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大阪中央環状線旧道沿い、JR徳庵駅と長田駅の中間ぐらいにある七軒家交差点に面したメガ盛りで有名な店。ランチタイムは、店の一角にジャーに入ったご飯と味噌汁、ふりかけが置かれ、客は自分で好きなだけお代りが出来るという大食いにはたまらないシステム。
一番人気のトンカツランチは、650円という値段でありながらトンカツならば大判サイズが2枚、チキンカツなら何と3枚までもが同額で頼めるという驚天動地。カツは2枚であれば、片方がケチャップが効いた軽めのドミグラスソース、片方がおろしポン酢味になっていて、味に飽きさせない工夫がされている。そしてハンバーグランチ(650円)も、ふんわりと柔らかい手作りハンバーグが何と300gの大きさで、それに極太フランクフルト、コロッケまで付いてくる。
他にはうどんランチ(650円)なるライトそうなのもあったりするのだが、甘めの出汁が効いた冷凍っぽいが腰のあるフルサイズのぶっかけうどんに、どてもミニじゃない玉子丼、そして下手な一膳飯屋の1人前はあるトンカツがついていて漏れなく超ヘビー。金曜の日替わりカレーは、大皿いっぱいに野菜ゴロゴロのルーが注がれ、揚げ物やソーセージなどがてんこ盛り。
夜は単品のメニューがいろいろ増え、好きなおかずを組み合わせて頼める「好きやねん定食」などが揃うようだが、定食が700〜1000円と全体的に値段がアップしてしまうのでコストパフォーマンス的には圧倒的にランチライムがお薦めである。
(13/03/22 更新)
学生街にいくつか店舗を持つ、学生に嬉しいボリュームたっぷりの定食屋。
胃袋に自信があるならジャンボチキンカツ定食570円がお薦め。トマトが利いたドミグラスソース、付け合せのケチャップ味のマカロニなど昭和世代には懐かしい味。他にもすき焼き鍋など豊富なメニューを誇る。
(2004年以前のデータ)
住所:大阪府大阪市都島区都島中通3-5-4 【MAP】
電話:06-6921-2990
営業時間:11:00-23:00
定休日:無休
アクセス:JR京橋駅北側にある商店街をずっと北に歩いてアーケードを抜けてしばらく行った東側
マスコミに登場して久しい店だが、今でもその暴力的な安さは健在。おかずが2、3品にミニじゃないうどん・そばがついた、数種類ある日替わり定食が430円。運が良いとマグロの刺身までが日替わりの中に入る。単品ならうどん120円、カレー230円、カツ丼330円、天ぷらや揚げ物の定食なら380円とメニューも大変豊富。お水はワンカップの空き瓶で出てくるし味のほうもまあそれなりだが、値段を見れば誰も文句は言えまい。谷町九丁目と新京橋商店街に支店あり。
追記:寺田町にあった支店(?)が何と本店お膝もとの新京橋商店街に移転。便利になったけど本店大丈夫なのか?
(09/07/31 更新)
玩具卸売街である松屋町に、ひっそりと隠れているように建っている格子窓の町家を改造したお店。あの神田川俊郎の弟子になった女性がオーナーをされている和風料理店「和旬撫子」が展開している店だそうで、上品で物腰の柔らかいお母さんら2〜3人で切り盛りされている。
基本は、1個60〜120円のいなり寿司をテイクアウトする商売なのだが、店内用に2種類の定食(いなり寿司とちらし寿司・各650円)が用意されている。いなり定食は、まずはタコ、海老ごぼう、ちりめん山椒、カニ、レンコン煮など数種類の具が載ったいなり寿司を4個選び、そこにきつねうどん、玉子焼きや高野豆腐、スパゲティといった惣菜に野菜や果物が載った皿、野菜の煮物などの小鉢、それに食後のコーヒーまでついている充実振り。ちらし寿司には海老、鰻、さやえんどう、椎茸の甘煮、錦糸卵が散らされて実に美しい景色。寿司の味付けは関西風ではんなりと甘め、うどんや煮物のダシも上品な天然ダシで、身と心にスルスルと優しく染み渡る味わいだ。
いなりを平らげていると、「足りないならもうちょっとおいなりさん食べる?」といなり寿司をサービスしてくれたり、おでんがあれば定食に追加してくれたり、場合によっては食後のデザートまでサービスしてくれるなど、人情味たっぷりな近所のお母さんのとこにご飯を呼ばれたような、ほっこりと暖かい気分にさせてくれるお店である。
(10/12/14 更新)
東天満交差点北西すぐのところに、ひっそりと佇む寿司店。店内は寿司屋というよりも、くたびれたカフェの居抜きを使ったような殺風景さで、テーブル席が1つと、パイプのスツールが並んだカウンター5席のみ。
ランチタイムはセットがお得で、9貫+赤出汁の「一人前」で650円、13貫+赤出汁の「一人前半」というセットが950円で常時注文できるというのが嬉しい。しかもセットの中は海老や卵、いなり寿司といった定番ネタだけではなく、柚子の香りが施されたホタルイカや、ねっとりした食感の生穴子、繊細なサヨリや軽く炙ったサワラ、新鮮なアジやイワシといった季節の品までたっぷり入っているのだから驚く限り。
単品も玉子やとびっ子など2貫100円からと安く、高くてもトロやウニ、さざえなど400円まで。舌の上でほぐれる生しらす、ふっくら焼かれた穴子、四角く刻んでいるのが珍しい生ゲソや生タコ、磯の香りと甘みが楽しめる白バイ貝、溶ける柔らかさのトロ鉄火など、寿司のサイズは小さいがどれも素材、仕事がしっかりしている。そして寿司だけではなく、その日のネタが6品ほど盛り込まれた刺し身が600円、海老やカニ身、魚、貝、三つ葉、エノキが入った具沢山の茶碗蒸しが400円と、サイドメニューも上質かつ格安である。
(16/07/21 更新)
新世界、ジャンジャン横丁南端にある、新世界では老舗のすし店。同じ横丁の北のほうには、真新しい内装の支店があって、そちらは木曜が定休日になっている。
今時珍しく、寿司1品が3貫付けで出て来るシステムで、ネタは胡瓜巻きや紫蘇巻きが150円からあるが、マグロやハマチといったメインの品は200円、ヒラメやアワビ、海老などは500円、最高値がウニの800円という値段なので、回転寿司よりはやや高めの値段帯になっている。が、ネタはどれも分厚くて3貫の品も多いので、その辺の回転寿司にコストパフォーマンスで負けていない。
