけダレは、黒胡麻の濃厚な味が強烈で一口食べると思わずむせてしまうほど。
全体的にもう少し値段が安いと嬉しいのだが、誰が訪れてもそれなりに楽しめるバリエーションがあってうれしい店だ。
(08/09/17 更新)
南船場のランチ激戦区の中にひっそりと埋もれている小さなラーメン屋だが、昼時には行列が出来る事もある意外な人気店。その秘訣は値段の安さで、普通のラーメンが430円、チャーシュー麺やワンタン麺、チャンポンが530円、五目ラーメンが600円と、4桁のラーメンが珍しくない昨今では非常に貴重な存在と言える。
味はあっさりした鶏がらスープにストレート麺という、まさに昔ながらの中華そばという感じだが、堅めだけど分厚くて良く味の染みたチャーシューも含め、全てが丁寧に作られている感じでしみじみとおいしい。さらに、ワンタン麺はつるりとした食感のワンタンが鉢を埋め尽くしているし、五目ラーメンは豚肉・小エビ・かまぼこ・野菜・卵の白身が炒められたものに生の卵黄が乗せられるという豪華さで、どれも値段を超えた食べ応えがあり、ただ安いだけじゃない充実振りが立派。ご飯1合はゆうに入っていて530円とこれまた激安の焼飯も、シンプルな外見ながらひき肉が絶妙なコクを出していてしみじみとおいしい。
13時からは、中華丼やフライ麺といった中華系メニューがオーダーできるようになり、中でも焼きそば(530円)は、具や麺についてはチャンポンなどと構成は同じながら、まったりとした醤油ダレと油でテロリと麺がくるまれた味わいが何とも言えず美味しく、非常にお薦め。
(12/11/30 更新)
住所:大阪府大阪市中央区道修町4-5-1 【MAP】
そこそこな量の細切れ肉と玉ねぎをタレで炒めたものに卵焼きにキャベツ、福神漬けに味噌汁という内容で700円からとは、いくらご飯がおひつで食べ放題とは言えデフレめしが当たり前の昨今では決して誉められたコストパフォーマンスでは無い。
しかし、一見何の変哲も無いこの肉と卵に、ウスターソースとタバスコをちょいとかけて口の中に放り込んでみると、これがいくらでもご飯が食べられてしまう摩訶不思議な魅力を放つおかずに変身する。
近くに固まって3店舗あり、平野町店は卵や味噌汁にコクがあり、北浜店は甘辛で濃い目の味付け、横堀店は値段の安さと味のジャンクさ(ただし改装前)という特徴があるのが面白い。個人的な好みでは横堀店かな。
追記:横堀店が改装されて、なんとメニューが平野町店と同じようになってしまったらしい。う〜ん、これじゃ実質的な値上げだし、横堀店のB級臭さが消えてしまったのは残念。
(2004年以前のデータ)