中でも外せないのは8貫で500円と言うお得な定食で、中身は日によって変わるがハマチやアジは脂が乗り十分、タコもしゃきっとした歯ざわりと柔らかさが同居しており全く手抜き無し。定食を15時までに注文すると付いてくる赤出汁も手抜き無く、魚のアラがたっぷり入っている濃厚なダシで非常においしく、この定食だけならCPでAが十分付けられる品だ。
元労働者の街の新世界にある店らしく、酒飲み向けに刺身や鍋料理、土瓶蒸しや茶碗蒸しといった一品も充実しており、名物の「あのね〜巻き」は酢飯の代わりに薄焼き玉子で太巻の具を巻いたもので、かなり甘めの一品だが意外とこれが日本酒に良く合って違和感が無いのが楽しい。
(11/04/05 更新)
JR寺田町駅から伸びる、生野銀座商店街のほぼ東端、今里筋に近いところにある、おしどり若夫婦がやっておられる立ち食いと持ち帰り兼業の寿司屋。
マグロ、サーモン、ヤリイカ、巻物といった20品ほどのオーソドックスなネタが1皿100円、ホタテや赤エビ、イクラなど6品が160円、炙り鰻が200円、中トロ、ウニ、アワビの高級ネタが300円と回転寿司並みのお値段でいただけ、常時30種以上と幅広いネタに加え、日替わりでホワイトボードにいくつかのネタが用意されているなど種類も非常に豊富。シャリは少し小さめなれど、瑞々しいタコにネットリ味が濃いマグロ、臭みの無いウニや生牡蠣、肉厚でプリッとした生赤エビ、キリッともみじおろしのアクセントが効いている鯛の炙りなど、ネタはどれもしっかりサイズで鮮度上々。
持ち帰り用のネタ1種ずつ、8貫入った430円の「一合」、12貫で630円の一合半、16貫で860円の二合などのセットが店で食べられ、8貫で890円の上にぎりにはトロ、ウニ、アワビの最高額ネタも入っていてゴキゲン。飲み物は、生ビールやチューハイ、日本酒、焼酎などが300円均一。
(13/12/06 更新)
新世界のジャンジャン横丁の南端にあるガードの北側を、交番と反対方向の東側に入ったところにある、コの字型のカウンター席のみの寿司屋。
寿司は細巻きが1本100円から、握りは2貫200〜400円とリーズナブルで、しかも半分以上のネタが200円という回転寿司並の良心価格。しかしレベルは価格を大きく凌駕しており、カンパチはシャッキリネットリと旨みがあり、マグロは鉄分がしっかり感じられ、ゲソもレアな火の通しで歯ざわりが軽快。ふんわりと焼かれた穴子はもちろん一本付。そして名物のバッテラは脂の乗った鯖と酢飯に挟まれた大葉のコンビが抜群で6貫350円は格安。玉子は何と1貫ずつ小さく焼かれた可愛らしい卵焼きが海苔で巻かれているなど、仕事の丁寧さは素晴らしいの一言。
寿司以外にも黒板に書かれた日替わり品などアテがいくつかあり、名物は土瓶蒸し風に仕立てられた湯豆腐で、香り高いダシに豆腐と鱧、三つ葉が入り、350円でとても豊かな気分にさせてくれる。ふんわりしたスルメの天ぷらは真っ直ぐに整えて揚げられ、ハマグリの酒蒸しはプリプリ、白味噌のどて焼きは甘くトロトロ、海老のサラダも綺麗に並べられたキュウリの薄切りにウサギさんのりんごが添えられるなど隅々まで手抜きが無い。ビールは大瓶が550円に小瓶が350円、生中が500円、樽酒やチューハイが300円といったところ。
(14/03/20 更新)
住吉大社の北側に面した道沿いにある、テーブル2卓とカウンター4席のみの小ぢんまりとした鰻屋。昨今の鰻高騰のために春ごろ値上げしたが、まだ庶民的な値段を貫く老舗。
うなぎは背開きにして蒸した関東風で、身はさほど分厚くないがふっくら柔らかく焼かれており、蒲焼きのタレはキリッとした甘辛で関西人の舌に合う。白焼きはうなぎ特有の臭みが全く無く、雪のようにふんわり溶ける身とネットリしたゼラチンを感じる皮のバランスが絶妙で、ワサビもちゃんと本物を使っているのが素晴らしい。
何より特筆すべきは値段の安さで、うなぎを甘辛い出汁でフワフワの卵とじにしてご飯に載せた「うなたね丼」の900円から始まり、ベーシックなうな重の上が1500円、最高額でもうなぎ定食の特上3000円、肝吸いが200円、肝焼きが1本300円だから驚いてしまう。それでいてうなぎ以外も手抜きなく、肝吸いはちゃんとした出汁が取ってあり、う巻もその出汁たっぷりでフワフワ、山椒も香り高くて全くスキがない。ドリンクのメニューは無いが、ビールと酒があって500円とこちらも鰻屋としては良心的である。
(18/05/18 更新)
蒲生四丁目にある立ち飲みの人気店「魚庭本店」が、商店街の方向に拡張して作った立ち食い寿司の店。魚庭本店とは同じ敷地内で繋がっており、出入口だけが違う構造になっている。営業時間、定休日は魚庭本店と全く同じ。
もちろん、魚庭本店と同様に目玉は生のマグロで、赤身が1貫100円、しっとりとソフトな中トロが200円、脂が乗った大トロが300円と回転寿司チェーン並みの値段でありながらネタの巨大さは凄まじく、チェーンなら確実にこれを4枚におろして使うだろうと思わせる大きさ。大トロと並んで最も高額なウニとイクラは軍艦からこぼれんばかりで、200円の煮穴子、ウナギも柔らかくてシャリを包む布団のように大きい。1貫100円のハマチや鯛、アジ、サーモン、イカのゲソも皿にまで垂れ下がる大きさで、とびっ子は100均寿司のものとは粒の大きさと盛り方が全然違う。ツナサラダ、北寄貝のサラダは出来合いだがこちらも盛りが凄い。仕入れによっては、生のサバ、イワシ、カツオ、イサキといった旬の品も並ぶ。
11〜14時のランチタイムはさらにお得なセットがあり、1人前で8貫盛が800円、12貫盛が1200円で、どちらもアラたっぷりの赤だしが飲み放題という嬉しさ。酒の方も本店同様に安く、ビール大瓶399円、生ビールが299円、焼酎と日本酒、チューハイが250円である。
(15/06/26 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋5-6-19 【MAP】
電話:06-6358-2558
営業時間:11:30-22:45
定休日:月曜
アクセス:JR天満駅から天神橋筋商店街を北へ、角に菓子屋がある少し広い道を東に入ってすぐ。
春駒や奴寿司など、安さで名を競う天満寿司銀座の一角を担う店。500円で食べられるランチタイムの定食が一番のお薦めだが、夜のほうもなかなかのコストパフォーマンスだ。2貫の値段は100円からだいたい300円ぐらいまでだが、そこらのネタをのっけただけの回転寿司より、ちゃんとした寿司が食べられるのはさすがである。
(2004年以前のデータ)
西成の今池本通商店街にある寿司店。あいりん地区とは目と鼻の先だが、さすがに寿司屋らしく客層は落ち着いていて一般人(?)でも問題なく入れる雰囲気。
しかしコストパフォーマンスは西成レベルを地で行っており、ビール大ビンが380円と立ち飲み屋もビックリの値段なのに始まり、握りはシマアジや鯛など多くのネタが2個で230円、1個に1匹をまるまる使ったアナゴが450円、トロでさえ握りが550円に尻尾までネタが詰まった手巻きで350円という値段には思わず涙がちょちょ切れる。濃厚な海の香りにむせ返るアワビのワタや、わさびが塗りたくられたゲソわさび、刺身と呼ぶには量が多すぎる生ゲソなどアテも安くて豊富、高級ネタのウニですらたったの600円というバーゲンぶり。250円の赤出汁もアサリと汁がたっぷりの嬉しさ。
サバを筆頭として握りのネタはどれも分厚く、しかもシャリまで大きめなので巷にある高級志向の回転寿司よりもよほど安くで腹がいっぱいになる。さすがにネタは超一流というわけには行かないが、まさに良心的という言葉を絵に書いたような名店だ。
(14/04/29 更新)
住所:大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-1-15 【MAP】
営業時間:10:00-20:00
あいりん地区でひときわ高く聳え立つ要塞、西成警察所のちょうど東隣に出来た食事どころ。仲良くつるんで食べに来る客など皆無のこの町らしく、店内は車の座席のように、6つのテーブルと6つのパイプ椅子がテレビの方向に向かって整然と並べられているのが面白い。
メニューはうどんと丼ものに限られており、うどんは鍋焼きうどんの450円を除けば、きつねもワカメも卵とじもだいたい200円台、丼ものはカツ丼・親子丼・天丼が全て400円、カツカレーでも500円と言うお値段。それでいて、軽く1合はあるご飯のボリュームに、カツ丼なら手のひらサイズの大判カツが載り、天丼もプリッとした海老が2匹入っている豪華さ、親子丼はモモ肉が使われていてコク深く、味噌汁とのセットで十二分な満足感を得られる。カレーも業務用ベースながらコクがあるもので、きつねうどんはジューシーで大き目のきつねにワカメや天かす、かまぼこまで入っており、天ぷらうどんの海老天も天丼用の立派なサイズで、値段から想像するような貧乏臭さは微塵も感じられない。
店は殺風景な上に、お世辞にも清潔感があるとは言えないし、丼つゆは労働者向けでかなり濃い目の甘辛味&うどんのダシも業務用バリバリだけど、うどんと丼でたらふくになってワンコインというコストパフォーマンスは見事と言うしかない。ドヤの中で食べる人のために、持ち帰り容器も完備されている。
追記:丼ものが400円に・・・最初からすると100円アップは痛いっす。味とのバランスを考えたら評価半歩下げ。
(10/09/22 更新)
住所:大阪府大阪市都島区都島北通1-11-4 【MAP】
電話:06-6923-6177
都島交差点から北東に伸びる道を50mほど行ったところにある定食屋。
きつねうどんの260円を筆頭に、トンカツ、から揚げ、ハンバーグ定食が400円、エビフライや豚テキ、カキフライ、サバ味噌などの定食が500円、牛とじ丼や天丼が330円、肉カレー丼が400円と学食並みの値段で、しかも15時までのランチタイムは定食が20円引きになって400円は380円となり、まるで「もとや食堂」のような激安ぶり。定食にはメインの他に、付け合せとしてキャベツにスパサラ、小鉢までもがついており、うどんはかけうどんであっても天カスとワカメがたっぷり乗っていて、牛カレー丼や牛とじ丼にはたっぷりの牛肉と、どれも値段以上の豪華さを感じる。
まあさすがに、この値段ではフライ物は冷凍ものがほとんどでうどんは業務用ダシ、トンカツには結着肉が使われていたりするが、ボリュームは十分でトンカツ用のソースにも一工夫がしてあり、単なる安かろう悪かろうだけにしてないのが良いところ。その中でもCP的に一押しなのは、モモ肉を使ったから揚げ定食かな。生ビールが280円、おでんが1つ70円とこれまた安く、一品料理も安くて豊富なので、昼酒やちょい飲みとしても使えるお店である。
(10/07/21 更新)
JR環状線寺田町駅の南側のガード下にあるかなり古びた大衆食堂。味も雰囲気も、まるで昭和の昔に近所の家でメシをご馳走になっているような錯覚を起こしそうになる店。
刺身が360円な以外は、アジのフライと芋の天ぷらが載ったものやポテトサラダ、だしまきなど10種類以上ある全てのおかずが120円、ご飯も小中大が110円からの10円刻み、うどんと中華そばがそれぞれ160円と230円という激安ぶり。しかも、おかず2品とご飯、スープで400円にまでさらに割引(計算が適当なだけか?)されるのが凄い。ここの名物はトミーズ雅が考案したと言われるにんにくスープ120円で、もやしや肉、生卵が入った優しい味が特徴。さらに「赤井英和のスープ」もあって、雅のスープとほとんど同じながらもこちらはにんにくの代わりに韓国産唐辛子が入っている。ビールは中瓶が270円、大瓶が440円。
(05/05/10 更新)
西成区の岸里にある「越中屋」という人気寿司店が、天下茶屋駅高架下ショップ南海に開いた支店。最初は持ち帰り専門店だったのだが、職人さんが入って夜は握り寿司の二毛作に、そして今は持ち帰り店からすぐそばに独立して3店舗になるという人気ぶりである。
寿司は常時40種類ぐらいのネタが揃っていて、玉子、サーモン、イワシなどが1貫100円、最高額でもウニ、中トロ、イクラの400円で、150円や200円の寿司が全体の6割程度と回転寿司に毛が生えたようなお値段でありながら、きちんと仕事をされた一級品の品ばかりである。本店より数は少なめだが、刺し身や酢味噌和え、焼きゲソといったアテも何種類か揃っている。
ピンク色が美しい天然本マグロ、香りが抜群の気仙沼産カツオ、脂よりも旨味を感じるサンマに、臭みが一切無いイワシ。さっと炙ったとろけるようなのどぐろ、軍艦ではなく握りに仕立てた甘いウニ、焼き霜と飴色の美しさが際立つ天然明石鯛。そして濃厚な仙鳳趾産の生牡蠣。香ばしく炙った穴子、旨味だけが残る肉厚のトリ貝、酒が止まらんカニ味噌で和えた毛ガニの身、うす塩で大粒の自家製イクラ。程よく熟成されたシマアジ、日本酒で柔らかく煮られた煮穴子、むっちりと輝く明石のタコ、丁寧に皮を向いた生げそ。ピリッと本山葵が香るわさび巻き、甘くないだし巻き、そして八丁味噌とネギが香る赤だしと、最後まで隙が無い。
店内で寿司を堪能した後は、お土産に持ち帰り寿司もぜひ。バッテラ、巻きずし、穴子棒寿司とメニューにあるが、オススメなのは「ばらずし」で、味噌が詰まった有頭海老に、下ごしらえしたイカやホタテ、穴子も乗っていて豪華絢爛。酒を飲み過ぎて帰っても家族が許してくれる事疑いなしの逸品である。
(15/10/16 更新)
住所:大阪府大阪市生野区鶴橋2-3-8 【MAP】
電話:06-6712-7105
営業時間:平日9:00-21:00 日祝:12:00-21:00
定休日:水曜
アクセス:近鉄鶴橋駅東口南へ50mほど
鶴橋の魚市場すぐ近くにある、正に今日市場で取れた旬の魚を食わせてくれる店。鮮度が要求される生の光り物が充実しているところに店の自信がうかがえる。
小さ目のシャリで、分厚くいかったネタに細かく切れ込みを入れて食べやすくし、ネタによってポン酢やすだちで食べさせるスタイルが特徴的。単品は250円から1000円まであるが、マグロやイカ、エビなど標準的なネタが8カン付いた「にぎりセット」900円を頼んで後は追加で、というパターンが比較的お得。予算に余裕があるならおまかせでどうぞ。席数が10席と少なく、マスコミ取材お断りなのにも関わらず、かなり長く待たされるときがあるのでピークを外して行きたい。
(2004年以前のデータ)
梅田お初天神の界隈は、何軒もの寿司屋が密集している激戦区になっているが、その中でも特に人気があるのがこちら。注文ごとにプラスチックの札が置かれ、出された品はカウンターの上の棒に通されるので会計が明瞭なのは安心。
寿司は2貫200円からで、ボリュームゾーンは300円ぐらいか。100円皿を出している回転寿司でも高級ネタは700円もしたりする場合が少なくないが、ここは大トロでも550円程度と安心のお値段で嬉しい限り。ネタはどれも鮮度が良好でサイズも大きめで、アジはしゃきっとした歯ごたえが楽しめ、海老は肉厚でふっくらとしており、ウナギやアナゴはほろりと柔らかく、上品な締め具合でとろけるようなコハダ、中トロは少し筋はあるけど脂の乗りは申し分なく、普通のマグロでもトロに近い部分が出されるなど、どれも質を考えたら破格のお値段である。百合根、銀杏、海老、ウナギなどが入った茶碗蒸しもアツアツで絶品。
寿司以外にも、サザエのつぼ焼き、天ぷら、刺身盛りあわせなど1品ものも豊富に揃っており、夜は7時までに入れば、小ビールか赤だしがついてくるサービスがある。酒は生ビールと中瓶が530円、日本酒は貴仙寿1合が480円とやや高め。
(11/02/25 更新)
住所:大阪府大阪市東住吉区今林3-1-29 【MAP】
電話:06-6753-1002
営業時間:11:00-22:30
定休日:月曜
http://www.daiki-suisan.co.jp/contents/daisukiya/main_01.html
魚の卸業者が直営する回転寿司の店。「くら」や「かっぱ寿司」などいわゆる100円回転寿司よりは値段は張るが、100円ネタであってもイキの良さは比べ物にならない。大トロなどの特選素材を除けばそれほど財布にも響かない。ファミリー客はもちろん、近くにある大阪市東部卸売市場の関係者の姿も多く、それだけプロに支持されているという証拠だろう。
ランチタイムには200円の皿が100円になるサービスがあってお得。いつの間にか店舗がたくさん増えたので公式サイトで確認を。
(2004年以前のデータ)
7人も並べば一杯になる、JR鶴橋駅前ガード下の名物立ち食い寿司店。一応本店が近所にあるらしいが、そちらは全く世間の話題に上らない(笑)。
店の規模とは正反対に豊富なネタは、2個で400円と200円のものがあるが、アワビ・中トロ・煮穴子といった高級ネタ以外はたいてい200円なので安心だ。網でさっと炙られる鰻や穴子はしっかり肉厚で、中トロは舌の上でとろけ、アジやイワシといった光物の鮮度が高くて充実しているのはさすが鮮魚の卸売市場を抱える鶴橋といったところ。ちょいと塩辛目の、漬けマグロや鯛の昆布締めといった一仕事された酒に合うネタもあるのが嬉しい。
狭いながらも店に職人さんは2人いて、本当にパパッと食べてサッと店を出る、江戸前寿司の源流である寿司屋台そのまんまの楽しみ方が出来る店だ。
(08/06/04 更新)
店名を見ればすぐ分かるとおり、最近あちこちに出店を増やしている漁師系居酒屋「地魚屋台とっつぁん」系列が、2010年の夏に新京橋商店街でオープンさせた寿司店。
値段は、2貫100円でマグロ・イカなど10種類、150円がハマチやうなぎなど15種類強、200円がイクラや平目など9種類、300円がトロ、ウニ、アワビなどといった内容で、秋刀魚やタラ白子、ハタハタ、カキ、金目鯛といった季節の日替わりネタも数多く揃っている。注文は、天満と同じように客が紙に書いて店員に渡すシステムで、醤油も刷毛で塗るタイプ。
寿司のサイズはシャリがやや小ぶりだが、マグロには香りがちゃんとあり、コハダやエビ、カンパチなどは肉厚の立派なもので、ハマチも旨みが十分と、質的には100円寿司や天満の激安店レベルよりは一段クォリティが高いと思う。ただし、アナゴやウニのようにネタのサイズが小さいものもあるので、コストパフォーマンスにはばらつきがある感じ。
酒はビール中瓶が450円に焼酎が350円、日本酒が300円と寿司屋にしては安めで、刺身や酢の物メニューも380円から揃っているので、寿司を腹いっぱい食べるというよりは酒を飲みながらアテとして楽しみたいタイプの寿司だろう。
(10/10/05 更新)
京阪大和田駅南すぐのところにある、マグロ大トロが2カン360円で食べられるのが売りの店。
もちろんインドマグロを使用したトロは舌の上でとろける大満足のうまさだが、普通のマグロやハマチ、サーモンといったベーシックなものも脂が乗っており、目玉商品に頼った一発屋ではない実力が感じられる。ネタのボリュームは昨今の回転寿司チェーン並みにやや薄めではあるが、1つ1つ職人さんが握ってくれるので、総じて値段の割に満足度が高い。
平日のランチタイムには握りが8カンと鉄火やカッパといった巻物が6個と赤だしがついて税込み550円という非常にお得なセットがあるのもポイント高い。
(19/02/04 更新)
大阪駅前第2ビルのランチ激戦区の中でも、男女問わず高い人気を誇る店。
牛と名が付いている割に何故か一番人気は「水蒸豚もやし」(580円)というメニューで、一袋分はある多量のもやしとニンジン、ニラの上に豚バラ肉の薄切りを載せて蒸したものを胡麻ダレとポン酢が選べるタレで食べる品で、野菜にもほんのりと豚肉の旨みが染み込んでいて甘酸っぱいポン酢が非常に良く合い、夢中でワシワシ行ける品。ボリュームがある割にはヘルシーで女性にもGood。さらなる大食い野郎には麺入りや肉・ご飯増量というオプションがついている。ただし、オプションのうどん入りは味が薄くなっていまいち。
この店は全体的に肉質がもう一つなので選択は豚もやし一択でいいとは思うが、あえて他のメニューを選ぶのであれば、帯広風の豚カルビ丼あたりが安い割りにボリュームがあってお薦めかな。
(09/04/15 更新)
南海難波駅の北東側に延びる高速沿いにある立ち食いうどん店。何と24時間営業なので朝昼晩、オールの時でもOKである。
値段は、かけうどんが190円で、天ぷら、きつねといった種物が290円、夏にはざるそばもラインナップされる。麺自体は立ち食いうどん標準のもそもそした茹で置きだが、ダシは非常に透明度の高いすっきりとした辛口タイプで、少々調味料の存在は感じるものの後口はそれほど悪くない。大阪にしては珍しく陳皮が多めに入った七味をぶっかけてキリッとした味わいを楽しもう。
(10/07/15 更新)
オタク&マニアの集まる町日本橋で随一の人気を誇る定食自慢の喫茶店。
看板のカツ丼(650円)は、直径25cmクラスの深々とした丼にご飯とカツがぎっしり盛られていて圧巻のボリューム。カツ丼と並ぶ人気の豚の角煮はトロリと柔らかくて臭みも無く、700円という値段以上の満足感がある。他にもメニューは豊富で、タルタルソースで食べる大判のチキンカツや、こっくりとした茄子と豚のしょうが焼きなど、どれも平均以上の味とボリュームが楽しめる安定感はさすが。
(06/10/30 更新)
千日前筋と道頓堀の間、小さな飲食店が立ち並ぶ昔ながらのミナミを感じさせるエリアにある、大将1人で営業しているわずかカウンター6席のみの小さな寿司店。寿司は角皿で出され、醤油を刷毛で塗る屋台式スタイル。
マグロ、イカ、ハマチ、ゲソ、たらこ、卵、アジ、サバ、イワシ、タコ、鉄火などが1貫で50円、エビ、カツオ、数の子などが100円、穴子、うなぎ、サーモン、イクラなどが150円、ヒラメ、タイ、トリ貝、赤貝などは200円、アワビとつぶ貝が300円、ウニが500円とあり、オーダーは2貫単位となっている。
ネタもシャリも小さめで、ネタのクォリティは当たり外れがあってスーパーで売っているような寿司と大きくは変わらない時もあるし、青魚の締め方は塩と酢が強めだが、ゲソはさっと炙られて香ばしく、人肌に温められた穴子もフワッと柔らかく、梅肉が添えられる鱧は瑞々しく、ヒラメは鮮度良くコリコリ、味付きのあん肝は軍艦にこんもり、数の子は100均寿司のような薬臭さが無く、時には脂が乗ったマグロに出くわすなど、ばらつきはあってもオッと思わせるような瞬間があるのは楽しい。
寿司以外には具沢山で香り高い赤だし(300円)や茶碗蒸し、秋には土瓶蒸しもラインナップされる。酒はビールが500円、日本酒は400円、焼酎が300円とまずまずなお値段。
(18/02/02 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-7-12 【MAP】
電話:06-6351-5739
扇町交差点のすぐ北にある大衆一膳飯屋。
この店の表看板である250円均一の刺身は、まぐろ、はまち、サーモン、季節によっては剣先イカや鱧まで選べ、中央卸売市場から直送されるだけあって新鮮そのもの。量は値段なりだが、質を考えるとバーゲン価格なのは確か。またこの店で、もう一つ見逃せないのは裏人気No.1の中華そば(230円)で、値段の安さはもちろんの事、いかにも業務用スープって感じのチープさが昭和世代には嬉しいところ。他にも一品料理が多数あるが、値段はいろいろなので壁のメニューで確認を。
(06/10/11 更新)
JR新今宮駅からあびこ筋を少し西側に行ったところにある、付け台に親父さんと息子さん(?)が交互に立っているのがユニークな立ち食いの寿司店。カウンターには、既に寿司が載った皿が並べてあり、客はそれを取って醤油、ワサビ醤油、煮詰めが入った入れ物から刷毛で塗って食べるという、かつての江戸前屋台寿司のスタイルを頑なに守っているのが面白い。
2貫で400円のイクラ、300円のネギトロといった品もあるが、ほとんどは150〜200円で巻きなら4個、握りなら2〜3貫が載っている。シャリはふわっと掴むタイプで、ネタは一見くたびれた様子で蛍光灯の色味が悪く、見た目は冴えないが味は意外と確かで、マグロはしっかり生の旨味を感じるし、鯵も臭みは少なく、鯛にも熟成された深みがあり、寝かしの技を感じさせる品々である。
200円の赤出しは、今どきには珍しい八丁味噌がバシバシに効いたストロングタイプで、これだけでも十分アテになるのが嬉しい。酒については、瓶ビールは450円、チューハイは300円、焼酎・日本酒は400円というところ。
(13/08/22 更新)
かつては多くの回転寿司屋があった千林界隈で、唯一生き残っているのがこのお店。もともとは元禄寿司のテナントが入っていたらしい。
コストパフォーマンスにうるさい千林の人たちに愛されているだけあって、1皿105円均一という大手回転寿司チェーンと変わらない値段ながら、寿司は職人さんが手で握ってくれるし、ネタもこってりと脂が載った馬刺しや白子といった珍しい素材も豊富に揃っており、1貫105円で食べられる中トロもネタが大ぶりでケチくさくないのがGood。玉子がいかにも手作りなネギ入りだったり、アワビもちゃんと「ロコ貝」と表記されていたり、小さい子供には寿司を半分に切って出してくれるところにも誠実さが現れている。
店はカウンター席のみだし、そのカウンターも広さが窮屈なので大家族連れには向かないが、気軽に安くおいしい寿司を食べるには最適なお店だろう。
(09/10/27 更新)
大阪の平野や針中野に5店舗を持つ、ローカルな寿司チェーン。
寿司は、季節のネタを含めて常時60種類以上非常に豊富で、マグロやハマチといったベーシックなネタは2貫で150円、手巻き寿司も150円、活けの鯛や平目、中とろ、炙りうなぎ・穴子といった高級ネタが2貫300円、大トロやボタンエビ、活けアワビといった最上級ネタでも1貫300円とリーズナブル。それでいて、寿司ネタは分厚くて大きくなかなか新鮮、シャリも回転寿司並のボリュームがあるので食べ応えは文句なし。
他にも、赤身・ビンチョウ・中とろのマグロ3種が1貫ずつセットになって300円だったり、タチウオ・ウナギ・サーモンの炙りネタ3種で300円というお得なセットや、その日のオススメネタが2種類載った300円の皿を客がストップするまで出してくるコースなど、思わず目移りしてしまうぐらいの賑やかさだ。ただし、シャリは機械で作られるので、板前さんが握った寿司でないと嫌だという方には向いていない。
ランチタイムには、大きな器にアラがたっぷり入った赤だし付きでにぎり8貫650円、10貫750円とお得なメニューがあり、勘定時にはさらに通常380円のあさり汁のサービス券までいただけたりする。ビール中瓶は530円。
(11/03/09 更新)
住所:大阪府大阪市旭区今市2-21-8 【MAP】
電話:06-6951-4284
営業時間:11:00-15:00 17:00-21:00 土日祝10:00-15:00 17:00-21:00月・火曜
定休日:月・火曜
地下鉄太子橋今市駅に近い、国道1号線沿いに立つ大衆食堂。フロアを仕切るお母さんたちはとても親切で心遣いが温かい。メニューはうどんや丼もの、洋食と幅広く、奥のケースにはおかずがあって一膳飯屋としての機能も併せ持っている。
夜でも食べられるランチ(780円)は、メインがハンバーグ、ラードで揚げた香ばしいとんかつ、ビフカツ、コロッケ2個、エビカツ2個が選べ、それにプラスしてエビフライ2本に目玉焼き、サラダ、ケチャスパ、ライスが付くシステム。メインとエビフライは小ぶりだけど手作りで素朴に美味しい。1個100円で単品にも出来るイワシフライランチ(580円)は、肉厚のイワシフライが3個ついてボリューム満点。冬場は大ぶりの牡蠣を使ったジューシーなカキフライ(600円)もラインナップに並ぶ。
何がカルカッタなのか謎なカルカッタピラフ(780円)は、ひき肉とニンジン、ネギが入った薄味のドライカレーを卵で包み、甘辛なカレーをかけた手の混んだ品。すき焼き(720円)は、ちょっと硬いけど赤身の牛肉がどっさり入り、白菜、ネギ、豆腐、しらたきとボリューム満点。牛肉、卵、かまぼことシンプルな具を天然出汁で煮込んだ鍋焼きうどんは540円で激安。カツ丼(600円)は、甘さ控えめでほんのり酸味を感じるキリッとしたタレで、カリッとラードで揚げたカツをとじたカツ丼(600円)も絶品。
単品の焼豚サラダはだし巻きとチャーシューが野菜を覆って見えない威容で260円。フワフワの卵焼き(280円)もオススメ。ご飯のお供には、たっぷりの豚肉にもやし、豆腐が入った大ぶりの豚汁(190円)を是非。
(21/01/22 更新)
鶴橋駅前に、同じ寿司屋である「うをさ」と「すし幸」と軒を並べている寿司店。3店の中ではこの店だけが回転寿司となっている。
1皿の値段が135円、195円、295円の3種類ある中堅価格帯の店だが、135円の価格帯が50種類近くあって非常に充実しており、うどんや赤出汁も常時135円なので家族連れには嬉しいところ。ネタはものによっては小さめのものがあったりするが、サーモンやハマチ、鯛、タラコ、生エビなどはかなりの大ぶり・肉厚で食べ応えがあって鮮度も悪くない。鶴橋市場を控えているとあってか、イワシやアジといった足の早い青魚が揃っているのも嬉しい点。ビールは中瓶で495円と標準的なお値段。もしお金に余裕があれば、295円の鰻白焼きを是非。大ぶりかつ分厚く、脂の乗った白焼き一切れで酒が一本飲めてしまうぐらいだ。
鶴橋には他にも入船寿司やすしぎんなど本格寿司屋が揃っているが、曜日に関係なくゆったりと手軽に食べられる店としてはなかなか貴重な存在だ。なお、毎月23日は135円の皿が105円になるサービスがある。
(10/08/10 更新)
住所:大阪府大阪市北区中之島5-3-100 【MAP】
電話:06-6443-2113
中之島のリーガロイヤルホテルの東側、なにわ筋に面した場所にある、昭和そのまんまの佇まいを見せる店。しかも店名にグリルとついているとは言え、メニューは焼き魚の和定食を始めとして丼ものやうどん、から揚げなどが並んでいて定食屋そのものなのがまた昭和的なミスマッチ(笑)。
定食類はほとんどが700円で量もそこそこと、見た目にあまり目立った売りというものは無いが、から揚げはしっとり柔らかくて下味の効き具合が絶妙、ヒレカツはホロリと崩れるような柔らかさで、生姜焼きやうどん、親子丼なんかも地味にうまくてなかなか侮れない。レギュラーの定食とは若干量や内容が違うが、日替わりで2品がついて550円になるサービスがあり、常連はほとんどがそれを頼んでいる。ご飯の大盛りは50円アップ。
(12/05/22 更新)
京阪門真市駅の南側、国道163号線北側沿いにあるロードサイドの回転すし店。どうみてもチェーン店のように見えるが、公式サイトを見ても店舗はここ1軒のようだ。
寿司の値段は105円、189円、357円と2種類あり、価格帯としては中級の店ではあるが、店内の大きな生簀にははまちを始めとして平目やあわびなどが入れられており、それらを使った活けメニューはやはりさすがの鮮度である。189円以上の寿司の満足度が高いのは当然ではあるが、105円のベーシックなアイテムでも、びんちょうマグロやサーモンは柔らかくて濃厚、鰯は半身まるまる、アナゴなんかはサイズは小さいけど1本づけが2貫という豪華さで、特にはまちについては、大阪ではまずこの値段でこんなにいかって大きなものを食べさせてくれる店は無く、今時の回転寿司のレベルからするとお得感は断然だ。
全体的に寿司のシャリとネタとの親和性がいまいちなのが少し残念だが、うどんやデザートなどのサイドメニューは充実しているし、タッチパネルを使った注文システムや、新幹線をかたどった特急レーンも完備されており、家族連れへの配慮も充実していて使いやすい店である。
(09/11/17 更新)
梅田で、新御堂筋沿いと阪急東通商店街に2店舗を構える回転寿司店。値段は「あきんど」や「くら」といった低価格チェーンよりも高めの全品130円均一。
しかし、寿司ネタはどれも100円寿司の1.5倍ぐらいのボリュームがあり、基本的には大味だがモノによっては鮮度もなかなかだったりする。牛トロ、馬刺し、白子、炙りものなど珍しいネタも多くて飽きさせない。ただ、客の多寡に関わらずレーンに寿司皿を絶え間なく載せる傾向があるので、時間帯によっては渇き気味のネタを見かけるのが少し残念かな。ランチタイムにはタダで魚のアラが入った赤出汁がついて来る上に、握り8貫と巻寿司が4個ついたセットが500円で提供されるという太っ腹なサービスがあり、巻寿司のうち2個は太巻きサイズで、玉子が2貫分はあるぐらい巨大なので、男性でもそれだけでほぼ満足出来るボリュームだ。
阪急東通商店街の店のほうにはワンコインランチセットが無く、味噌汁の内容もやや寂しい感じがしたので、B級的にはこちらの北店のほうがお薦め。
(10/06/16 更新)
南海汐見橋線の西天下茶屋駅から伸びる、時代から取り残されたようなアーケードの中で、世間から取り残されたように佇むレトロを通り越した喫茶店。
店には創業78年と書かれているが、少なくともその半分の期間は使われていそうなボロボロのメニューに書いてあるのは、ホットケーキが80円にオレンジジュースが100円、クリームソーダが140円、コーヒーが160円、チョコレートパフェが200円というタイムスリップなお値段。当然消費税が8%になっても更新されるはずも無い。
食事も種類的にはなかなか充実しており、ちゃんと和風中華味のスープがついた焼き飯や、ちゃんと玉子の黄身が載ったカレー、牛丼が250円で他人丼、オムソバが280円、鍋焼きうどんであってもたったの400円、値段の割にボリュームも十分。ただし味はまあ推して知るべしで、全体的にライスは古米でボソボソしているし、丼のツユはかなり甘めで量が多く、付け合せのスープなかなり得体のしれない味で、カレーや焼きそばに添えられるウスターソースなんかは開封後数年経ったのビンテージと思われる代物だったりする。味には一切期待せず、雰囲気だけを楽しみに出来る超B級マニア専用の店である。
(14/09/12 更新)
以前は鶴橋鮮魚卸売市場の一角にへばりついていた小さな店だったが、隣の敷地にきちんとした店舗となってリニューアルされ、メニューや飲み物も一気に充実した。
濃厚な旨味と鉄分が歯に染みる生の本マグロや、ふんわりと舌の上で溶ける穴子、噛めば噛むほど味が染み出るタコ、どこまでも甘いとり貝や生のシラサエビ、そしてこの店一押しの、口の中で磯の香りだけを残して消えてしまう、一舟まるごと使ったミョウバン不使用の瀬戸内のウニ(2000円)など、和歌山や瀬戸内の地物を中心にした一級品の素材が店に並んでいる。鯛や平目といった白身も驚くほどの旨みが詰まっており、寿司ネタの熟成度合いも万全だ。
ただ、値段は3貫で500円から1000円相当と決して安くない上に、正直言って寿司の技術はあまり見るべきものは無いので、鱧や鯛などの骨回りのほぐし身を皮とあえてポン酢と一味をかけたものなど、常連は店主が作る漁師料理風のアテをおまかせで頼んでいる場合が多く、まさに魚通による魚通のための店だと言える。なお、近くに寿し吉という似た名前の店があるので注意の事。
(09/05/21 更新)
昆布・鰹節などの乾物を扱う問屋、「山長商店」が堺筋本町にオープンさせた、小さな讃岐風うどんの店。席はカウンターのみだが、黒を貴重とした内装や凝った小物にセンスが感じられ、女性客の姿が非常に多い。一応19時まで営業しているが、1日100玉しか作らないので売り切れると閉店になってしまうそうだ。
メニューはぶっかけや生醤油が550円で、山菜、とろろ、きつねうどんといった軽い種物が580円で、巨大な鶏の天ぷらが3個と舞茸天が載った鶏天うどんが680円、海老天が2本に舞茸天の天ぷらうどんが780円、そして内容は日替わりでうどんと小さめのご飯物がセットになった650円の定食というラインナップ。ほとんどのうどんは温かいうどんと冷たいぶっかけタイプを選ぶ事ができ、大盛りは100円アップ。
ダシはさすがに乾物問屋が経営しているだけあって素晴らしく、酸味がガツンと出るまで濃く煮出していながら雑味は一切感じられず、塩気や甘味の付加も控えめで、ダシ素材の質の高さが伺える出来。日替わりで食べたそぼろご飯のそぼろにも、ダシのふくよかな旨みが良く効いているのが分かった。そして麺のほうは、もう少し最後のコシと伸びが欲しいかな、とは思うがエッジもねじれも綺麗に揃っていて非常にレベルが高い麺。大きな鶏天や海老天にも上質の材料がおごられていて、お揚げは丼を覆うサイズ、七味は名店「やまつ辻田」製と抜かりが無く、ボリュームが普通な割りに値段は高めだがそれでも納得できる質がある。
(10/02/09 更新)
阪急三番街地下2階のレストラン街にある、カウンターのみの牛肉料理店。メニューには、580円の牛とじ丼に780円の豚ちり鍋、880円のステーキ重に牛鍋、1580円の牛ロース鍋という種類があり、鍋メニューはご飯のお代り自由で、100円プラスでうどんが追加できるシステム。
一番人気の牛鍋は、輸入肉っぽい赤身が主体ながら肉の量は100gはありそうなボリュームで、玉ねぎ、しいたけ、豆腐、焼麩、しらたきといった具材と一緒に鉄鍋でアツアツに熱されて出て来る。卵はすき焼き風に別皿にするか、卵とじにするかが選べるので店員さんに指定する。ダシはあっさり目の甘辛味で、全体的に油気が少ないのでとてもヘルシー。
牛とじ丼は、牛鍋と同じ肉とたっぷりの卵が多めのダシでとじられ、付け合せの野沢菜や味噌汁も美味しくて値段以上の満足感がある一品。もちろんご飯の大盛りは無料。そしてステーキ重は、ご飯を詰めたお重の上に、ミディアムに焼いた後そぎ切りにされた牛ステーキを敷き詰めたもので、サラダとご飯、漬物、味噌汁がセットになっている。ランプを使っていると思われる肉は赤身だけど柔らかく、和風の甘辛ダレとのコンビネーションも万全。大盛りにしても、肉が足りないという事はない。
(13/05/16 更新)
関東を中心に展開する定食屋チェーンの大戸屋が大阪にも登場した。お袋の味的な豊富なおかずメニューと清潔感のある女性にも抵抗が無い店内が特徴。
「めしや24」ほどは安くは無いが、こちらの方が材料にもこだわり、料理に手作り出来立て感が感じられるのでCP的には似たようなものか。定食は700円付近の価格帯が中心。戎橋のすぐそばという至便な立地なので、観光やナンパに疲れたらどうぞ(笑)。
追記:道頓堀から西心斎橋に移転したらしい。
(2004年以前のデータ)
地下鉄恵美須町駅からほど近い、日本橋電気街の南端あたりにある名物そば店。
客の半数以上が注文するのはカツ丼とカツカレーのカツメニューで、カツ丼(850円)は、直径20cmの丼の上に厚さ1.5cmはカツが2段に載せられる凄まじいボリューム。カツカレー(1000円)は器が大きいので2段にこそならないが、カレーの海の上にカツが丼からはみ出して載せられている始末。カツの肉質的にはまあまあといったところだが、そば屋らしく丼つゆはあっさりとダシを生かした仕上がりで、薄切りの牛肉がたっぷり入ったカレールーはダシの旨みが豊富と、どちらも決して値段は安くないが内容とボリュームを考えれば納得出来るCPだ。
また、カツメニューばかりが有名になってしまっているが、「そば処」と名が付くだけあってそばもなかなかの実力で、白い更科風が印象的なざるそばは、550円という値段でありながらツルシコの麺がせいろ2枚、100円アップの大盛りでせいろ3枚という堂々とした内容。今時の本格を謳うようなそば屋だと、せいろにちょびっとの麺で4桁取られることが珍しくないだけに、実に貴重なサービス精神と言えよう。
(08/10/08 更新)
言わずと知れた、激戦区天満を代表する寿司の老舗有名店。注文はあらかじめ紙に書いて店員に渡し、握られた寿司が角皿の上に載せて出されるシステム。
メニューは2貫100円〜400円の幅があり、100円のネタはイカやマグロ、玉子など5種類しかなく、200〜300円がボリュームゾーンなので低価格帯の回転寿司よりはかなり高くついてしまう。鮮度的には少し当たり外れが大きく、ネタのサイズは大きめだけどシャリは小さめでバランス的にはいまいちで、100円のマグロは価値が高いとは思うが、トータルでのコストパフォーマンスとしてはそこそこという感じ。
平日のランチセットはあるがあまり割引がされてなく、人でごった返して寿司が出て来るのが遅めな上に、客扱いは雑だし醤油の皿は水が切れてないなど、サービスはかなりぞんざいなので、少人数でカウンターに座って食べるならいいけど、家族連れだったら近所の「すし政」がほうがいいかも。
(10/08/18 更新)
ファミレス風大衆食堂の「ザ・めしや」の別形態として展開している年中無休24時間営業の店。内装もシステムも、まさに「松屋」の和食版といった感じで、さばの塩焼き定食(580円)や、まぐろのづけなど数種類ある丼など豊富なメニューが特徴だ。
味の方は良くも悪くも大量生産的ではあるが、全ての定食にサラダか野菜の一品が添えられているなど、栄養バランスに配慮しているところに好感が持てる。メニューにはカロリーも表示されているので女性にもお薦めだ。
再訪:名前がザ・めしや24から街かど屋になり、それにつれて全体的に値上がり(涙)。あんま載せる価値の無い店になっちゃったなあ。
(2004年以前のデータ)
交通手段:地下鉄なんば駅25番出口を出て御堂筋を北へ、太陽生命難波ビルの角を西に入ってすぐ。
上品であっさりとしながらも昆布の滋味深いかやくご飯450円は、やはりここでしか食べられない大阪を代表する味の一つと言える。ただ、ご飯の量は少なめだし、焼き魚や汁物まで頼むと軽く1000円をオーバーしてしまうのは痛い。食事としてでは無くて、おやつ感覚でかやくご飯を食べるのがB級的対処かも。
(2004年以前のデータ)
住所:大阪府大阪市中央区道修町4-5-1 【MAP】
そこそこな量の細切れ肉と玉ねぎをタレで炒めたものに卵焼きにキャベツ、福神漬けに味噌汁という内容で700円からとは、いくらご飯がおひつで食べ放題とは言えデフレめしが当たり前の昨今では決して誉められたコストパフォーマンスでは無い。
しかし、一見何の変哲も無いこの肉と卵に、ウスターソースとタバスコをちょいとかけて口の中に放り込んでみると、これがいくらでもご飯が食べられてしまう摩訶不思議な魅力を放つおかずに変身する。
近くに固まって3店舗あり、平野町店は卵や味噌汁にコクがあり、北浜店は甘辛で濃い目の味付け、横堀店は値段の安さと味のジャンクさ(ただし改装前)という特徴があるのが面白い。個人的な好みでは横堀店かな。
追記:横堀店が改装されて、なんとメニューが平野町店と同じようになってしまったらしい。う〜ん、これじゃ実質的な値上げだし、横堀店のB級臭さが消えてしまったのは残念。
(2004年以前のデータ)